オーストラリア辞典
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Jerramungup

ジェラマンガプ


西オーストラリア南西海岸部、パースの南東429キロに位置する。
人口:332(1996)、294(1981)。


 地名はアボリジナルのニュンガの高い自生の木yate treeを意味する言葉に由来するといわれる。かつてこの地域にはGorengのアボリジナルが居住していた。1848年にジョン・ロウがこの地を探検している。同年ジョン・ハセルに土地が無償交付され、翌年彼はその土地を使って羊の飼育を始めた。ハセルはこれをJerramongupと呼んだ。1851年にアボリジナルによる羊の略奪、1861年には殺人が起こったことから警察署が作られた。この後、19世紀を通じて入植者とアボリジナルの対立が続くことになる。1870年にはジョン・フォレストがこの地を通過している。1875年からは中国人が雇われ始めた。また、1900年代にはデイジー・ベイツがこの地を訪ねている。町は1953年に退役軍人の入植計画に基づいて建設され、そのためにジェラマンガプ牧場は分割された。1956年には最初の学校が開校し、翌年にはタウンとして公示された。1969年には教派共通の教会を作るために地方税を課すという問題をめぐって論争が行われた。周辺地域では牧羊と小麦生産が行われている。

 藤岡真樹1101