オーストラリア辞典
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Murwillumbah

マーウィランバー、マウィランバー


ニューサウスウェールズ北東端、シドニーの北東848キロ、クィーンズランドとの州境から13キロに位置する。
人口:7,657(1996)、7,807(1981)、4,954(1947)、2,676(1911)。


 名前はアボリジナルに由来し、「多くのオポッサムの場所」を意味するが、人間の顔のような岩を指すとされる。白人の入植以前は、先住民バンジャラングBundjalungの居住地であった1823年にジョン・オクスリーが探検し、1840年代から入植者が木材を切り出すために流入した。1860年代の末からサトウキビの栽培が始まった。1872年に町の測量が行われ、郵便局が1878年に移動してきて町が成長する。1879年に裁判所、翌年に銀行、砂糖工場が設立された。1888年にフェリーが運航されるまで、トゥイード川には渡し船があった。1894年にリズモーからの鉄道が開通し、1901年にドゥイード川が架橋されると、町は急速に発展した。1902年に地方自治体となり、1904年に病院が、1906年にバター工場が設立された。1907年に火事で中心部の多くが焼失する。20世紀になり、バナナ栽培が盛んになり、1960年代以降は、観光業が栄えた。ニューサウスウェールズ鉄道システムの終点で、かつてクィーンズランドへの乗客はバスでトゥイード・ヘッズへ輸送された。現在は、サトウキビ、バナナ、乳製品を産出する農業地域のサーヴィス・センターになっている。

 藤川隆男0403