オーストラリア辞典
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Snug

スナグ


タスマニア中南部、ホバートの南30キロ、ストーム・ベイに面する。
人口:804(1996)、684(1981)、530(1971)、672(1954)、113(1911)。


 この都市の名前はsnug「快適な、居心地のよい」停泊地という意味に由来する。まずスナグ川Snug Riverが1810年に命名された。1830年代に入植が始まり、酪農や果樹栽培が行われた。集落は1840年代に始まったと思われる。1908年にタウンとして公示された。1917年にオーストラリアで唯一のカーバイト生産工場がイレクトロウナElectronaに建設されている。1967年の山火事により、町は120軒のうち80軒が焼失し、死者は11人に上った。

 1874年に44人のアボリジナルはフリンダーズ・アイランドからオイスター・コウヴOyster Coveへと移動した。最後の「純血」のアボリジナルであるといわれるトルガニニは1876年に亡くなった。彼女はこの地に遺灰を撒くように求めていたが、彼女の遺骨は1976年に葬られるまで、タスマニア博物館に保管されていた。

 藤川隆男0303