第1次世界大戦中に木材工場が建設され、それをきっかけに小さな町が鉄道の周りに発展した。1942年に、西オーストラリアの鉄鋼業の可能性に関する検討が行われ、ワンダウイーはその研究に最適の場所とされた。なぜなら、鉄道に近く、森林資源や鉄鉱石に恵まれ、また、ウォーター・パイプラインにも近かったからである。1947年にタウンが、48年には工場が建設された。その後、この地の鉄鉱石は質が悪いことが判明し、鉱石はクーリャノビングKoolyanobbingから運び込まれることになった。1950年代には工場はその役割を十分果たしていたが、現在ではクウィナーナKwinanaが勝っている。ちなみに地名はアボリジナルに由来するものではない。この地域の先住民はニュンガーの人々である。

　藤岡真樹1001