研究室だより (2018.4.~)
目次

遠藤総史(博士後期課程/学振DC),遼金西夏史研究会大会にて発表 (2019.3.10)
遠藤

 3月9日(土),10(日)に龍谷大学瀬田キャンパスにて第19回遼金西夏史研究会大会が開催され,10日に本研究室博士後期課程の遠藤総史(学振DC)が「宋代の朝貢と翻訳:宋代朝貢の特徴とその地域史的意義」と題する発表を行った。(I.K.)

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博士論文公開審査 (2019.2.1)
博士論文公開審査

 2月1日、旗手瞳「7~9世紀吐蕃支配下の吐谷渾」の博士論文公開審査が行われた。審査では、まず申請者が論文の概要を述べ、次いで主査・副査の教員が試問・コメントを行い、最後にフロアを含めたオープンな質疑が行われた。

 公開審査には、龍谷大学から岩尾一史准教授が副査としてご出席くださった。

博士論文公開審査
左より、岩尾准教授、荒川教授(主査)、旗手、松井教授、桃木教授
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李伯重教授、特別セミナーにて講演 (2019.1.23)
李伯重教授
李伯重教授

 1月23日、北京大学の李伯重教授をお招きして特別セミナーが開催された。李教授は去る1月5〜6日に開催された第4回アジア世界史学会(AAWH)での基調講演者として来日されており、田口宏二朗教授の主催する本セミナーでは ”From the ‘Great Divergence’ to the ‘Great Convergence’ : The modern transformation of the Yangzi Delta's economy in a perspective of global history” との題目でご報告された。報告では揚子江デルタの経済発展について、歴史学や経済学の理論、さらに他地域との比較も交えながら新たな知見を提示された。セミナーには本学の教員や学生だけでなく学外からも参加者があり、活発な意見交換が行われた。(I.T.)

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第4回アジア世界史学会(AAWH) (2019.1.5-6)
発表をおこなう遠藤
発表をおこなう遠藤

 年明け早々の2019年1月5日〜6日、大阪大学中之島センターにて第4回アジア世界史学会(The 4th Congress of the Asian Association of World Historians)が開催された。本研究室からは桃木至朗教授と遠藤総史(博士後期課程)が報告者として参加し、伊藤一馬助教がコメンテーターとして参加した。また、学会のサポートスタッフとして猪原達生(博士後期課程)、裴奕、趙浩衍(ともに博士前期課程)が参加した。

 桃木教授は高校の歴史教育における大学の役割を論じる “The Role of Universities in the Reform of High School-Level History Education” パネルで報告を行い、またほか2つのパネルでチェアを務めた。

 遠藤は “Empire and Boundary: New perspectives in East Eurasian History for the 10th to 13th Centuries” と題するパネルを組織し、韓国・ベトナムの研究者等と共に、従来「国家」という存在を前提にしてきた10~13世紀の国際秩序に関する諸議論に対し、人・物・情報等の交流を含めた視角から、「マージナル」でかつ様々な統合の形を含めた、新しい広域秩序像を描き出す提言を行い、自らも“The Song Dynasty's “International” Order and Boundary World”と題して報告した。

 また、伊藤助教は日本・朝鮮・ベトナムの古文書を比較考察する “The Influence of Chinese Seals, Signatures and Kaō-signatures on Official Documents in Pre-modern Japan, Korea and Vietnam: A New Methodological Approach to East Asian Comparative History” パネルに参加し、中国史の立場からコメントを行った。

 学会は3つの基調講演と23のパネルが用意され、世界の20以上の国や地域からおよそ150人が参加する盛況なものであった。学会の模様については、こちらの朝日新聞の記事(大阪版、2019年1月6日付)も参照されたい。(I.T.)

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シンポジウム 歴史のなかの中越関係(東京外国語大学) (2018.12.15)
歴史のなかの中越関係

 2018年12月15日、東京外国語大学にて「シンポジウム 歴史のなかの中越関係」が行われ、本研究室から現在台湾中央研究院にて在外研究中の遠藤総史(博士後期課程・学振DC)が参加した。

 本シンポジウムは、東京外国語大学大学院総合国際学研究院の今井昭夫教授が、「ベトナムの『小中華性』と『南国意識』の再検討」をテーマに主催したものである。

 研究会では、遠藤は「宋代冊封の理念と中華世界におけるベトナムの『独立』ー東部ユーラシア論と比較史という二つの方法的視角からー」というテーマで発表を行った。(E.S.)

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第1回 卒業論文相談会 (2018.12.6, 13)

 12月6日・13日、第1回目の卒業論文相談会がおこなわれ、3年生6名が卒業論文の構想を発表した。今回の発表テーマは下記の通り。

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片山剛名誉教授 著書刊行 (2018.11.12)
『清代珠江デルタ図甲制の研究』

 片山剛名誉教授著『清代珠江デルタ図甲制の研究』(大阪大学出版会、2018年11月)が刊行された。

 本書は、片山名誉教授が取り組んでこられた研究のうち、「図甲制」研究および、そこから展開していった研究ををまとめたものである。明初に施行された里甲制は、18世紀初頭においてほぼ解体された、とかつて考えられていた。本書は、広東省珠江デルタにおいて、「図甲」とよばれる特殊な里甲が、清末・民国期まで存続していたことを示すとともに、図甲制の構造およびそれを支えた社会的基盤を、日本の江戸時代における村請制度と対比しつつ解明している。同時に、図甲制が、珠江デルタ史がもつ個性を解明していく関鍵となることを指摘する。(F.S.)

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中日古代中国社会文化史学術研討会(広州・中山大学) (2018.10.27-28)
中山大學增城饒宗頤研究院
会場の中山大學增城饒宗頤研究院

 2018年10月27~28日、広州の中山大学にて「中日古代中国社会文化史学術研討会」が行われ、本研究室から現在台湾中央研究院にて在外研究中の遠藤総史(博士後期課程・学振DC)が参加した。

 本研討会は「清代以前伝統中国的社会与文化専題」を主題に、中山大学歴史学系が主催し、大阪市立大学大学院文学研究科が協催して、昨年度から行っている研究会である。

 研討会は、日中の研究者が相互に発表者とコメンテーターを出す形式で行われ、遠藤は「宋代朝貢与翻訳」というテーマで発表を行った。また、本研究室の修了生である横山博俊(現中山大学博士課程所属)が通訳をつとめた。(E.S.)

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第2回 修士論文中間発表(2018.10.25)

 10月25日、第2回目の修士論文中間発表会が開催され、博士前期課程2年の藪内が以下のタイトルで発表をおこなった。

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猪原達生(博士後期課程)
第14回松下幸之助国際スカラシップフォーラムにて発表(2018.10.20)

 2018年10月20日、東京大学弥生講堂にて第14回松下幸之助国際スカラシップフォーラムが行われた。本フォーラムは、松下幸之助記念財団の奨学金を得て留学・帰国した学生のうち、選考を経た数人がその成果を発表するものである。

 本研究室博士後期課程の猪原達生は、財団の支援を得て2015年9月~2018年1月まで中国・武漢大学に留学しており、「宦官という生き方:中国唐代の事例から」とのタイトルで、碑文を用いた宦官研究と留学生活のエピソードについて報告を行った。(I.T.)

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第3回 卒業論文相談会(2018.10.4,11,18)

 10月4日から3週にわたり、第3回目の卒業論文相談会がおこなわれ、4年生6名が卒業論文の進捗状況を報告した。報告題目は以下の通り。

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2018台日明清研究交流合宿研究営(台北)(2018.8.21-23)
報告を行う吉川
報告を行う吉川

 2018年8月21~23日、台湾の中央研究院近代史研究所档案館にて明清史夏合宿「2018台日明清研究交流合宿研究営」がおこなわれた。

 今年は本研究室の田口宏二朗教授と中央研究院近代史研究所の巫仁恕副所長が運営に当たり、明清史夏合宿が始まってから31年目で初めて台湾で開催された。

 合宿には約120人が参加し、日本と台湾の研究者が交流を深める貴重な機会となった。

 合宿は日本と台湾から相互に発表者とコメンテーターを出す形式でおこなわれ、本研究室からは博士後期課程の吉川和希が「18世紀における中越境界地帯の社会変容と在地首長:ベトナム諒山地域を中心に」と題する発表をおこなったほか、博士前期課程の趙文暖と裴奕が通訳をつとめた。

 23日にはエクスカーションが設けられ、参加者は二班に分かれてそれぞれ故宮博物院、および中央研究院歴史語言研究所の歴史文物陳列館・明清档案工作室を参観した。

(Y. K)

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博士論文公開審査(2018.7.24)

 7月24日、吉川和希「十七~十九世紀におけるベトナム諒山地域の社会変容と在地首長」の博士論文公開審査が行われた。

 審査では、まず申請者が論文の概要を述べ、次いで主査・副査の教員が試問・コメントを行い、最後にフロアを含めたオープンな質疑が行われた。

 公開審査には、広島大学から八尾隆生教授が副査としてご出席くださった他、カリフォルニア州立大学フラトン校(California State University, Fullerton)のSun Laichen(孫来臣)教授もご出席くださった。

(E. S)

公開審査[石川撮影]
公開審査
Sun Laichen教授[石川撮影]
Sun Laichen教授
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中国四国歴史学地理学協会(2018年度大会)(2018.7.22)

 7月22日(日)、広島大学で中国四国歴史学地理学協会(2018年度大会)が行われた。本研究室からは、博士前期課程の武井悠介と趙浩衍(조호연)が参加し、以下のタイトルで研究報告を行った。

(E. S)

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新入生歓迎遠足(2018.5.24)

 5月24日、東洋史研究室の新入生歓迎遠足およびコンパが実施された。今年は、新緑まぶしい京都市北部に足を延ばし、京都1000有余年の歴史を体感した。一行はまず、さわやかな初夏の日差しを背に京都最古の神社である加茂御祖神社を訪れた。近年では鴨川清流のパワースポットとしても注目され、皆熱心に学業の成就を祈願したであろう。続いて2016年より常時一般公開されている京都御所を見学し、夏も冬も気温差激しい京都で広大な敷地の中を参内する貴族たちの苦労を実感した。また、昼食ではイスラエル料理“ファラフェル”を堪能し、国際色豊かな都市としての顔を垣間見ることができた。

 遠足終了後、梅田の肉バルでコンパが行われた。遠足で酷使した足の疲労をものともせず、大きなスペアリブにかぶりつく様は実に豪快であった。新入生たちはそれぞれ個性豊かな自己紹介を披露し、また上級生たちも得意分野を活かしたキレのある質問でそれに応えた。年齢や出身、性別や立場を超えて切磋琢磨しあう研究室の素晴らしい幕開けとなったといえよう。今後の活躍に期待したい。

(Y. N)

昼食[石川撮影]
昼食
加茂御祖神社にて[石川撮影]
加茂御祖神社にて
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春季ソフトボール大会(2018.5.3)
キャプテンの勇姿[瓜生撮影]
キャプテンの勇姿

 5月3日、猪名川の河川敷グラウンドにて春季ソフトボール大会が開催された。今回の大会は、全3チームの総当たり形式で行われた。東洋史はみごと優勝を果たした。試合の模様は詳細については『続ソフトボール実録長編』二〇一八年春之條をご覧頂きたい。

(E. S)

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第一回、卒業論文相談会(2018.5.10, 17)

 5月10日・17日、第一回卒業論文相談会が行われ、4回生6人が卒業論文に向けた作業状況を報告した。発表タイトルは以下の通りである。

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新年度ガイダンス(2018.4.4)

 4月4日(水)、東洋史研究室の新年度ガイダンスが行われた。今年度東洋史研究室には、新2回生9名と、研究生1名、新マスター5名、新ドクター1名が新たに加わった。

 本年度は、非常勤講師として齊藤茂雄先生(突厥史)に中国古典演習の授業を担当していただく予定である。(E. S)

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大阪大学大学院・文学研究科・東洋史学研究室