この町の名前は、1874年の測量時にイングランドのランカシアのリゾート地にちなんで名づけられた。白人の入植以前はバンジャラングのアボリジナルの居住地であった。また、同年に官報に公示された。ブリスベンに通じる道路は1875年に開通した。1876年にサウスポート・ホテルがオープンした。桟橋が建設されたのは1880年である。1880年代のヴィクトリアの土地ブームにより、この都市に投機が集中した。もともとはエルストンとして知られていて、後にサーファーズ・パラダイスとなるメイン・ビーチMain Beachは1885年に競売に掛けられた。ブリスベンからの鉄道は1889年に開通したが、後に廃線となった。1918年にサウスポートのタウンが公示され、開発がさらに進むことになった。

　ネラング川に架かる橋は1925年に建設されたが、1966年に新しいコンクリートの橋が建設された。1948年にサウスポートはクーランガタなどと合併し、サウス・コーストSouth Coastと呼ばれるタウンとなった。その後、1952年に建築制限が解かれてから急速に開発が進んだ。1959年からゴールドコースト・シティーの一部となり、その行政の中心地となっている。現在は、グリフィス大学の分校であるゴールドコースト・ユニヴァーシティ・カレッジが立地している。

　新林秀亮0702