オーストラリア辞典
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New Norfolk

ニュー・ノーフォーク


タスマニア島中南部、ホバートの西30キロに位置する。
人口:5,286(1996)、9,000(1991)、6,152(1986)、6,839(1971)、2,934(1947)、1,036(1881)。


 1807年に閉鎖されたノーフォーク島からの移住者により植民が開始された。その結果、エリザベス・タウン(1811-25)として知られていた名前は現在のようになった。

 最初の入植はデニス・マカーティである。彼はアイルランドの反乱に加わり、流刑に処せられた人物であったが、1803年にこの地に入った。1808年、彼は警官となり、この地に入植した。この頃からノーフォーク島からの入植者の流入が始まった。1811年マクウォリーがこのマカーティを訪ねた時に、エリザベス・タウンが設立された。1815年には宿屋(イン)が営業を開始した。この宿屋は1825年に酒販売のライセンスを取得した。これはオーストラリアで最古のものだといわれている。1823年に聖マシューズ教会が建設された。現在タスマニアに存在する教会では最も古いものである。ウィロウ・コートが負傷兵のための病院として1831年に建設され、現在はロイアル・ダーウェント病院の一部となっている。1841年、ダーウェント川に架かる橋のそばに、料金徴収のための詰所が作られた。1840年代に政府がホップの生産を始めたが、1860年代にはこの地域の重要な産業となった。1867年には鉄道が開通し、またホップの乾燥工場も作られたが、1969年に閉鎖され現在は博物館となっている。最近はチューリップの栽培も盛んになってきたが、現在もニュー・ノーフォークは、オーストラリアのビール醸造に用いられるホップの半分以上を生産している。ダーウェンナ川を利用した観光も盛んであり、近くにある製紙工場も地域経済に刺激を与えている。

 藤岡真樹・藤川隆男0303