大阪大学東洋史学研究室所蔵 欧文抜刷集成 総目録
(2008.11.01現在)
 ここに公開するのは,大阪大学東洋史学研究室に所蔵される榎一雄・山田信夫・護雅夫・森安孝夫旧蔵の欧文抜刷集成の簡単な目録である.もともと内部の学生・院生が使えるようにするためのものであったが,貴重なものも多く含まれるので,とくに,(財)東洋文庫に匹敵する図書館のない近畿圏の院生・研究者の便に供することをめざして,公開するものである.ただし,外部への貸し出しやコピー郵送のサービスなどは行わないことを,諒解されたい.

 以下に,本抜刷集成の由来を述べる.まず最初は,1987年4月に逝去された山田信夫・大阪大学名誉教授の旧蔵書の大部分が,1993年,多恵子夫人の御厚意により大阪大学に寄贈されたことに始まる.書籍は附属図書館と文学部東洋史学研究室に公式に登録の上分置されたが,抜刷は登録できないので,「山田信夫文庫」印を押し,著者名順にファイルに入れて東洋史学研究室に置くことにした.この分については,今回のものより詳しい目録が作成され,『内陸アジア言語の研究』第10号 (1995) に掲載された.

 次いで1996年12月に逝去された護雅夫・東京大学名誉教授の残された抜刷の一部を,道子夫人より寄贈していただいたので,「護雅夫文庫印」を押して,上記のものに追加した.ただし,その分量はそれほど多くはない.

欧文抜刷  そして2008年,長らく(財)東洋文庫の研究部長ないし理事長として活躍され,1989年11月に逝去された榎一雄・東京大学名誉教授の旧蔵抜刷の一部が,東洋文庫より寄贈された.それは斯波義信先生(大阪大学名誉教授,前東洋文庫理事長)の仲介によるものである.その分量は,これまで収集された分に匹敵するので,「榎一雄文庫印」を押した上で,これまでの分と合わせて,やはり著者名順に整理し直した.従来の山田・護旧蔵抜刷が,内陸アジア学関係中心であったのに対して,榎旧蔵抜刷はさらに広範囲に亘るものである.

 以上のような経緯で抜刷が本研究室に集まったのは,現在の教授である森安と榎・山田・護・斯波諸先生との御縁によるものである.そこで定年引退を控えた森安も,少しずつ私有抜刷を上記の抜刷集成に合わせている.それは,今後も増え続けるはずであるので,「森安文庫」印を押して,区別している.

 上記の抜刷総目録の作成は,森安の指導のもと,本研究室の齊藤茂雄・石川禎仁・入野恵理子・西田祐子・旗手瞳が主に担当した.

 なお和文・中文抜刷に関しては,国内何れの研究機関にても容易に閲覧可能であり,かつ諸先生方の交友範囲が広く多岐に亘っているために,当初より目録作成は予定されていなかったことを付記する.
森安 孝夫


【凡例】
・排列は著者名のアルファベット順とし,同一人の場合は出版年代順とした.
・共著の場合,主たる著者を設定し単著の後に置き,共著者名は主たる著者名の後にカンマで区切って続けた.
・発行年が不明のものに関しては,「////」で表記した.

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