オーストラリア辞典
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Lakes Entrance

レイクス・エントランス


ヴィクトリア南東部、メルボルンの東319キロに位置する。
人口:5,248(1996)、4,623(1991)、3,414(1981)、1,602(1961)、882(1933)。


 地名は、1889年に作られた、ギップスランド湖Gippsland Lakesへの人工の入り口に位置することに由来する。もとは入植者の名前からカニンガムCunninghameと呼ばれていた。かつてはガナイ(カーナイ)のアボリジナルの居住地であった。1840年代にアンガス・マクミランが初めてこの地域を探検し、1850年代に入植が始まった。海からギップスランド湖への天然の入り口が1858年に初めて航行されたが、天候によって航行に支障が生じるので、その代わりとなる安全な入り口が求められ、1889年に人工の入り口が建設された。東部ギップスランドとの湖を介した交易は、1931年に鉄道が開通するまで重要であった。1924年にバンガ湖Lake Bunga近辺でオーストラリア初となる石油が発見され、その後ギップスランド・シェルフでの石油・天然ガス採掘が重要な産業となった。1878年から漁業が始まり、1900年には漁業協同組合が生まれた。その後1970年代から80年代にかけてはヴィクトリア州最大の港町となった。ホタテガイやロブスター漁で有名である。20世紀初頭から旅行業も発展している。

 清水寿夫・藤川隆男0403