地名はアボリジナルに由来し、「キャンプを見張れ」という意味とされるが、定かではない。かつてはバンジャラングBandjalangのアボリジナルの居住地であった。1829年にスタートの探検隊がここを通過した。1839年にジョン・フォードとジョン・クリスプが牧場を建設し、フォードは、1850年代に渡しを設け、56年に町の測量を行わせた。さらに桟橋や学校を造った。町はビーチワースなどの金鉱へ向かう鉱夫が利用するマリー川の港として栄え、1886年には税関も設置された。1880年代に鉄道が開通するまでイチューカとの間には定期船が運航していた。1880年代建築のオール・セインツ・ワイナリーなど、この地域は現在、ワイン生産地として知られている。ワイン生産は1851年に始まった。エンパイア・ホテルは1861年の築で、かつてはワガンヤ・ホテルとして、コブ・アンド・コウの予約所の役割も果たしていた。

　藤川隆男0403