オーストラリア辞典
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Gosford

ゴスフォド、ゴスフォード


ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの北79キロ、自動車で北へ約1時間の海辺に位置する。
人口:71,984(ブリスベン・ウォーター、1981)、56,373(1971)、11,310(1966)、5,164(1954)、1,100(1911)、211(1851)、53(1846)、199(1841)。


 地名はアボリジナルの言葉で「深い水」を意味するといわれる。ヨーロッパ人による入植以前はアボリジナルのカリンガイKuring-gaiの居住地であった。1790年総督フィリップがこの地域を訪れた。1822年政府が計画する町に対抗し、イースト・ゴスフォドが民間により建設される。1824年ころまで森林伐採が進行し、1828年には100人ほどの入植地に発展。1839年政府の入植地の測量がおこなわれるが、1840年代にはイースト・ゴスフォドの方が重要であった。しかし、やがて2つの町は融合する。1848年に裁判所と留置所が設けられ、1876年に技術学校が設立された。1886年に自治体となり、1889年にシドニーへの鉄道が完成した。1960年代からフリーウェイなどの整備によって、急速に発展した。

 現在シドニーの保養地、退職者の居住地、観光地として重要な場所になっている。難点は町の中心部に十分な駐車スペースがないことである。その西にあるオールド・シドニー・タウンは、初期のシドニー入植地を再現したものである。各種の再現アトラクションがあるので、開園時間の直後に訪れるのがよい。ゴスフォドの町自体の人口は約10万人であるが、セントラル・コーストCentral Coastとしての人口は227,657(1996)で、ニューサウスウェールズ州ではニューカッスルに次ぐ規模を誇る。

 藤川隆男0203