オーストラリア辞典
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Sutherland, Margaret

サザランド、マーガレット


1897-1984
アデレイド生まれ。
作曲家


 アデレイド生まれだが、人生の大半はメルボルンで送る。父はジャーナリスト。

 メルボルンにあるアルバート・ストリート音楽学校(現在のメルバ記念音楽学校)にて学ぶ。1923年に渡欧し、ロンドンのアーノルド・バックスの下で、その後ウィーンで作曲の勉強を続け、1925年に帰国した。20にのぼるオーケストラ曲、またデイジー・ベイツの経験をもとに「若きカバーリ」(1965年)と題するオペラ曲、20以上の室内楽曲、バレエ曲を2曲、そして数々のピアノ曲、聖歌曲、声楽曲、付随音楽を手がけた。その作品ジャンルは多岐に渡り、想像力に富む作風である。

 サザランドはまた、第2次世界大戦中、赤十字のために昼間の室内楽のコンサートを組織した。1940-50年代にかけて、セント・キルダ・ロードSt Kilda Roadに、芸術センターを設立しようとする「総合芸術センター設立運動」the Combined Arts Centre Movementで中心的役割も果たした。1940年代、教育・音楽・芸術評議会の設立メンバーとなり、1950-60年代にはヴィクトリア州立美術館の評議員を務めた。さらに、続く1960年代には、オーストラリア・ユネスコ音楽委員会とオーストラリア音楽基金の諮問委員会の委員も兼務し、音楽教育の奨励にも努めた。

 遠藤貴弘1201