オーストラリア辞典
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Shepparton

シェパトン


ヴィクトリア中北部、メルボルンの北179キロ、ゴールバーン川沿いの町。
人口:31,945(1996 ムループナMooroopnaを含む)、28,373(1981 ムループナを含む)、17,506(1966)、10,848(1954)、4,049(1911)、1,679(1891)、33(1871)。


 もとは、ヨタヨタYota-Yotaのアボリジナルの居住地であった。町の位置に牧場を所有していた(1843-57)、シャーバーン・シェパードSheppardにちなんで、地名は名づけられた。最初はMacguire's Punt、 1853年にはSheppardtown と呼ばれたが、測量が行われた1855年に現在の名になった。1850年代になり、宿屋と渡しが設けられた。1874年ジョン・ファーフィが建てた鋳物工場は、第1次世界大戦中、ヴィクトリアの軍事基地で用いられた鉄製の水運搬用のカートを独占的に供給し、基地でのうわさ話のことを'furphy'と呼ぶまでになった。1880年代に果樹が植えられ、ヴィクトリア最初の潅漑がアードモウナArdmonaで始まった。1880年に鉄道も開通し、町の本格的な発展があった。1917年には最初の缶詰工場が開設 された。その後は果樹栽培と果物の加工の中心地として発展してきた。1962年にはキャンベルのスープ工場も建設された。1927年に自治体、49年にはシティとなった。果物の収穫期には各地から労働者が集まる。町の製缶工場は見学が可能である。

 藤川隆男0203