オーストラリア辞典
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Kanowna

カナウナ


西オーストラリア、カルグァリーの北東部に位置する。
人口:148(1933)、2,037(1901)。


 先住民のガナナgha-na-na(眠ることのない場所)という名前に由来する。それ以前は、ホワイト・フェザーWhite Featherとして知られていた。白人による入植以前は、Wangkathaのアボリジナルの居住地であったと思われる。1893年に金が発見された。1897年のフィッツロイ鉱脈Fitzroy Leadの発見の後、大きなゴールドラッシュが起こった。町の場所は1894年に選ばれ、1895年には人口が4,000人に達した。1896年に自治体となった。金の沖積層は1896年までに掘り尽くされ、地下採掘が始った。鉄道と電気は1897年に開通した。カナウナ金鉱は、1898年のピーク時には2万2,000キログラムの金を産出した。45キログラム近くの重さがある「聖なる金塊」が見つかったと言われ、ゴールドラッシュが再来したが、これは単なるうわさにすぎなかった。人口は20世紀の初めに減少した。水のパイプラインの到達は、1905年と非常に遅かった。1912年に自治体は解消され、1931年には鉄道と郵便局が閉鎖され、学校は1947年に廃校となった。ホテルは1952年まであった。現在はゴーストタウンである。

 田中沙依1001