(2007年6月4日修訂)
阪大東洋史が世界の東洋史学界の中で重きをなす研究領域は、唐宋以後の中国史、イスラム化以前の中央アジア史、そして東南アジア・アジア海域史です。いずれの領域でも漢文文献を根本史料にしながら、現地語史料とフィールドワークの成果を合わせた研究を行っています。
高校生の志望校選択や文学部1回生が専攻を決定する際の材料として、あるいは大学院進学を希望する学部学生・社会人といった方々への情報提供を目的として、カリキュラムの大枠を公開します。授業の詳細はシラバスや各教官のページを参照してください。入試に関わる事務的事項は文学部・文学研究科のサイトで公開されている情報や要項を熟読した上で、教務係へ直接お尋ねください。
△入試問題
《大阪大学内リンク》
□文学部・東洋史学専修 □大学院・文学研究科・東洋史学(世界史講座)
学部学生は、基本的に以下のカリキュラムに従って履修を行うことになります。ここでは演習(ゼミ)を中心に記しましたが、講義は各人の興味に従って、できるだけたくさん、広範な分野から受講することを推奨しています。
正式科目名は東洋史学合同演習。教員・院生を含めた研究室所属者全員が出席する演習で、本研究室の教育の中で最も特徴ある科目です。東洋史学の扱う地域は広大な領域にまたがり、時代も古代から近現代にわたります。東洋史全般に関する研究発表を聞き、議論を交わすことで、狭い専門に閉じこもらず、アジア全域を見渡した広い視野の育成を図ります。
卒論作成のためのプロセスも組み込まれているので、2回生のうちから上級生の卒論作成作業と身近に接することができます。また、大学院生の専門的報告を聞くことで、最新の研究に触れることができるので、早い時期から大学院進学を視野に入れることも可能となります。
報告者は、歴史学の学術発表として要求されるさまざまな約束事や形式を踏まえた上で、学年や専攻の異なる人間にも理解できる報告を心がけねばなりません。他分野の人間に自らの研究や作業の意味を説得的に伝えるためのプレゼンテーション技術を向上させることも、この演習の目的のひとつです。
具体的内容は以下の通り。なお、学部生の質問は大いに歓迎されます。
●入門講座:主に学部生を対象に、博士後期課程学生が史学史、工具書紹介、漢籍解題などを行います。東洋史学に関する基礎知識を涵養し、日々の演習・卒論作成に必要な技術を伝授することを目的とします。
●3回生論文紹介:興味のある分野の日本語論文を1本選び、その内容や研究史上の位置づけを紹介し、評価と問題点の抽出を行います。論文選定のために行う先行研究の精査とその過程で作成する文献リストとが卒論作成の基礎になります。
●卒論相談会:卒業論文の構想や作業の進捗状況を報告し、アドバイスを受けます。数年前の風景。
●院生研究発表:大学院生による研究発表・修士論文構想発表です。
●1回生の春休みにオリエンテーションを兼ねた漢文読解基礎講座を開きます。
●共通教育で開講される専門基礎科目アジア史学基礎は、1・2回生の間にA・B・C全てを受講してください。
●2回生を対象に文学部で開講される歴史学方法論講義は史学系全体の必修科目です。
●合同演習:ひたすら聞いて質問するのみ。
●漢文基礎講読2コマ:必修。
●英語演習:後期から学部英語演習に参加。
●合同演習:5月中旬頃に論文紹介を行います。また、12月には第1回卒論相談会を行います。
●漢文演習・英語演習:それぞれ1コマが必修(2コマ以上選択してもかまわない)。漢文演習は、中国史漢文ゼミ/周辺史漢文ゼミ(内陸アジア・東南アジア)の2コマ、英語演習は、中国史/中央アジア史/東南アジア史の3コマが開講されています。なお、卒論にて漢文以外の特殊言語(アラビア語、ジャワ語など)で書かれた史料を中心的に扱う方針を既に固めている学生については、それらの言語の習得のために専門家の下で指導を受けることを前提として、教員と相談の上、漢文演習への参加を免除することがあります。
●第1回卒論相談会:年末に行います。論文紹介以降に各自で行った作業をもとに、報告を行います。
●年に2回の卒論相談会にて中間報告を行います。春の相談会(5月頃)では、テーマの大枠とその位置づけ、テーマに関わる先行研究の整理(到達点と問題点の抽出)が最低限求められます。テーマに関わる事項や先行研究の理解度が試されるとともに、選択したテーマの卒論としての妥当性(関連言語、史料の多寡や難易度)や今後の作業方針についてアドバイスを受けます。秋の相談会(10月頃)では、夏休み中の作業をふまえての論文仮構成の提示、さらには収集・読解した史料を踏まえて具体的に議論を展開することが求められます。質疑では単にアドバイスを受けるだけでなく、院生や同学たち、さらには教員からの「攻撃」を史料に即して論理的に「撃退」することも期待されます。
●漢文・英語演習:近年の就職活動情勢を考慮して必修からは外していますが、できるだけで出席するように。進学希望者は当然必修です。
博士前期課程の大学院生は、各自の研究テーマに即した史料・文献講読を行う演習を受講することになります。ここでは合同演習を中心に記しますので、各教員担当の演習については本HP「メンバーのページ」などを参照してください。
※各種専門講義や特殊言語の講座(阪大以外の研究機関が主催するものを含む)は各人の興味に従って、広範な分野から受講することを推奨しています。とりわけ本文学研究科・IAE(「魅力ある大学院教育」イニシアティブ)開講の講義への参加は必須です。その他、各種研究会(大阪大学歴史教育研究会・中央アジア学フォーラム・海域アジア史研究会)・内外の学会などに積極的に参加し、幅広い知識を養い、研究手法の研鑽に励むことが期待されます。
正式科目名は東洋史学合同演習。教員・院生を含めた研究室所属者全員が出席する演習で、本研究室の教育の中で最も特徴ある科目です。東洋史学の扱う地域は広大な領域にまたがり、時代も古代から近現代にわたります。そこで本演習では、学生・院生による様々な地域・時代・分野に関する研究発表を聞き、議論を交わすことで、狭い専門に閉じこもらず、アジア全域を見渡した広い視野の育成を図ります。
修士論文作成のためのプロセスも組み込まれていますので、研究計画を指導教員と相談した上で、研究発表に臨んでください(具体的には以下を参照)。自分の研究テーマを深化させることはもとより、学部生の発表に際しては、専門的かつ的確な提言・助言を行うことが期待されます。また、大学院生の研究報告では、積極的かつ批判的に議論に参加し、互いに切磋琢磨する姿勢が求められます。
●毎年4月に研究計画書を作成・提出します。指導教員と研究テーマを協議した上で1年間の計画を作成します。また、指導教員が受講すべき演習・講義を推薦することもあるので、受講計画も同時にたてます。
●各教員のもとで開講される専門演習を受講してください。他分野・他専攻の史料講読・外国語文献講読などにも積極的に参加することが推奨されます。特に特殊言語の習得には時間がかかりますから、計画的に履修してください。
●合同演習:(1)次年度に修士論文を執筆予定の院生は、研究テーマと進捗状況の報告を目的とした研究発表を行います。次年度にはさらに修士論文構想の発表が2回ありますので、合計3回の研究発表の場をうまく利用してください。 (2)他大学からの進学者は、自分の卒論での研究テーマを披露するために卒業論文の概要報告を行います。
●年度末(2月)には研究報告書を提出します。
●研究計画書・報告書の提出は1年次と同じです。演習・講義も同様の要領で受講してください。
●合同演習:(1)修士論文の執筆者は、修士論文構想発表を行います。発表は、初夏(6〜7月頃)と秋(10〜11月頃)の計2回です。 (2)修士3年目に修士論文を執筆する予定の者は、研究テーマと進捗状況の報告を目的とした研究発表を行います。
●秋(11月)には修士論文の題目提出があります。修士論文の提出は毎年1月10日前後です。
●修士論文提出後には口頭試問が待っています。主査(指導教員)1名と副査2名が指定されますが、基本的に5名の教員全員から試問を受けます。
履修方法は、博士前期課程とほぼ同じです。
課程博士学位申請論文の作成・提出については文学研究科の該当ページを参照。