オーストラリア辞典
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Gympie

ギンピー


クィーンズランド南東部、ブリスベンの北166キロに位置する。
人口:10,813(1996)、10,772(1986)、10,768(1981)、11,179(1966)、7,749(1933)、11,959(1901)、8,419(1891)、1,288(1876)、4,460(1871)。


 町の名前は、この地域に生えるとげのある木を意味するガビーガビーGabi-Gabiのアボリジナルの言葉gimpi-gimpiに由来する。1867年には、ここで金を発見したジェームズ・ナッシュJames Nashにちなんで、ナッシュヴィルNashvilleと呼ばれていたが、1868年に現在の名前に再び戻された。町の人口は数ヵ月のうちに2万5,000人を超え、クィーンズランドで最も重要な金鉱となった。1868年に最初の掘削機が建造された。その年の前後に砂金は掘り尽くされたため、1880年により深い層の採掘が行われるまでは、浅い鉱脈での採掘が主な雇用の場となった。深い層での採掘は1925年ごろまで続けられた。総計約114トンの金がここで産出され、その中には30,326グラムのカーティス・ナゲットも含まれている。1903年、生産は最盛期を迎え、1909年までには51の金採鉱会社があった。金が発見される以前には、林業が行われていた。1880年に自治体が成立し、1890年にタウン、1905年にシティとなった。証券取引所が1884年に設立された。1907年から1915年の間に3度連邦首相となったアンドルー・フィッシャーのコテージは今も保存されている。1925年ごろに採掘が終了してからは停滞期に入るが、この地域の中心都市としての地位は維持している。その後、酪農や果樹栽培を行う周辺地帯のサーヴィス・センターになっている。1890年代からの多くの建物が保存されており、中心部の町並は特徴的である。

 津田博司0702