ヨーロッパ人によるこの地域への入植は1830年代に始まった。ヨーロッパ人による入植以前はバンジャラングあるいはNgarabalのアボリジナルの居住地であった。1842年に初めて、この地域における公式の放牧許可がR.R.マッケンジーに与えられた。マッケンジーは1844年にここで牧羊を開始した。テンタフィールドの地名は、彼の友人で1856年に初代ニューサウスウェールズ首相に就任するスチュアート・ドナルドソンによって、スコットランドの地名から名づけられた。1851年にタウンとなった。測量長官トマス・ミッチェルとドナルドソンは、1851年にここでピストルを用いた決闘をしたが、勝敗はつかなかった。これはオーストラリアで行われた最後の決闘であった。1849年に町は測量され、2年後に公示された。1858年に金が発見され、銀行や教会が建設された。1870年代にはスズが採掘され、これによって町はさらに繁栄した。1871年に自治体となった。刑務所と警察署は1874年に、郵便局は1881年に、裁判所は1882年に建てられた。鉄道は1886年に開通した。1889年にヘンリー・パークスが、オーストラリア連邦形成の必要性を説く演説をしたため、連邦の発祥地とされている。ヘンリー・パークスが演説を行った当時のスクール・オヴ・アーツの建物は、図書館となって保存されていたが、現在は立ち入り禁止となっている。周辺地域では、林業、牧羊業が盛んである。

　山口典子00