『續ソフトボール實録長編』

二〇一五年春之條

平成廿七年五月五日 於猪名川河川敷

目次

第一試合 東洋史−日本史

 一部で欠席説もあった日本史の本格派ウインドミル投手との対戦。前回の反省から半年間入念にウインドミル対策をしてきた東洋史ではあったが、初回、2回と日本史投手からあと一本を打つことができず、半年前の悪夢再来説もささやかれた。しかし相手投手に疲れが見え始めた3回以降、東洋史打線が爆発。3イニングで12点を奪う猛攻を見せた。しかし、エースT口、Y木が日本史の強力打線を抑えきれず、12-13で初戦を落とした。

1 2 3 456
東 洋 史 0 0 2 550 12
日 本 史 1 3 6 30× 13

第二試合 東洋史‐日本学

 第2試合は久々の参加となった日本学。初回、東洋史は1番O田の先頭打者ホームランを皮切りに12点を先制。その後も打線の勢いは衰えず5本塁打を含む22得点。投げてはT口、Y木のヘビーローテーションで日本学打線を翻弄。22-7で快勝した。この結果東洋史は3位決定戦に回ることとなった。

1 2 3 4 5
日本学 0 0 2 4 0 7(+1)
東洋史 12 0 5 5 × 22

第三試合 東洋史‐西洋史

 ここで負ければ史学ブロック最下位という背水の陣で臨んだ西洋史との3位決定戦。東洋史打線は毎回得点で西洋史を圧倒。大量援護を受けたエースT口は6失点完投。投打がかみ合い、3位を死守し、見事賞金2000円を手にした。

1 2 3 4 5
西洋史 1 0 1 4 0 6
東洋史 1 5 3 7 × 13

総評・結果

 今回の大会は全6チームを2つのリーグに分け、その後順位決定戦を行う形式で行われた。東洋史は初戦の日本史戦を落としたが、残りの試合に全勝し2勝1敗の成績であった。優勝は日本史、準優勝は考古学、3位東洋史、4位西洋史、5位日本学、6位哲文語連合であった。

 今回は学部生と長老ズ主体のチームを院生が取りまとめる、という理想的な大会となった。学部生では今回もO田・I原が攻守にわたってチームを引っ張った。O田の打点王と本塁打王、I原の最多安打と本塁打王は彼らの実力がいかんなく発揮された結果であろう。彼らなくして今の東洋史はない。くれぐれも転専修などせぬように。

 長老ズで一際目を引いたのはS藤である。キャッチャーという膝や腰に負担のかかるポジションにありながら、コンパクトなスイングでヒットを量産。見事首位打者に輝いた。

 このほかにも卓越した守備と打撃で対戦相手を震え上がらせたI藤・E藤、小刻みな継投で相手打線に立ちはだかったT口・Y木、少ないチャンスをものにしたH井・S岸・M山、転がすという境地に達したU田、留学のブランクを感じさせず、ベトナムで一人練習に励んでいたと思わせるほどの活躍を見せたT賀、それぞれが東洋史の勝利のためにグラウンドを疾駆した。

 応援団も東洋史躍進の原動力と言わざるを得ない。端午の節句にちなんで柏餅を差し入れたA、西播からやってきたU、激務の合間を縫って来たOGのS、麦わら帽子がキュートなY、お腹とお肌がキュートなI、彼らの声援が大きな力となった。

(文責:Y. H)

▲巻首にもどる [大阪大学 東洋史学研究室]