当研究室のスタッフを紹介します

教授 永田靖准教授 中尾薫 |助教 岡田蕗子

専門 演劇学
 20世紀演劇史と演劇理論。主として日本の近現代演劇や現代アジア演劇のドラマ論研究やインターカルチュラリズムの研究、ロシア・アヴァンギャルド演劇の演技論研究などを通して、近代演劇やその演劇史記述のトータルな再検討を志しています。また近年のパフォーマンス研究を含む演劇研究方法に関心があり、近隣の自治体や諸機関と共同で演劇実践方法やその文化政策の研究も行っています。

【略歴】
1957年三重県生まれ。1981年上智大学外国語学部ロシア語学科卒業、 1988年明治大学大学院文学研究科演劇学専攻博士課程単位取得退学。 日本学術振興会特別研究員、明治大学人文科学研究所客員研究員、 鳥取女子短期大学助教授、大阪大学文学部助教授を経て、2004年から現職。 現在、副学長、大阪大学総合学術博物館長、日本演劇学会会長、IFTR(国際演劇学会)Asian Theatre WG Convener。

【所属学会】
日本演劇学会、日本映像学会、美学会、FIRT(国際演劇学会)、 AICT(国際演劇批評家協会)、日本ロシア文学会など。


【自己紹介】
 近年はアジア諸国の演劇研究者との共同研究を行っています。アジアの演劇が日本と日本演劇との関係をどのように構築してきたか、またアジアの伝統演劇がいかに現代化されているか、アジアの演劇が西欧でどのように理解され受容されて来たのかなど、一年に2〜3回、アジアの諸都市で研究集会を実施して共同で考えています。

【主要業績】
 共著訳書などに、『アジアにおけるトランスナショナル・パフォーマンス、アイデンティティ、移動性』(英文、パルグレーヴ)、『歌舞伎とロシア革命』(森話社)、『チェーホフを翻案する テキストと変容』(英文、ラトレッジ)、『グローバルに出会うローカル・パフォーマンス』(英文、ケンブリッジ)、『ヨーロッパ演劇の変貌−ゲオルグ2世からストレーレルへ』(白鳳社)、『日本の芸術論』(ミネルヴァ書房)、『アヴァンギャルドの世紀』(京都大学学術出版会)、『バロック的』(洋泉社)、『格闘する現代思想』(講談社)、リオタール他著『ポストモダン文化のパフォーマンス』(国文社)、カザルス著『セルゲイ・パラジャーノフ』(国文社)『演劇論の現在』(白凰社)、『演劇論の変貌』(論創社)など。その他、18世紀ロシア演劇史関係論文、20世紀アヴァンギャルド演劇関係論文、演技論関係論文など多数。

【最近の口頭発表等】
・ “Representation of ‘Machuria’ in Japanese Post-War Plays” IFTR Belgrade Congress, Theatre and Migration: Theatre, nation and Identity, 12 July, 2018, ManilaConference, Belgrade University
・ “Traditional Asian Performing Bodies in a Post-Globalized Era,” Chair and Moderator, IFTR Manila Conference, ‘Bodies in/and Asian Theatre’, 2018, 21 Feb., 2018, Asian Center, University of the Philippines, Diliman
・ 「記憶の上演−博物館資料を活用する演劇上演の考え方と実践」近現代演劇研究会10月12月合同例会、12月24日、大阪大学
・「戦後の関西「新劇」を考える」関西学院大学博物館/大阪大学総合学術博物館連携公開シンポジウム、12月2日、大阪大学
・ “Trans-Geographical Trials of the Jokyo Gekijo Theatre Company: on The Bengal Tiger,” Unstable Geographies, Multiple Theatricalities, IFTR Sao Paulo Conference, Sao Paulo University, Brasil, 14 July, 2017
・「演劇は教養になるか」日本演劇学会「演劇と教養」会長講演、慶応義塾大学、2017年6月4日
・「地域劇場の未来―大学と地域との繋がりのために」シンポジウム、大阪大学21世紀懐徳堂、大阪大学中之島センター、2017年4月19日
・“The form and Content of Theatre in Asia through travel and displacement”, TRAVEL and DISPLACEMENT in/with ASIAN THEATRE, IFTR Asian Theatre WG Jaipur Colloquium, Manipa; University, Jaipur, India, 19, Feb., 2017
・ラウンド・テーブル「ポスト・グローバリゼーション時代の日本演劇」日本演劇学会全国大会、大阪大学、7月3日
・“Performing Asian Geographical Past: on Production of Binro no Fuin by Karagumi, 1992”, IFTR Stockholm Conference, Presenting Theatrical Past, Stockholm University, 16 June, 2016
・“The Modern Perception of the Traditional Theatre in Japan: a Theoretical Perspective”, Asian Theatre Working Group Singapore Colloquium, National Institute of Education, Nanyang Technoligical University, 30 April & 1 May, 2016


専門 能楽研究 演劇学
 明和2年、十五世観世大夫元章(1722 ― 1774)によって、ほぼ固定されていた謡曲詞章を大幅に改訂して刊行された『明和改正謡本』と、同じくして断行された能楽改革〈明和の改正〉についての研究。とくに『明和改正謡本』と近世国学との関係について、テキスト分析を中心に研究してきました。その時代背景を考えるうちに、江戸幕府の式楽としての能楽の意味と、式楽という位置が能楽にもたらした作用をもっと探求すべきかと考えはじめ、目下式楽から解き放たれた明治・大正にまで時代を拡大しています。最近では、昆劇やアジアの無形文化遺産と能楽との比較研究など新たな研究を手掛ける機会も増えました。

【略歴】
1978年大阪府生まれ。2001年奈良女子大学文学部言語文化学日本アジア言語文化学科卒業、 2008年大阪大学大学院文学研究科文化表現論(演劇学)博士後期課程修了。博士(文学)。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助手、大阪大学文学部講師を経て、2014年から現職。

【所属学会】
日本演劇学会、能楽学会、日本近世文学会、中世文学会、芸能史研究会


【自己紹介】
 これまでは江戸時代の能楽、それも『明和改正謡本』というおよそ9年間だけ使用されていた謡本のテキスト分析をおもな研究テーマとしてきました。中世芸能として知られる能楽について、あえて近世に注目したのは芸の伝承という過程に興味があるからかもしれません。わたしのなかで、能楽は過去に上演されていた古典芸能でもあり、今上演されているあらゆる演劇のなかでもっとも不可思議で魅力的な現代演劇です。その魅力のありかを語るにはまだまだ研鑽が足りませんが、いにしえの能楽の諸相と現在の能楽をつなぐ過程に注目することで、なにかしらの答えが見つかるのではないかともくろんでいます。

【主要業績】
「明和改正謡本と田安宗武―新作能《梅》を中心に―」(『能と狂言』2号、2004年5月)
「田安宗武と明和改正謡本―田安家旧蔵『版本番外謡本』の書込みをめぐって―」(『芸能史研究』166号、2004年7月)
「田安宗武の能楽愛好―田藩文庫の能楽関係資料を手がかりとして―」(『フィロカリア』24号、2008年3月)
「能大夫藤林権左衛門の観世家入門―中津藩町方記録『惣町大帳』の記事を中心に―」(『演劇学論叢』11号、2010年3月)など。

【最近の口頭発表等】
「明和改正謡本における復古の内実」(能楽学会東京例会、於:早稲田大学、2010年2月24日)
「謡曲の伝承過程における作品世界の変貌―観世流の場合を例として―」(平成22年度中世文学会春季大会、於:法政大学、2010年5月30日)
「観世元章研究概要―観世文庫の公開による新しい展望を見据えて―」(能楽学会東京10月例会、於:東京大学、2010年10月25日)など。


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