オーストラリア辞典
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Fingal

フィンゴール


タスマニア北島部、ホバートの北東197キロに位置する。
人口:379(1996)、424(1981)、653(1961)、247(1881)。


 1821年におそらくスコットランドのヘブリディーズ諸島の地名にちなんでこの名前がつけられた。1827年に囚人収容施設として町は出発した。1828年にウィリアム・タルボットのためにマラハイド農場が作られ、1842年から48年にかけてはフレデリック・フォン・スタイグリッツのためにキリムーンが造られた。最初に入植が始まったのは1845年のことであり、1852年にはタルボット・アームズホテルが建設され、一時的に賑わいを見せた。同年タスマニアで初めて、北西にあるマンガナManganaで金が発見され、1859年には金を含む鉱石を砕いて金を取り出すことが試みられた。19世紀の中頃に石炭が発見され、1886年にはフィンゴール・ヴァリーの石炭採掘場までの鉄道が敷かれた。石炭の採掘は1959年には300,000トンに達したが、1967年までに77,000トンまで落ち込んだ。しかし、炭坑の操業は1980年代半ばでも継続し、再び毎年300,000トンほどの生産高をあげるようになった。1840年代建築のフィンゴール・ホテルや、旧タスマニア・ホテル、タウン・ホールや郵便局など美しい建築物が多い町である。

 水田哲朗・藤川隆男0403