オーストラリア辞典
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Lyons (nee Burnell), Enid Muriel

ライオンズ、イーニッド・ミューリエル


1897‐1981
タスマニア生まれ。
政治家。


 彼女自身が政治家であるとともに、1932‐1939年に連邦首相を務めたジョゼフ・ライオンズの妻でもある。

 タスマニアで生まれ、ホバートの師範学校を卒業後、教師となったが、1915年にジョゼフ・ライオンズと結婚した。6人の息子と6人の娘を産み、健康状態もすぐれなかったが、オーストラリアにおける第1線の政治家の妻としては、最も積極的に活動した人物の一人といえる。イーニッドは、ジョゼフ・ライオンズの統一オーストラリア党結成を助けた。また、彼女の演説能力は、ジョゼフの成功にとって欠かせないものであった。

 1939年にジョゼフが連邦首相在任中に死去した後、1943年に女性として初の連邦下院議員となった。また、新たに結成されたオーストラリア自由党でも議員となった。さらに、1949年には、女性ではじめて連邦閣僚となり、Executive Council副議長を1951年まで務めた。

 健康上の問題から、1951年には下院議員を辞したが、その後も精力的な活動を繰り広げ、3冊の自伝的な書So We Take Comfort (1965)、The Old Haggis (1969)、Among the Carrion Crows (1972)を出版した。

 浅野敬一01