オーストラリア辞典
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Picton

ピクトン


ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの南西68キロに位置する。
人口:2,668(1996)、1,817(1981)、1,244(1911)、142(1851)。


 地名は、総督ブリスベンによって、ナポレオン戦争中かれが仕えたトマス・ピクトン将軍にちなんで命名された。1845年まではストーンクウォーリStonequarryと呼ばれた。この地域の先住民はGundunguraやダラワルThurawalの人々であった。1798年ジョン・ウィルソンが地域を探検。1805年ころに牧場が作られた。1819年ジョージ4世インが営業許可を受け、翌年総督マクウォリーが町の位置を選定した。1822年から土地交付が始まり、ストーンクウォーリともう1つの私有地の町の測量が1841年から1842年に行われた。1845年に私有地にある町がピクトンと名づけられた。政府の町はアッパー・ピクトンUpper Pictonと名づけられたが、一般にはレッドバンクRedbankと呼ばれた。セント・マークスのアングリカン教会が1857年に完成し、1863年に鉄道が開通し、第3の集落が作られた。この3つが融合してピクトンの町が生まれた。1864年裁判所が設置され、1895年にバラとなった。1899年に酪農業の発達とともに、乳製品製造工場がオープンした。1949年から1951年にウロンゴングへ向かう方面の近くの町モールドンMaldonにセメント工場が設立された。ここには少し変わった吊り橋もある。 ピクトンには鉄道博物館があり、日曜日には蒸気機関車に乗ることができる。町には旧CBC銀行(1885年築)やインペリアル・ホテルなど美しい歴史的建造物が残っている。

 藤川隆男00