オーストラリア辞典
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Essington, Lewis

エシングトン、ルーイス


1881-1961
バラ、南オーストラリア生まれ。
経営者、実業家。


 戦時中軍事産業で活躍したルーイス・エシングトンは南オーストラリアのバラで生まれた。彼はアデレイドのセント・ピーターズ・カレッジ、南オーストラリア鉱山学校で学び、鉱山技師となった。ルイスはBHPに入り、その発展に指導者的役割を果たした。第1次世界大戦中は従軍せずに、BHPの武器・弾薬製造部門を担当した。その後支配人代理や支配人などの役職を経て、経営陣に参加するようになり、1938年にBHPの総支配人となった。この間1934年に日本を訪問すると、日本の軍事力の拡張に脅威を感じ、帰国後にBHPの軍需部門の拡張に乗り出した。第2次世界大戦中には軍需物資生産の総責任者となり、国内の軍需物資生産や調達において、独裁的な権限を持つようになった。戦後、1950年までBHPの総支配人を務め、1950年から1952年まで会長を務めた。そして死ぬまで取締役会に出席した。彼はオーストラリアの鉄鋼業について数冊の本を出版している。

 西海孝龍0901