もとアボリジナルのThagungwurungないしNgurelbanの土地で、名前はアボリジナルの言葉で「楽しい」ないしは「川の合流点」を意味する語に由来するとされる。1824年に探検家ウィリアム・ホヴェルとハミルトン・ヒュームがこの地に達し、1838年に入植が始まった。1851年にイライザ・フォーロングEliza Forlongeが、ドイツからサクソン・メリノ種の羊を導入し、セヴン・クリーク牧場でのメリノ種のブリーディングが始まった。羊毛は現在もユーロアの主要産物であり、ワォーロングを記念する碑が建立されている。1849年に町の場所は測量され、ゴールドラッシュにともなう交通量の増大によって、ホテル、郵便局、学校などが建てられた。1873年に鉄道が開通し、翌年にシェパートンと道路で接続されると、交通の要衝としての重要性が増した。1878年に有名なブッシュレンジャー、ケリー率いる一党は、ユーロアのナショナル・バンクに押し入った。

　藤井秀明・藤川隆男0403