オーストラリア辞典
Google

和文索引(し)に戻る  英文索引(S)に戻る


Sea Lake

シー・レイク


ヴィクトリア北西部の町、メルボルンの北西362キロに位置する。
人口:694(1996)、943(1981)、1,026(1966)、707(1947)、854(1911)。


 名前はおそらくティレル湖Lake Tyrellが水をたたえた時に海のように巨大であった事に由来する。町の名前は1893年に使われはじめ、公的に使われはじめたのは鉄道が開通した1895年からである。白人の入植以前は先住民Wergaiaの居住地であった。1847年に最初の牧場が設立された。南オーストラリアの小麦農場の消耗ならびに、新しい土地法の制定により、稠密植民が1880年代に始まった。1891年から92年にかけてはティレル湖周辺の新開地産の小麦の収穫が初めて行われた。1894年にはシー・レイクで初めての店がオープンし、タウンが官報に公示された1897年には町の土地が売却された。最初は巨大資本による世界最大の小麦農場が存在したが、20世紀初頭に分割された。1943年には小麦用のサイロが、1969年には新たな貯蔵庫が建てられた。1970年代には牛や豚といった家畜の導入によって農業の多様化がはかられた。1970年には南東のベリウィロックで協同組合のベーコン工場が設立された。

 ティレル湖はヴィクトリア最大の塩湖であるが、1年の大半は水が干上がっている。1838年にはエドワード・エアがティレル湖までの探検を行い、1896年には湖からの食塩の採取が試みられた。第1次世界大戦後までは成功しなかったが、その後1940年頃から化学工場からの需要が増加した。

 見国裕也0501