名の由来は、初代クィーンズランド首相ロバート・ハーバートン卿Robert Herbertonにちなむ。もともとこの地域は、ディーバルDyirbalのアボリジナルの土地であった。この地域では、1875年、ジェームズ・マリガンJames Mulliganがスズを含む沖積土を発見し、他の発見が続いた。金鉱地が減るなか、中国人はこの地に惹きつけられた。

　1880年、ウィリー・ジャックWillie Jackとジョン・ニューエルJohn Newellがスズ鉱脈を発見し、グレイト・ノーザン・スズ鉱山会社Great Northern Tin Mineを創設する。この間、入植があいつぎ、同年タウンが建てられた。1881年に建てられた学術学校School of Artsにおいて、アサトン高原Atherton Tableland地域最初の地方自治体が成立した。スズの生産によって、1900年代の初めには人口が約8,000人に達するが、その姿をしのばせるものはほとんど残っていない。1910年、ハーバトンとケアンズ間を結ぶ鉄道が敷かれた。 1904-18年、ハーバトンはチラゴウChillagoeと並んで、オーストラリア唯一のタングステン生産地でもあった。

　平均気温は、冬期で9.5-21.3度、夏期で18.0-28.3度、平均降水量は1,124ミリ・メートルである。現在は、19世紀の面影を残す、小さな静かな町である。

　志方光0902