地名はアボリジナルに由来し、「山の国」あるいは「岩」と「泉」を意味するとされる。ヨーロッパ人による入植以前は、おそらくイガリゴウNgarigoの居住地域であった。1837年にヨーロッパ人の入植が始まる。52年に金が発見されゴールドラッシュが起こる。53年には人口が150人であったが、62年までには約3,000人に増加した。警察署が設置され、1956年に町の測量が行われ、土地の公売が翌年実施された。60年バンク・オヴ・ヴィクトリア(現在の博物館)の建物が造られ、66年には裁判所が建てられた(現存する)。64年には郡として公示された。92年に鉄道が開通したが、1955年に廃線になった。オーストラリア生まれの最初の連邦総督アイザック・アイザックスは子供時代をこの町で過ごした。町中心部がナショナル・トラストの指定を受けている。ツーリスト・インフォーメーション・センターは1878年築の新古典様式の建物で、もとは図書館や公民館として使われていた。ここを出発点に町の多く残る19世紀の建築を見学すればよい。

　藤川隆男0403