オーストラリア辞典
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Lake Macquarie

レイク・マクウォリー


ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの北約110キロ、ニューカッスルの少し南に位置する。
人口:162,026(1991)、147,943(1981)、44,065(1954)。


 マクウォリー湖の周辺の町村を統合した行政区分である。名前はマクウォリー総督の名に由来する。この地域に居住した先住民はアワバカルAwabakalのアボリジナルであった。1800年ウィリアム・リードWilliam Reidが、ハンター川の河口を求めて船で探索中に偶然に湖を発見した。後に、湖の全貌が知られるや、この発見はReid's Mistakeとして知られるようになった。湖は1820年と1829年から1831年にかけて測量された。1825年にはL.E.スレルケルドがアボリジナルへのミッションを設立した。1826年にはパーシー・シンプソンが入植した。

 1840年には炭坑が開発され、1850年まで断続的に操業された。炭坑の開業に伴って、同じ1840年に、ニューポートNewportの町が肥沃な土地にひらかれ、1860年代には、材木の産地として重要な町となった。1861年の土地法の施行に伴って、ベルモント地区Belmontの分譲が行われ、その完了とともに、1868年に村が設置された。

 1880年代頃から、湖はニューカッスルとセスノックのリゾート地として開発が進められた。同じ頃、この地域に新たな鉄道路線やトラム鉄道が敷設される。1910年以降には、ニューカッスルから湖の北西一帯にかけて、鉄道路線に沿って町が拡張していった。1906年、レイク・マクウォリー郡庁がテラルバTeralbaに置かれ、1914年には、スピーアズ・ポイントSpeer's Pointに移された。1895年から1897年には、ブロークン・ヒル産の鉛と亜鉛を処理するための電力を供給する発電所が、ブラルーBoolarooに設けられた。ここに現在のシティの行政の中心地はある。この地域の発電所は他に、1950年代から1980年代にかけて、エラリングEraring、ヴェイルズ・ポイントVales Point、ウォンジー・ウォンジーWangi Wangiにそれぞれ設置されている。

 町は現在も観光地として賑わっており、ボートや海水浴や釣りなどが楽しめる。

  平野孝展・藤川隆男0403