軍人入植地は復員軍人を入植させるために、両世界大戦の後に設けられた、稠密植民地の一種である。植民計画は第1次世界大戦に始まり、37,000人を越える元軍人がこの方法で農村に定住した。1920年代には元イギリス兵もこの計画のもとオーストラリアに移住した。新しい技術によって、軍人入植者は、理論上酪農や集約的農業、果物栽培ができるようになった。軍人入植地は、人口増加は望ましいものであり、健康的な田園生活が望ましいものだ、という伝統的な理念に基づいていた。しかし、割り当てられた土地が小規模であり、農業訓練が不十分で、資本も不足していたので、軍人入植者たちは高い割合で離農した。The Limits of Hope: Soldier Settlement in Victoria:1915-38(1987)でマリリン・レイクが土地所有の夢がいかにして失敗したかを示したが、彼女の評価に対し1988年にジャクリン・テンプレトンは異議を唱えている。第2次世界大戦後のより小さな規模で、しかもより慎重に計画された軍人入植地は、比較的成功した。

　真水晃00