オーストラリア辞典
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Northampton

ノーサムトン、ノーサンプトン


西オーストラリア中西海岸部の町、パースの北474キロに位置する。
人口:842(1996)、750(1981)、626(1947)、888(1911)、136(1881) 。


 1861年から68年まで西オーストラリア総督であったジョン・スティーヴン・ハムトン(ハンプトン)を讃え、英国のノーサンプトンシアの町にちなんで名づけられた。もとは先住民、アンタ・アンマングNhanta-anmanguの居住地であった。地域での鉛(ジェラルディーン鉱山Geraldine mine)、銅(グウォーラ鉱山Gwalla mine)の発見の後、1848年に最初に植民された。1853年には囚人の受け入れ施設が設置され、囚人労働が鉱山、道路建設、牧場などで利用された。1864年にタウンが宣言され、測量された。1864年にはまた、教会が開かれた。1867年から74年にかけ囚人労働者により、ジェラルディーン鉱山の経営者サミュエル・ミッチェルのためにチヴァートン・ハウスChiverton Houseが建てられ、現在は博物館となっている。1871年まで、町はザ・マインズThe Minesと呼ばれていたが、この年に現在の名に変更された。1877年までには、鉛と銅それぞれ4000トンが産出されていたが、輸送は牛車に頼っていた。しかし、1879年には鉄道が完成し、輸送の問題は解決された。この鉄道は西オーストラリア政府が初めて建設した鉄道であり、1957年まで運行された。西オーストラリア議会の1887年の法令により土地が開放されたが、あまり肥沃な土地ではなかった。現在、町の経済は主に羊や小麦の生産、近辺のロックロブスター漁で成り立っている。

 見国裕也0303