オーストラリア辞典
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Horseshoe

ホースシュー


西オーストラリア中西部、ピーク・ヒルの北西、ピルバラの中南端に位置する。


 おそらくゴールデン・ホースシュー・バットと呼ばれる、オレンジ色のコウモリの名のほうがよく知られている地名であるが、日本とは関連がある。現在はミーカサラMeekatharra郡の一部である。ミーカサラの町は人口1,270(1996)人であり、周辺の鉱山と牧畜業のサーヴィス・センターとなっている。付近の丘陵の連なりが馬の蹄鉄のように見えることから、このように命名された。1895年、金の採掘のために80ヘクタールの土地が払い下げられた。1900年代には、2つの鉱脈が発見された。これらの鉱脈は小さいながらも多くの金を産出し、大量の砂金と4,106グラムの金塊が発見された。1901年の時点では、ここで50人の人間が働いていた。しかし、過酷な条件下にある地下深い場所で使用できる設備がなかったので、金の採掘は短期間で終わった。1950年代には、西オーストラリアにおける主要なマンガンの産出地であった。1960年代の後半には、毎日約300トンのマンガンが陸路ミーカサラへと運ばれ、そこから日本に輸出された。1973年、ジェラルトン経由でニューサウスウェールズのニューカッスルへのマンガンの輸送が行われた。1983年から84年にかけて、金の採掘が再び行われた。

 津田博司1001