Photo1

 現実のアボリジニが問題ではないのだ、と病院を出てからぼくは思った。彼らの生き方や世界観は、アキが自分の存在をそこに重ね合わせたいと思う理想であり、一つのユートピアだった。本文P127 l7
砂漠

From Fujikawa

 オーストラリア先住民と出会った啓蒙主義の時代の知識人たちも同じだったよ。

 高貴なる野蛮Noble Savageという発想は、先住民の世界にヨーロッパ人たちが見ようとした自画像だったんだろうね。ヨーロッパ人の自己認識の変化に伴って、ヨーロッパ人のアボリジナルに対する認識も大きく変化することになるよ。

ギャラリートップへ戻る

ホームページへ戻る