もとはオークスOaksとして知られていた。金が1880年代に初めて見つかるが、その場所は秘密とされた。その場所が公表されたのは1907年のことである。1908年から1911年の間に622キロの金が採掘された。最初は小規模な生産者が多かったが、いくつかの鉱山が1915年に合同した。1921年からは露天採掘で、1945年以降は小規模に金が採掘された。1960年代から70年代にかけて再調査が行われ、1985年に大規模に採掘が開始された。採掘の際、この地区には町は建設されず、本拠地はアサトンにおかれた。採掘再開後しばらくはオーストラリア最大の金の採掘量を誇った。地名は、同名のクィーンズランド首相、ウィリアム・キッズトンWilliam Kidston(1849-1919)に由来すると思われる。かつてはGugu-Badhunのアボリジナルの居住地であったと思われる。

　美谷吉孝・藤川隆男0503