New England New State Movement

　1901年の連邦設立後、ニューサウスウェールズ州のニューイングランドにおいて、各地の新州設立の活動のなかでも最も活発な運動が展開された。アール・ペイジは1915年グラーフトンで新州設立運動を始めた。しかしニューサウスウェールズ州が任命したコーエン王立調査委員会は、1925年に新しい州設立に反対する勧告をした。この運動は大恐慌下においても健在で、1931年にメイトランドで州設立の構想が練りあげられ、連邦政府にこの問題に関する住民投票を行うよう要求したが失敗した。 1935年にニューサウスウェールズ州政府が任命した、ニコラス王立調査委員会は再び調査を行い、ニューサウスウェールズ州を3地区に分けて、それぞれ州設立の是非を問う住民投票を行うよう示唆したが、政府は実行しなかった。その後1948年アーマデイルにおいて、再びニューイングランド州設立の動きが高まってきた。ニコラスの案が採用され、新しい州憲法の草案が1949年に採択された。ニューイングランドの立法議会が1954年に設立され、翌年最初の議会が開かれた。しかし1967年4月29日にこの地域で最終的に住民投票がおこなわれた時、反対198,812票、賛成168,103票で結局新州設立提案は否決された。

　師井学01