1901年オーストラリア連邦が成立すると、進歩的な保護主義者たち（保護貿易派）は自由党を名乗るようになった。ヴィクトリアでは、自由主義と保護貿易や他の改革運動は明確に結合されており、保護貿易を主張するアルフレッド・ディーキンやその仲間たちは自由主義を掲げた党を組織した。他方ニューサウスウェールズでは自由貿易派も保護貿易派もリベラリズムを大義名分にしていたが、自由貿易派の指導者ジョージ・リードは連邦レベルでは保守的な勢力と同一視されるようになった。1909年に保護貿易派と自由貿易派が合同したとき、彼らは自由党を党の名称とした。最初の指導者はディーキンであったが、1913年にジョゼフ・クックが指導者となった。第1次世界大戦中に徴兵問題をめぐり労働党が分裂し、国民労働党が誕生すると、1917年これと合同し、国民党となった。1944年に結成されたLiberal Party of Australiaとの直接の関係はない。　

　西海孝龍0501