オーストラリア辞典
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Leigh Creek

リー・クリーク


南オーストラリア中東部、アデレイドの北567キロ、フリンダーズ山脈の西に位置する。
人口:1,006(1996)、1,378(1991)、1,967(1986)、1,685(1981)、155(1911)。


 炭坑の名であり、タウンの名称でもある。地名は1850年代の牧童頭のハリー・リーHarry Leighの名にちなんで名づけられた。いかなる地方行政単位にも属さない、NRG Flinders社が運営する会社の町である。1881年に鉄道が開通し、88年に石炭が発見された。1907年に石炭の採掘が始まり、43年に露天掘りの大規模開発が始まった。リー・クリークは州で唯一の炭田であり、町の地下の石炭を採掘するために、1979年から1981年にかけてタウンは13キロ移動し、リー・クリーク・サウスLeigh Creek Southとなった。石炭は現在ポート・アガスタに送られ、火力発電に主に利用されている。この一帯はヨーロッパの植民活動以前はアドニやマダナのアボリジナルの土地であり、カワセミが石炭に火をつけたという伝説が残っている。町の北には露天堀り炭田を見渡すことのできる展望台がある。

 氏久智・藤川隆男0403