少なくとも4万年以上前のアボリジナルの遺跡が発見された、ウェントワースの北西110キロにある昔の湖底。1967年に本格的な調査が始まり、1969年およそ2万6,000千年前の火葬にされたアボリジナル女性の化石が見つかった。1974年には、3万年前のものとされる人骨が再び発見された。さらにオーストラリアで最も古い料理をした跡、貝塚、石器が発見され、3万3,000年以上前のものとされた。1978年にマンゴウ国立公園となった。この公園は、以前あった湖の端をかたどる白い砂丘「万里の長城」や広大なソルトブッシュの平原でも有名である。かつてはここに牧場があり、そのホームステッドの跡も保存されている。ツアーに参加すれば、カンガルーやエミュが走るのを目撃することもできるだろう。1992年に人骨はアボリジナルの人々に返還された。

　中西雅子・藤川隆男0403