オーストラリア辞典
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King Leopold Ranges

キング・リーオポウルド・レインジズ、キング・リーオポウルド山地


西オーストラリア北西部、キンバリー高原Kimberley Plateauの西斜面のことである。


 長さ約225キロ、斜面は大部分の地点で600メートルの高さがあり、マウント・オードMount Ordでは937メートルに達する。フィッツロイ・リヴァーFitzroy Riverにより分断されている。1879年に地域を探検したアレクサンダー・フォレストにより、ベルギー国王レオポルド2世を讃えて名づけられた。1890年代に、キャプテンやピジョンなどのアボリジナルが警官を殺害し、アボリジナルの囚人を解放し、1897年まで山地の中で逮捕を逃れた。この種の強固なアボリジナルの抵抗により、1890年代後半まで牧畜産業は発展しなかった。白人の入植以前は、Nyikinaのアボリジナルの居住地であった。1898年、F.H.ハンは3度目の試みで山地を横断し、マウント・ブルームMt Broomeに到達した最初のヨーロッパ人となり、広範囲に渡り地域を探検した。山地が牛の輸送の障害となっていたことから、1949年にはエア・ビーフの試みが始まった。グレンロイGlenroyに食肉処理場が設立され、ウィンダムやダービーへ肉が空輸された。山地を通り抜けるビーフ・ロードが敷設された時、エア・ビーフは終わった。1966年にはグレンロイ屠畜場は閉鎖された。

 見国裕也・藤川隆男0103