カンガルー・アイランドはセント・ヴィンセント湾の入り口に位置する島である。南北に約55キロ、東西に約140キロの島で、総面積は4,350平方キロあり、オーストラリアの近海で3番目に大きな島である。人口は約4,000人。

　1802年、ここに上陸したおそらく最初の白人であるマシュー・フリンダーズが、島に生息していたカンガルーを食料として乗組員たちに与えるため殺した際、カンガルー・アイランドという名前を島に与えた。それに続く数年間、アザラシ猟師たちがこの島を利用した。南オーストラリア会社によって、南オーストラリア最初の恒久的な白人入植者がこの島に至ったのは1836年のことである。フリンダーズが上陸した当時、先住民は存在しなかったが、幾度かの考古学的調査を経て、かつて先住民がここに居住していたことが確認されている。

　島の西側部分の多くはキングスコウト・ディストリクト・カウンシルの地方行政区画に含まれている。カンガルー・アイランドの東側に位置するダドリー半島を含むその他の地域は、ダドリー・ディストリクト・カウンシルの管轄下に置かれている。この島の主な都市はキングスコウトKingscoteとアメリカン・リヴァーAmerican Riverであり、主な産業は林業・漁業・観光である。島の西端にはフリンダーズ・チェイス国立公園がある。

　松田真00

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