研究室だより(2002.3〜) |
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本研究室の杉山清彦(日本学術振興会特別研究員)が内陸アジア史学会賞を受賞した。受賞論文は「清初八旗における最有力軍団ー太祖ヌルハチから摂政王ドルゴンへー」 『内陸アジア史研究』16, 2001年。
■杉山清彦,内陸アジア史学会賞受賞(2002.11.9)
この賞は,内陸アジア史学会(会長・吉田 順一 早稲田大学教授)が新しく創設したもので,杉山はその栄えある第一回目の受賞者となった。今回の受賞は,演習を始めとする日々の努力の賜物?であり,同じ研究室に所属する後輩にも大いなる励みとなる。研究室の院生・学部生は大いに精進し,彼に続いていきたいものである。
春と秋の猛特訓はいったい何だったのだ。
■ソフトボール大会惨敗…(2002.11.4)
西洋史の若手チームに21−6と惨敗した我れらが東洋史チーム。M安教授の厳しい指導のもと鍛えに鍛えた繋ぎの打線,鉄壁の守備はもろくも崩れ去り,またもや悲願の優勝という積年の思いは水泡に帰したのである。
今秋華々しくデビューしたM2のT村は,この責任をとるべく,ルーキーイヤーながらも日本史学チームとのエキシビジョンマッチが涙の引退試合となった。
後任の4代目「他称」自称エースには4回生のY尾が指名された。
来季こそ優勝杯にて勝利の美酒を飲み干そうではないか。
今年の修士論文提出予定者3名が下記題目の発表を行なった。
■修士論文中間報告会(2002.10.24-11.21)
鈴木宏節 「トニュククから見た突厥第二可汗国」
大坪慶之 「光緒帝親政問題と親王」
梶原真 「湖南省西部における屯田制とその影響」
10月12-13日に第2回目の卒業論文相談会が開催された。今回は4回生計10人が、各々の卒論の構想並びに現時点での作業状況を発表した。卒論執筆予定者にとっては,研究室のメンバーを前にした最後の報告ということもあり,張り詰めた緊張感が漂う中,会は進行した。発表を終えた4回生は,残された2カ月余りの時間,卒論に全力投球してほしい。
■2002年度,第2回卒業論文相談会(2002.10.12-13)
なお,スポーツの秋ということもあり,相談会終了後に野外演習として,ソフトボールの練習及び紅白戦が行われたのは言うまでもない。
本研究室の笠井幸代(中央アジア史専攻D2)が,宿願のドイツ留学に出発した。古代ウイグル史専攻の笠井は,ベルリン自由大学・ベルリン=ブランデンブルク科学アカデミーにおいて今後長期間の留学・研究生活を予定している。古代トルコ学の伝統あるドイツで,その研究蓄積を十二分に吸収できる絶好の機会となるだろう。ドイツ所蔵の蒐集史料を実見することも出来ようし,何より多くの研究者と接触できる環境に飛び込むのだから。
■笠井幸代(D2)留学(2002.9.10)
去る7月に行われた研究室有志による壮行会では,専攻分野を問わず学部生・院生が集い,森安教授のもとから初めて留学することになる笠井にこころからのエールを送った。それにこたえて,笠井はドイツ留学に対する期待,研究への並々ならぬ決意を述べた。
すでに短期研修などで生活経験もあるが,異文化空間での学問生活に早く慣れ,国際的な感覚を備えた研究者として帰国する日を刮目して待つこととしたい。
去る5月11-12日に第1回目の卒業論文相談会が開催された。今回は4回生計13人が、各々の卒論の問題関心・テーマ・見通し等を発表した。一部風俗を乱す者(すなわち遅刻したものである!)もいたが,大きな混乱もなく発表・質疑応答ともスムーズに進行した。発表を終えた4回生は,とりあえず発表を終えて一息つく者,これからの困難に頭をかかえる者,ただひたすら絶望感に打ちひしがれる者と様々であった。今後の奮闘を期待したい。
■2002年度,第1回卒業論文相談会(2002.5.11-12)
相談会風景
よほど相談会で鬱憤が溜まっていたのか,試合は過度の盛り上がりを見せた。なんとYが森安教授の下腹部に打球をぶつけるシーンまで・・・。周囲に恐怖が走ったのは言うまでもない。かくして第1試合は1点差の好ゲームで終わったのだが,これだけでは物足りないものが続出した。なんと紅白戦は第2試合に突入したのである。みな,真っ暗になるまで白球を追いかけたのである。
4回生をはじめ,この紅白戦で各自緊張をほぐしたと思われる。気持ちを切り替えて,日々の演習に臨もうではないか!
準備体操
キャプテンの特打
紅白戦
連休恒例のソフトボール大会は残念ながら雨天のため中止となった。前大会2連敗の悔しさをバネに,森安教授とともに練習を重ねていた。非情の雨に,ナイン一同泣きぬれた。次回大会は秋11月。東洋史優勝記事を待たれたい。
■無念!ソフトボール大会中止(2002.5.1)
今年新たに研究室に入った4名の2回生を迎える新歓コンパが,待兼山会館で行われた。2回生諸君は,先生方の歓迎の挨拶にもあったよう,一つでもよいから学問をする喜び・研究室に来る楽しみを見いだし,少数精鋭の集団を目指して日々精進してもらいたい。
■新歓コンパ(2002.4.25)
例年にくらべ暖かい春を迎えるなか,東洋史学研究室のメンバーが一同に会して,ガイダンスが行われた。
■研究室ガイダンス(2002.4.4)
本年度は新2回生の4名を研究室の新たなメンバーとして迎えた。修士課程(博士前期課程)には2名,博士課程(博士後期課程)に2名の計4名が進学している。
森安教授による研究室の概要説明のあと,各教官からの連絡や年間行事予定の確認などがあった。本年度は合同演習に新たな試みが加えられた。また最新の情報機器を用いたベトナム語講座も開講されるとのことである。学部生は特に関心をもって講義・授業に臨むことであろう。翌週より授業が開始される予定であるが,学部生も院生も研究室の一員として自覚をもって有意義な研究生活を送られたい。
なお,本年度は非常勤講師として大櫛敦弘先生(高知大学)と清水和裕先生(神戸大学)をお招きしている。
3月4〜6日の三日間,恒例のインスペクションが行われた。
■研究室図書インスペクション(2002.3.4-6)
インスペクションとは阪大東洋史研究室の蔵書整理であり,備え付けの登録済み図書カードと研究室の図書とを実際に対照させ,紛失した図書と書名カードが遺漏無く存在するか等を調査する一大行事である(過去の研究室便りも参照されたい)。
インスペクションは精確かつ速やかに作業をする必要があり,張り詰めた緊張感の中で行われる。とりわけ和漢書のインスペクションは蔵書量の多さゆえに,最大数の人員が投入され,例年,院生の怒号が飛び交う殺気立ったものとなる。昨年の作業は書名カードと著者名カードとを対照させるだけであったため,今年の正規のインスペクションには初参加の者がほとんどであり,慣れない作業に戸惑う者が続出した。当然効率も悪く,作業は遅れ,指揮をとる院生は焦燥感を募らせて業を煮やし,さらに声を張り上げていく。研究室は阿鼻叫喚の地獄絵図へと変貌した。学部生は戦慄を越え恐怖さえおぼえたのであった。
一方,本年度も洋書インスペクション部門にキリル班が編成され,主にロシア語図書の整理にあたった。従来,等閑視され整理も甘かった分野であったので,難事業となった。キリル班の健闘は特筆に価しよう。
また,長らく放置されつづけていた多くの地図類に対しては,特別部隊が編成され,整理と図書館への登録が行われた。今回のインスペクションで初めて認識された地図もあり,意外な発見に興奮する院生も少なくなかった。この地図類の中には現在では入手不可能な貴重なものも多く,今後の研究に大きく資するであろう。
旧濱島研究室所蔵本の第二研究室への移動や研究室前のロッカー撤去等の作業,更には諸先生方旧蔵の抜き刷り整理作業もあったが,概ね順調に終わったようである。
最終日はインスペクション終了後に,これまた恒例の追い出しコンパが大学敷地内の待兼山会館で開催された。各卒業生は別れの挨拶として,研究室での思い出や学んだことなどを思いのままに語った。卒業生各位の今後の活躍を祈らんばかりである。なお,進学して大学に残る者は,阪大東洋史研究室に必要とされる身。大いなる夢を抱いて「追い出される」日まで精進されたし!