マラノウア地域Maranoa Districtにあるタウン、行政区分。1862年クィーンズランド最初の総督であるジョージ・ボウエンの妻の名にちなんで命名された。トマス・ミッチェルが1846年にこの地域を探検し、1848年にはA.マクファーソンMcPhersonによって最初の牧場、アバンダンス牧場が設立された。1861年この牧場の一部にホテルが建てられ、翌年町は官報に掲載された。この時まで町の名はリーズ・クロッシングReid's Crossingであった。1863年までには、裁判所、警察署、郵便局などが設立され、1867年には自治体となった。ブドウ園が1863年にバセットによって建設され、クィーンズランドでもっとも古いブドウ園として現存している。現在のセラーは、1878年の築である。1880年には鉄道が開通した。

　現在、この地域は牛肉、小麦、かんきつ類及びワインの生産が盛んである。最大級の牛の競売市場があることでも知られている。付近で1900年には石油が発見された。1960年に天然ガスも発見され、天然ガスはパイプラインでブリスベンまで送られている。町の12キロ西にはメドウバンク博物館があり、先住民アボリジナルを捕らえるために用いられた罠が展示されている。

　遠藤貴弘・藤川隆男1202