名称は、1847年にこの地域を調査したバーネットJ.C.Burnettにより、この付近を流れる川が総督夫人メアリ・フィッツロイMary FitzRoyにちなんで名づけられたのに始まる。

　1842年、アボリジナルのガビ・ガビの土地であったこの地域を、アンドルー・ピートリーらが探検し、1840年代に入植が進んだ。バーネットによる探検が行われた年に、ジョージ・ファーバーGeorge Furberが波止場と羊毛倉庫を建設し、1852年には警察署が設置された。1856年にはエドワード・オールドリジEdward Aldridgeがブッシュ・インを開業した。1859年には港として、2年後には自治体として公示された。石炭業は1863年に始まり、砂糖が1865年に生産されるようになった。1867年、ギンピーでの金の発見により、多くの人でにぎわうようになり、翌年町には鋳造工場が建設された。以後、町は地域の中心地として栄え、多くの公共建築物が世紀末にかけて建造された。

　現在、鉄道機関車と車両の製造、日用品、製糖などの産業の中心地であり、またクィーンズランド第2の漁港でもある。さらに、平均気温が冬で7.8℃から21.2℃、夏で20.3℃から29.8℃、年間の平均降水量が1,200mmという気候のゆえに、牧畜、林業、サトウキビ、柑橘類、パイナップル、穀類の分野で高い農業生産力を誇っている。最近では観光も主要な産業の1つになっている。

　志方光0602