東洋史研究リンク集

掲示板


この掲示板は、当サイトの昔の掲示板です。すでに壊れて消失しましたが、2002年10月末〜2003年5月12日までの記録が部分的にありましたので、ここに載せておきます。懐かしいものです。張谷源さん、学所さん、Paul Wellerさん、大知さん、どうもありがとうございました。

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管理人(149) Paulさんへ 題名:Re[7]:nt
ありがとうございます。こういう風にいろいろご教示いただくと、ほんとにサイト作ってて良かった、と幸福感を感じます。

>超越論的言語論が歴史学でももて囃される(?)昨今、確かに難しい問題です。
 私の大学教養学部時代の第一の愛読書はウィトゲンシュタインの『論理哲学論稿』でした。論理式は分かりませんでしたが、その世界観が自分の世界観になってしまった。ちなみに第二の愛読書はホフシュタッターという人の書いた、『ゲーデル・エッシャー・バッハ』。こちらは、今でも読んでる人は多いのでしょうか、私の時代だけの流行だったのでしょうか。

 ご提示の疑問bに関連して、経済史というところからは離れた話題になりますが、日本でポストモダニズムが云々されだして、すでに7,8年経つと思います。たとえば、史学雑誌の小田中論文は、多くの人が読んでいる。だからといって、研究スタイルが変化した、という人は滅多にいないでしょう。ただ、中国史・中文関連では唐澤靖彦の判語関連論文、それから笠井直美「〈われわれ〉の境界ー岳飛故事の通俗文藝の言説における国家と民族」(上)・(下)『名古屋大学言語文化部・国際言語文化研究科言語文化論集』23-2、24-1,2002は、充分に方法論的にポモ的批判に耐えうる作品と思います。

>経済学への「主観」の組み込みに関しては、杉下栄一がケンブリッジ学派・マルク
>ス経済学を祖述した下りで問題になっていますが、要領を得ません
 むむむ、私は勉強不足で、何の話か、よく分かりません。杉下栄一氏という人のどういう本を読めば良いのでしょうか。

 結論として、bに関して、私はコメントすべき知識にあまりにも欠けています。私としても、経済史が可能なのか、史料の書き手が意識しないことを、我々が如何に研究できるのか、そうしたアポリアを一番意識している研究者として、どのような人がいるのか。Paulさんでも、どなたでも結構です。広くヒントを求めます。

>a.漢籍史料中の数値は信頼できない、というもの。
 偶然、ちょうどこの前の水曜日に、私のゼミで宋代の戸口統計(特に口数)の信頼性についてやったのです。その日の史料については、ある程度指標としては参考にできる場合が多い、という姿勢で取り組もう、という授業をしました。

>近現代以降の中国官製統計にも言える問題ですし、
 現代の中国の出してくる様々な数字を見てれば、ほんとに分かりますね。天気予報の気温だって、ウソが入ってるんですよ。戦前のイラクでも同じだそうですが。

 私は先生ほど、西欧経済史を深くやってないのですが、最高度に数字重視の経済史というと、アメリカのNEHと思っているのですが、正しいでしょうか。60-70年代のフォーゲルとかの。Postan, Wrigley(Wが要ったと思います),それから最近のグライフなど、おそらくその発想法が経済学的ということで評価されてる、つまり必ずしも統計や式から出した結論そのものが専ら評価の対象というわけではない、と理解しているのですが、いかがでしょうか。
 たしか、Chinese History in Economic Perspective のpreface(T. Rawskiが書いたんだと記憶してますが)は、経済学的発想の経済史というものが重要だって主張だと思うんです。数字そのものが当てにならないのは前提として。
 ただ一方、岸本氏の十八番の物価もそうですが、文書を扱っていくと、編纂された数値ではない、ナマの数値が出てくる。地価など。それはかなり、中国史としては数字として使える部類とは言えないでしょうか。

>もし管理者がご存知でしたら是非ご教示頂きたく存じます。
 すみません、こちらからご教示頂きたいことばかりで。

*3665

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2003年05月12日<月>18時30分
Paul(146) 管理人さんへ 題名:Re[6]:nt
お返事有り難く存じます。

>  それから、この「史実」が存在するのか否か、...研究やっている現場でも、教育の場でも、可成り面倒なことになっています。...だから、彼らの性格はわかるが、事実についてはなんら分からない。そういうことになってくるのでしょうか。

超越論的言語論が歴史学でももて囃される(?)昨今、確かに難しい問題です。
経済学に引きつけて言えば、例えば「中国史では経済史研究などできない」という命題にはいくつかインプリケーションがあって、
a.漢籍史料中の数値は信頼できない、というもの。
ただ、これはT.Rawskiの指摘を待つまでもなく、近現代以降の中国官製統計にも言える問題ですし、PostanからRigleyに至る西欧経済史研究もそんなに特権化できるわけではないと思います(確かに教区簿冊は凄い史料群ですが)。また、GreifやWeingastの研究を見ても、数値史料が決定的な材料とは言えませんし。
b.上のaとも関連するのですが、そもそも経済史という学問分野自体が成り立たない、という考え方。
1秒前に生起した事象の存否を「実証」するのは原理上不可能だ、という極端な物言いもありますが、このでんで行けば、観察者の主観に依存しない「無色透明な」諸データの関連性を解きほぐす経済学と、依存しまくる「史料」に立脚せざるを得ない「歴史学」とは本来相容れない、と見なすのも可能かも知れません。
経済学への「主観」の組み込みに関しては、杉下栄一がケンブリッジ学派・マルクス経済学を祖述した下りで問題になっていますが、要領を得ません(私の頭が悪いだけか)。

このあたりのアポリアは既に誰かの議論で既にクリアされているのでしょうか?もし管理者がご存知でしたら是非ご教示頂きたく存じます。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2003年05月07日<水>18時59分
管理人(145) 題名:洛陽、岡山市に友好関係凍結を通告
 時事ネタはやめようと思いつつ、またしてもとても身近な報道に接してしまいました。

 岡山市と中国洛陽市は姉妹都市関係にあります。そして先月、新たに台湾の新竹市とも、姉妹都市関係を結ぶことになりました。
 ところが2日の時事通信によると、台湾の新竹市と友好協定を取り交わした翌日、新竹市長の署名の肩書きの一部に「中華民国」の語がとあったとして、中国側が洛陽市と岡山市との友好都市関係の凍結を岡山市に通告してきましたのです。
 岡山市は「両市長がそれぞれの判断と責任で署名した」と反論し、萩原市長は「驚き大変残念」とコメント、今後とも両方の市との友好関係を維持したいとの考えを変えていません。

 またしても、「一つの中国」問題です。

 私は以前、岡山大学の教員として、何人かの学生を洛陽留学に送り出してきました。彼らにとって、大変よい勉強になりました。洛陽には、感謝の気持ちを持っています。
 また私は新竹にも、特別な思い入れがあります。祖母が新竹育ちで、よく日本植民地時代の新竹の話を聞いたのです。ビーフンも好きですし。
 
 岡山大OBとして、新竹とも洛陽とも、良い関係を結んでもらいたいと、心から思います。洛陽も好き。新竹も好き。岡山も好き。それで何がいけないのでしょう。本当に残念なことです。

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.0.1) Gecko/20020823 Netscape/7.0/2003年05月05日<月>04時26分
管理人(144) Paul Wellerさんへ 題名:Re[5]:nt
>?@新たな史実の「発見」 ?A新たな「理解」の仕方の提示、という二つのやり方があると思います。
 それから、この「史実」が存在するのか否か、研究やっている現場でも、教育の場でも、可成り面倒なことになっています。現実には、ある人物がこう言った、という記録があっても、それを信じるわけには行きませんし、またその人物の位置づけさえなんら頼るべき史料がない場合が少なくないー例えば、宋元代の多くの人々の思想を、彼ら本来の思想でなく、『宋元学案』の解釈によってしまっている、ということがしばしばです。
 では何が言えるのか。まだ、活字に出来るほどの定見を持っていないのです。例えば思想史をやっている人は、朱熹や王陽明を読むことで、彼らと直接話し合える程の近さで、彼らの思考を理解することができる。だが、彼らが嘘つきであることは十分考えられる。だから、彼らの性格はわかるが、事実についてはなんら分からない。そういうことになってくるのでしょうか。

>管理者のお立場に完全に同意いたします。文章中に明示するにせよしないにせよ、我々は「理解する」「実証」するという営為そのものに内在する問題性に、もっと畏れの念を抱くべきなのでしょう。
 すごくうれしい言葉です。
 政治家が戦争をする決定をする、証券会社の営業マンが、他人の財産を大きく動かす。歴史家が無責任なことを言った場合、例えばそれが政治に結びついて人に迷惑をかけることはあるかもしれませんが、特に古い時代の場合にはそういう恐れは少なくなりますよね。でも……仰るとおりだと思うんです。

 ところで、ここ数ヶ月かけて、スズメの涙ほどの自由時間に、少しずつリニューアルしてきたトップのページを、やっとアップしました。言語別をやめて、目的別に編集しなおしたのです。このHP,とにかく学生や研究者に、使い倒してもらいたいと思うのです。去年は卒論で、ネットで簡単に分かるはずの文献を見ていない学生がいました。......許すまじ。

*3540

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.0.1) Gecko/20020823 Netscape/7.0/2003年05月03日<土>03時59分/大阪府

Paul Weller(143) 管理人さんへ 題名:Re[4]:nt
お返事どうも有り難うございました。

> もう、この頁に来てくれてないかもしれませんが....。

滅相もございません。

メタ科学的な言説にはあまり精通していないのですが、何であれ歴史研究者が各自の「オリジナリティ」を主張するためには、@新たな史実の「発見」 A新たな「理解」の仕方の提示、という二つのやり方があると思います。いや、というよりはこの@A両極間のどこかに分布していると言うべきでしょう。
@の場合は、すぐれてポパリアン的要素がものを言う世界です。一方、Aの場合は「パースペクティブ」「分析法」「叙述法」等、いわば夾雑物が多く混入する世界・通約可能性が問題となる世界・いわゆる近代科学主義が「」付けされるような世界だと言えるでしょう。

> 言ってしまえば歴史研究は検証実験ができないので、「理解」するだけです。我々歴史家が目指しているのは、「より説得力のある説明」というだけであって、どういう立場にせよ、やはりポパーの該著の批判対象にされてしまうのかも分かりません。
> 妙な話なんですが、歴史家って、極めて不遜な仕事してるのかもしれない、と時々思うのです。プロとして「北宋末から明清にいたるまで、地域主義が強まった」などと概括したとたん、神様が導いてきた数億の人々の生きてきた意味を、一応現在の人類の見解として宣言してしまう。すごく無責任であり、畏れ多い気がするのです。

管理者のお立場に完全に同意いたします。文章中に明示するにせよしないにせよ、我々は「理解する」「実証」するという営為そのものに内在する問題性に、もっと畏れの念を抱くべきなのでしょう。大事なのは、玉葱を剥くような無限の相対化作業のどこかに切りをつけて、玉葱本体を味わえるべく料理を試みる(料理法をめぐる無数のレシピを参照しつつ)ことではないでしょうか。「歴史学・心理学は科学ではない」云々という言表自体には、「科学主義」の内容を問う以外に何の意味もないと思います。

> 勿論、自己紹介を要求するのではないんですけど、Paulさんの専門って、どのあたりなのでしょう。ちょっと興味あります。

ご勘弁を。キーワードは「兄弟共暮らし」です。

ホスト情報:XXX.1.222.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2003年04月23日<水>15時13分
管理人(142) Paul Wellerさんへ 題名:Re[3]:nt
すっかりご無沙汰してしまって、すみませんでした。
もう、この頁に来てくれてないかもしれませんが....。

実は、ヒストリシズムや反証可能性の問題は、大学院生時代に興味を持って、ゼミ報告などしたので、その記録を探していたのですが、当時のファイルもレジメも見つけることができずに、あまり新たな知見をご披露できそうになかったのです。

>「抵抗感」とは、具体的には唯物史観=「擬似科学」
>という批判に対するものでしょうか。
はい、そういうことだと思います。「思います」というのは、先生方とお話をしていて、やはりその上の世代にはポパーは右だ、という妙な感覚があったらしいとの話を聞いたということなのです。察するに、比較的短絡的な政治的な嗜好の問題ではないかと。

ですから、Paulさんが
>(つまり、資本論ばんざい・反証可能性も大好き、というのは無理なのか?)。
と問われるとき、なんとも答えようがありません。

言ってしまえば歴史研究は検証実験ができないので、「理解」するだけです。我々歴史家が目指しているのは、「より説得力のある説明」というだけであって、どういう立場にせよ、やはりポパーの該著の批判対象にされてしまうのかも分かりません。

妙な話なんですが、歴史家って、極めて不遜な仕事してるのかもしれない、と時々思うのです。プロとして「北宋末から明清にいたるまで、地域主義が強まった」などと概括したとたん、神様が導いてきた数億の人々の生きてきた意味を、一応現在の人類の見解として宣言してしまう。すごく無責任であり、畏れ多い気がするのです。

勿論、自己紹介を要求するのではないんですけど、Paulさんの専門って、どのあたりなのでしょう。ちょっと興味あります。




ホスト情報:YYY.33.156.---
http://t_links.tripod.co.jp/
Opera/7.02 (Windows 98; U) [ja]/2003年04月22日<火>00時56分/大阪府
管理人(141) 管理人さんへ 題名:紙背文書つづき
その後、紙背文書について、伊原弘・中島楽章両氏、及び張さんご自身から、多大な教示を得ました。
概略は、下記のとおりです。
-------------------------------------
漢籍紙背文書の研究は、竺沙雅章先生のものに尽きる。中国の学会で『宋人佚簡』のなかの酒税の史料を使った発表があったが詳細不明。紙背文書自体の研究となると、西夏も含めて敦煌学の分野だ。日本の紙背文書だと籍帳の問題がある。これはもちろん、敦煌学も同様で、戸籍や土地台帳の復元につかわれた。しかし、現在残存する宋代の紙背文書にはそうしたものを示すものはない。
近藤一成氏に関連論文二つ:
「南宋屯軍文書考」『史観』105,1981
「南宋「錢簿残欠」考」『史観』107,1981
詳しくは近藤先生のページ
この史観の年が両方1981なのは、多分誤りではありません。
-------------------------------------
どうもありがとうございました。
私自身は、『宋人佚簡』を見たけれどもあまり使えそうにもないと感じて、そのご取り組んでいませんでした。敦煌関係は、阪大に詳しい人が多いのでいろいろ聞かされているのですが、宋のものは、本当に乏しいです。上記竺沙論文とは、
  竺沙雅章「漢籍紙背文書の研究」『京都大学文学部研究紀要』14,1973(pp.1-54)
です。

どなたかfurther infoお持ちの方は、是非お寄せください。

*3362

ホスト情報:YY6.---
http://t_links.tripod.co.jp/
Opera/7.02 (Windows 98; U) [ja]/2003年04月22日<火>00時35分/大阪府
管理人(140) 齋藤健介さんへ 題名:Re:ムガール帝国の栄光
ぜんぜん知りませんでした。
それから音無響子さんについては、私の大学時代、好きだという奴と
嫌いだという奴がいて、私は嫌い派でした。ルックスはいいかも
しれないけど、たとえ世界に女性が音無響子さんしかいなくても、私は
遠慮します。もっとも、世界が男性だけで女性が響子さんだけだったら、
遠慮も何も、私など相手にされないと思いますが。

ホスト情報:
http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)/2003年04月10日<木>22時42分/大阪府
齋藤健介(139) 題名:ムガール帝国の栄光
本籍;山形県西村山群河北町谷地甲62
6000年前に栄えたムガール帝国は、釈迦族(象族)が作りました。舞踊団が盛んでした。日本人の先祖の、楠・吉秀氏という人物が、易者として雇われたいた形跡があります。
天体観測をしており、ムー(今の南極)を発見しておりました。使えた王様、ハシムニカ王といいました。(葉氏尼香)という女帝でした。耳が不自由で、一説には、めぞん一刻の音無響子という説があります。
ホスト情報:WWW.161.142.--
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 95)/2003年04月09日<水>18時19分/東京都/36才/男性
管理人(138) 管理人さんへ 題名:Re[2]:管理人さんへ
1) Paul Wellerさん、レスは少しお待ちを。

2)張谷源様
 ご教示ありがとうございます。そうです、上海古籍で出した「宋人佚簡」です。「東洋文化研究所で、見た覚えがある、あれかな」などと、自分の不勉強で国恥を晒しました。財政の細かな記事が若干載っていたけれど、私はまだ分析していません。張さんの研究に役立ちますか?
 あと、紙背文書については、日本史関係では多くの研究があるようですが、中国・アジア関係では最近、日本で出た論文としては

松澤博「西夏穀物貸借文書研究余滴(2)――『俄蔵黒水城文献』所収仏典紙背文書について」『龍谷壇』112,1999

塩井克典「所謂“漢籍紙背文書”による書籍版刻過程の考察――宋版『王文公文集』を例として」『漢籍』第6巻、1996

があります。

ホスト情報:YYY.33.156.---
http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)/2003年04月07日<月>23時15分/大阪府
Paul Weller(137) 管理人さんへ 題名:Re[2]:nt
お返事どうも有り難く存じます。

> 反証可能性という面での、ハイエクとポパーのつながり、というのは、
> 具体的にどういう本を読めば分かるのでしょうか。
> …反証可能性を問題にする思想の系譜、
> といのが近代になってからあるわけでしょうか。

実は私も確たる知識があって書き込んだわけではないのですが、
二者の個人的関係については、『確定性の世界』カール・R. ポパー (著), (1995/08) 信山社出版、の「訳者あとがき」で知りました。
「反証可能性を問題にする思想の系譜」については、科学史の領域となると全く歯が立ちません。取りあえずハイエク『市場・知識・自由』(1986/11) ミネルヴァ書房、の知識論の部分を念頭に置いた程度です。
「実証」とは何か、という問題ついてはそれこそラプラスの確率論、マッハ、シュッツやガダマーらの認識論等々、膨大な議論の蓄積があるわけですから。おいそれとは踏み込みたくない世界です。

> 例えば、ポパーに対して抵抗感のある世代の先生方、というのがあるように思います。というのがあるように思います。K教授は世代的に言うと、
> そこから脱却できる一番上の世代に属していると、考えるのです。

「抵抗感」とは、具体的には唯物史観=「擬似科学」という批判に対するものでしょうか。私も久野収による原著抄訳本(『歴史主義の貧困』)しか読んでいないのですが、唯物史観に対するスタンス・「反証可能性」との距離のとり方、この両者の関係が正直まだ分かっていないのです(つまり、資本論ばんざい・反証可能性も大好き、というのは無理なのか?)。
問題は恐らく「近代主義」なるものの位相をどう捉えるか(学説史的のみならず内容的に)、という1点にかかってくると思います(フーコーによればマルクス=近代という図式ですが、トマス}ンにかかればむしろ共産主義=反「国家」=反近代という側面が強調される)。
が、時間がなくなったので今日はここで通信を中断いたします(まとまらなくてすみません)。

また色々ご意見を頂戴したいと存じます


ホスト情報:XXX.1.222.YYY
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)/2003年04月07日<月>21時06分/海外
管理人(136) 張谷源さんへ 題名:Re:管理人さんへ
張谷源様

>でも、日本語だめほか、総督府文書はいろいろ候文体と崩しい字をかか
>られる。この文書は私に対してむずかしい。
 もちろん、日本人にとっても難しいです。日本史専攻の学生は、先ず
文書の読みを練習します。台湾史専攻の台湾人の日本への留学生で、日本史学科で、文書読みの練習をした人もいます。

そうですね、民主化の仕事は、国士舘の仕事ですね。まだまだ活発にインタヴューなども行っているようですね。

紙背文書について:私が以前、東洋文化研究所で、見た覚えがある、あれかな?詳細は忘れてしまいました。大きな、立派な装丁の重い史料ですね。10年位前の刊行だったでしょうか。財政関係の細かい記事がいくつか残されていたように思いますが、当時私が興味を向けていた分野ではなかったので、あまりメモせずに、そのままになってしまいました。
 だいたい、史料のタイトルを忘れてしまいました。

乞う、HELP!! どなたか、「紙背文書」について、教えてください!!

ホスト情報:KKK.112.113.---
http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2003年04月06日<日>02時16分/大阪府
張谷源(135) 題名:管理人さんへ
ありがとうございます。今私の仕事は台湾総督府文書を整理します。でも、日本語だめほか、総督府文書はいろいろ候文体と崩しい字をかかられる。この文書は私に対してむずかしい。
台湾民主化過程的基本史料は国史館の整理と思います。最近文献館と中央研究院の合作を完成しました。そしてスキャンする総督府文書は開放しています。
今わたしの興味は宋代の県主簿と県の文書処理。先生は紙背文書をわかりますか。教えて下さい。

ホスト情報:---.--.---.-
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2003年04月04日<金>10時18分/海外/男性
管理人(134) 張谷源さんへ 題名:Re:管理人さんへ
張谷源様
ようこそ、いらっしゃいました。日本語、充分読めましたよ!
拙稿、早速送らせていただきました。いろいろ、御批判、御講評を賜りたいと存じます。

にん以前研究的宋代郷書手這個題目是非常有意思。這個題目以前也在日本有討論、但是最近的研究状況我不太清楚。にん最近還念宋代史馬?
我想問問にん一件事、在台湾進入我的網站的時候、没有什もcode的問題馬?
台湾文献館最近集中有用的台湾民主化過程的基本史料、対這方面非常有貢献。希望にん在台湾文献館的工作へん順利。
如果nin有shenmo需要、我可幇忙にい、根我連絡。

ホスト情報:YYY.33.156.--
http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)/2003年04月04日<金>01時46分/大阪府
管理人(XXX) Paul Wellerさんへ 題名:Re:nt
ご教示、ありがとうございます。
反証可能性という面での、ハイエクとポパーのつながり、というのは、
具体的にどういう本を読めば分かるのでしょうか。
私は勉強不足で知らないのです。反証可能性を問題にする思想の系譜、
といのが近代になってからあるわけでしょうか。

ご指摘のK教授ポパリアン説は、単に
反証可能性について相手を批判するからだけではありません。
それだけだったら、別に普通の学問的手順を踏んでいるだけの
ことですし。とはいっても、
K教授の名前を出してしまったので、K教授の思想について
あまり公に書くことができなくなってしまいましたが、
例えば、ポパーに対して抵抗感のある世代の先生方、
というのがあるように思います。K教授は世代的に言うと、
そこから脱却できる一番上の世代に属していると、考えるのです。

別に、自己紹介等は、不用です。今後とも、ここでいろいろ
ご教示くださいましたら、ありがたい限りです。

下が本来のトップページです。

*3069


ホスト情報:YYY.33.156.--
http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)/2003年04月03日<木>22時35分/大阪府
Paul Weller(130) 題名:nt
本日初めて閲覧しました。非常に興味深い内容です。
東大K教授はポパリアンだったのですね。でも「反証可能性」自体は多くの「近代主義者」が共有していたとも思います。「自由主義の極たるハイエク」(岩井克人)とポパーとのつながりを考えれば、その思いを強くします。
マナーに反するかも知れませんが、自己紹介は省略させていただきます。今後もお邪魔させてください。

ホスト情報:XXX.1.222.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)/2003年04月03日<木>20時47分/海外
管理人(129) かおりんさんへ 題名:Re:はじめまして(^^)
かおりんさん、ようこそ、おいでくださいました。
HP,見ましたよ。暖かいサイトですね。
私もそういう、個人的な、フレンドリーな方向
のサイト、作ってみたかったとも思ったんだけど、
実名でやってると、なかなかプライベートな部分を
出しにくくなってしまって....

ホスト情報:YYY.33.156.--
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2003年04月03日<木>02時20分/大阪府
かおりん(127) 題名:はじめまして(^^)
偶然迷い込みついついお邪魔させていただきました(^^)
なかなか良いHPだと思うんですけど。
よかったらちょっぴりご覧になって、よろしければ感想などを・・・・m(__)m

ホスト情報:RRR.223.101.--
http://members9.tsukaeru.net/smile/kaorin
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2003年04月02日<水>23時25分
張谷源(126) 題名:管理人さんへ
こにちは、あなたのhpはすばらしい。2年前に、注目しました。でも、日本語はまたまただめです。そして、掲示板をみるだけです。私の趣味は宋代の県級行政制度。大学院(1998)の論文は宋代の郷書手。
先生の「宋代地方官考課制度の基調」『アジア文化研究』別冊11「都市と平和 魚住昌良・斯波義信両教授記念号」(国際基督教大学アジア文化研究所, pp.153-168, 2002年9月) 、私は興味がある。しかしhpでみません、E-mailこの書類いいですか。今私の仕事は台湾総督府文書のMatadataを建立と、文書の分類の整理。
台湾文献館助手張谷源
ホスト情報:---.--.---.-
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2003年04月01日<火>12時34分/海外/男性
管理人(125) また管理人さんへ 題名:Re:ふたつの社会的運動
 下記の運動のうち、民族学校出身者の問題については、みんなの努力の甲斐あって、文部科学省の姿勢に変化が現れました。
 詳細はこちら、読売新聞の記事です。
 総数1564名の賛同者を得た声明も、大きな影響があったのではないかと考えられます。全国の国立大学のうち約9割の大学から賛同が寄せられたことになりますが、残りの大学は、不賛成だったのではなくて、誰も連絡者がいなかった、という程度のことでしょう。
 文部科学省の役人の方も、いろんな事情で、不本意な行政を行わざるを得ない場合もあるでしょう。でも、是非、信念を抜いて、公正な政策を実行してくださいネ。


ホスト情報:KKK.112.113.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2003年03月31日<月>21時49分/大阪府
また管理人(123) 題名:ふたつの社会的運動

このサイトは、あまり政治的/社会的話題は取り上げないのですが、ある研究者の身体・生命の安全に関わる問題、もう一つ、民族学校出身者の受験資格という身近な問題についての署名活動について、紹介させて頂きます。できるだけ、御覧になり、賛同の方は署名して下さい。お願いします。

(1)トフティさんの問題。
 私の友人であり、東大東洋史に留学していた研究者が、中国で(恐らく新疆ウイグル弾圧の一環として)無実の罪を着せられ、政治犯として長期にわたって投獄されています。裁判は、刑法が規定する上限を大幅に上回る懲役刑を科するという信じがたいもので、刑務所での虐待による身体・生命への影響も強く懸念されています。

「支援者を求めていま、トフティーさんを救うために!」
東大のウチワのサイト

(2)民族学校出身者について。
欧米系に甘く、アジア系に冷たい。法とは?公正とは?でもこちらなはんだか、国立大学教職員だけが相手みたいですので、該当の方は御一考を。

「民族学校出身者の受験資格を求める国立大学教職員の声明」



 個人的な友人がこういうメに遭うと、そういう体制・国家に対していたたまれない気持ちになります。
 例えば、トフティさんの問題がある。彼の事を考えて、暗澹たる気持ちのときに、ある大手酒造会社の、非現実的なまでに中国を美化したウーロン茶のCMを見る。こんな会社のお茶やビールは、絶対買ってやるものか、という気持ちになる。
 あるいは、外国(特に台湾やモンゴル、トルコなど)で、日本を素晴らしい国だと思ってくれる人がいる。それは日本人として、実に嬉しいことだけれど、日本にだって、名古屋刑務所のような現実がある(被害者はザマミロと思うかも知れないが、やはり法治国家としてはあってはならない)。上記の、民族学校出身者に関わるような問題もある。日本の暗い部分を考えると、日本への好感を裏切らないために、自分達の社会をなんとか改善しなくてはならない、と焦りを感じる。
 逆にアジアの国の中には、日本の過去の侵略行為をネタに、日本人を悪し様にばかり言う人々がいる。そういう人々の国家が戦前の日本そっくりなのは、皮肉なことです。
 こういうことを考えるのは、本当に疲れることです。ましてや、ネットでは避けたい話題です。しかし、現実に、我々の友人が、独裁国家の圧政の犠牲になり、あるいは日本という民主国家においてすら、不公正な政策が行われている。研究者一人一人として、逃げてはいけない問題のはずです。




*2769
ホスト情報:XXX.1.222.--
Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC; ja-JP; rv:0.9.4) Gecko/20011130 Netscape6/6.2.1/2003年03月03日<月>18時25分/大阪府/79才
管理人(122) 題名:斎藤修・中国人口史
先日発行された『社会経済史学』で、斎藤修氏がついに、
中国人口史のレヴューを書いた。私の聞いたことのない、
最近の英語論文などが多く引用されており勉強になったが、
それよりもとにかく、斎藤氏の中国史進出へ期待爆発!

だが、今後克服していかなければならない課題も多い。
氏自身が指摘している、人口移動の問題もその一つ。

ちなみにその号の巻頭論文は間島のルーヴル流通について
の石川論文。最近同誌には市丸智子元代貨幣の論文も出たし、
目が話せません、いやちがった、離せません。

*2639

ホスト情報:DD.198.6.--
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2003年02月15日<土>13時32分
学所治(119) 題名:アマルティア・セン
皆様。あけましておめでとうございます。
さて。
アマルティア・センについて年末から少しづつですが勉強中です。

個人用のツリー掲示板
http://2ch.myftp.biz/tree/treebbs.cgi?user=122&page=0

ヤフーの経済板
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=2000211&tid=a5a2a5dea5ka5fa5a3a5a2a1a6a5bba5sa4r3xa4v&sid=2000211&mid=1

当掲示板には重要な、私自身の投稿についてコピーを載せる方向でやります。
亀の歩みになります。どうぞよろしく。

ホスト情報:TTT.115.--.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2003年01月04日<土>00時37分
管理人(118) 題名:☆★個人的な知り合いの方へ:★☆
年末年始に書けばいいや、と思っていた年賀状、
プリンタ不調につき、のろのろ手書きで書いています。
仕事もたまっているし、今年は新年のご挨拶を失するかも
知れませんが、どうか御寛恕の程を。

*2154
ホスト情報:DD.305.41.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2003年01月03日<金>16時39分/大阪府/78才
管理人++++++(117) 大知さんへ 題名:Re:ご挨拶
大知さん、ありがとう。

教官になって初めてわかりましたが、職場を移ると、学生と離れるのが、いちばん重い。
「あの先公、いなくなって、せいせいしたぜ」と思われてたら、もう何も思い残すことはないんですがね。

良いお正月を!


ホスト情報:DD.305.--.125
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.0.1) Gecko/20020823 Netscape/7.0/2002年12月29日<日>00時09分/大阪府/78才/男性
大知(116) 題名:ご挨拶
こちらこそお世話になりました。
いつもこの掲示板を見るのを楽しみにしています。
今年は色々ありましたが、また来年も宜しくお願いします。
青木先生はお忙しい中、卒論合宿に顔を出していただき有難うございました。
岡大ではまだまだ青木先生の存在は大きいですよ。
それでは良いお年を!

ホスト情報:LLL.136.-.2-3
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2002年12月27日<金>23時59分/26才/女性
管理人(115) 学所治さんへ 題名:Re[2-1]:長期休暇?の前に>皆様
学所さん、

Yahoo掲示板

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=2000211&tid=bf78ee5gi7pbaq3xhchbd&sid=2000211&mid=962

からの引用、ありがとう。
私は自分でサイトを運営していながら、少し自信がないのですが、ある掲示板の文章を他の掲示板にそのまま載せても、いいのかな。慣習的に、かまわないようにも思うし、もしかするとよくないかも知れない。この辺の判断、自信がないので、一応削除させてください。しかし、ご紹介の文章(tonal07さんという方の投稿)、有益なので、まったく削除はもったいない。そこで、管理人がまとめる形で、当該投稿の論旨を書きます。

----------
tonal07さんは、科学的経済学は唯一「マルクス経済学」しかも、主流派(旧講座派系)、とされる。マル経は、マル経は熱力学をベ−スにした経済科学、経済物理学。マルクスの理論基底は、「労働力価値説」、経済を生活者の生活再生(=労働力再生産)の協働的組織として捉える。社会的に協働(分業と協業)によって、生活者群の生活力(=労働力)再生とその維持を実現していく組織。貨幣経済としては生活費であり、「生活費原価の社会的積み重ね+価値増殖率(技術進歩率=剰余価値=利潤)」(=価格)が、社会統計的に生産価格を決定。熱力学や量子生物学の「生命(生活個体)は「負のエントロピー(=仕事能力)」を自然力から抽出・生産し、これを消費することで、個別生活者の生活を継続し、その集合としての経済系の持続も保証されるという認識です。「生活者とは、生命を維持する為に労働生産し、生活資源を生産し、これを消費することで労働力を再生した(仕事能力) を持った生活者を復元する循環」という。これに対し、労働価値説を否定する新古典派に欠如している視点は、「経済が価値の循環回路で消費によって社会的労働生産能力が再生されてこの価値の循環 過程は、安定的に持続可能とな」るというもの。
人間の生活過程とは、「→労働生産(x自然力)→生活資源→消費→労働力再生→feedback」という社会協働化された生活過程の循環回路であり、これは「生命物理学的図式」だとする。時間のない新古典派モデルは時間を捨象、消費購買力を考えず。「商品の購買実現確率を無視した経済理論など無意味」「生産された商品の購買実現性を考慮しない市場論はナンセンス」とする。またマルクスは、恐慌を「生産速度と消費速度の非平衡」と表現したが、後に訂正、「徹底的な統計熱物理学的な生活体集団の統計的変動から経済を見る「マルクス経済学」から見ればば、新古典派理論は 反物理的な数字のお遊び」と見る。なお、HP「カオス・複雑性の経済統計力学」http://www6.ocn.ne.jp/~tonal/entrance.htmが紹介されている。
----------

実のところ、価値増殖率など、私の不勉強な概念が多出しますので、あまり議論ができないのですが、複雑系をやっている人に、このようにマル経を評価する中で新古典派を批判しているひとがいるんだな、という実例のいい勉強になりました。同時に、統計学や数学を深くやっているわけでもないのに、お気楽にマル経批判をするのは宜しくない、という勉強にもなりました。もちろん私も、論文のなかで、そう不用意にある学派を批判したりはしませんし、逆に反批判も受けないわけですが、こうして気楽に批判したりされてりするのがネットのよいところであり、情報提供してくださった学所さんに、お礼申し上げます。

*---2
(下につづく)

ホスト情報:DD.305.44.--
Opera/6.03 (Windows XP; U) [ja]/2002年12月23日<月>19時50分/大阪府/78才
管理人(114) 学所治さんへ 題名:Re[2-2]:長期休暇?の前に>皆様
(上からつづく)

 新古典派が時間をどう考えているのか、確かに均衡を前提としたイメージが静的ですが、「時間のない新古典派モデルは時間を捨象」とまでは言い切れないのではないかな。金融方面のモデルは、時間差を利用して利ザヤを得る理論でしょう。私は、新古典派の価格理論は、まさに「購買実現確率」の存在が前提になってるんだと思いましたが、これでは当該投稿の意図を根本的に理解していないのかな。

学所さん>「物理学は不完全な数学じゃないのかなという疑問は、素人ながら当然あったりする。」
ううん……。私にはとてもそこまではコメントできないですが....。

 素人が様々な説を評価しようとするとき、実に社会的な評価に頼ってしまうことが多い。例えば、「近年は新古典派の経済学者が多いから、新古典派の方が正しいのだろう」とか、「金融工学の専門家がノーベル賞を取っているから、金融工学は最先端なんだろう」とか。そういう風潮を鋭くつかむのが評論家、逆に我々研究者はそういうことに惑わされてはいけないんですね。しかし研究の中でも、「××経済学説は、物理学の理論に合う、だから宜しい」「ケインズ学説は景気コントロールに役だつ、だから正しい」という評価方法が常にある。タネ明かしをすると、私もそうなのです。「××学説を用いると、こんなに多くの史料がそれに当てはまる」というのを見つけると、それを紹介したくなるんです。そして、論文も書いてしまう。
 これはいいことなのか、悪いことなのか。


ホスト情報:DD.305.--.76
Opera/6.03 (Windows XP; U) [ja]/2002年12月23日<月>19時46分/大阪府/78才
学所治(113) 題名:訂正
うにゃ〜。恥ずかしすぎ(^^;;

>経済史、社会史

政治の問題だった。



それとマルクス経済学のところでの意見について。。。

外部環境に依存するゆえに、反証可能性が問題になるのだよな。

このままでは恥ずかしすぎて年が越せないので、訂正だけして。。。




では皆様。今度こそよいお年を・・・
ホスト情報:JJJ.115.--.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月20日<金>23時05分
学所治(112) 題名:お願いだけど・・・
私がセンの精読を進めるとして、誰かロールズをやってくれるととても発展的になると思うけどどうだろう?
これは強要するわけではなく、提案なのだけど・・・

経済史、社会史あたりに興味がある学部生がいたら、思い切ってやってしまいましょう(^^;;
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月20日<金>01時51分
学所治(111) 題名:ここで言う
<認識合理性>は言うまでもなく、先験的概念としてのそれです。。。
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月20日<金>01時33分
学所治(110) 学所治さんへ 題名:Re:長期休暇?の前に>皆様
> 徹底的な統計熱物理学的な生活体集団の統計的変動から経済を見る「マルクス経済学」から見ればば、新古典派理論は反物理的な数字のお遊びでしょう。
> サローはマルクスを「経済学者ではない。哲学者だ」と言っていますが、哲学(実在から遊離した観念論)は新古典派の方でしょう。

私も「歴史哲学」のトピ主として言わせてもらえば・・・

上記に部分に少し疑問があるのだよね。
物理学は不完全な数学じゃないのかなという疑問は、素人ながら当然あったりする。

これは数学は「その認識が外部環境に依存する度合が少なく(概念上はゼロである)」のに比して、物理学は「その認識が少なからず(と言うより必然的に)外部環境に依存する」ので、経済学の厳密な<認識合理性>はこの投稿においては解消されていないね。
まぁ哲学における議論まできっちりフォローするのは大変だし、私も出来ないことなのであまりとやかく言おうなどとは微塵も思いませんよ(^^;;

ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月20日<金>01時31分
学所治(107) 題名:今年最後になると思います。。。
わかりました。
青木氏が了解してくれるなら、すこしここでセンの読書会ののりで、いろいろと書いてみたいと思います。ただあさってに注文したセンの本が届くので、早くても年明けから書いていく感じになると思いますけど・・・

転載とかは自由にしても構わないけど、転載するのにふさわしい内容になるかは全く自信がありません。

それでは皆様。良いお年を。。。
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月19日<木>23時11分
あおき(106) 学所治さんへ 題名:Re:アマルティア・センについてのざっとした説明。
> インド出身で1998年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者。
> 第3世界からノーベル経済学賞が出るのも珍しいけど、受賞理由も最近では異例なこ

 好きな話題で突然興奮してしまった管理人です。
 厚生経済学の大物ですよね。ノーベル経済学賞、たいていは新古典派正統の理論経済学者が取るし、最近などはハイテク金融関連のロケットサイエンティストが取るのですが、ときどきドキッとする人がとる。91年のコースは制度学派ですが、まだ新古典派の申し子的な研究でした。93年のノースが結構話題を呼んだ。なんといっても、経済史学者です。経済史なんて、経済学部でははじっこですから。そして、98年はセンです。
「貧困の克服―アジア発展の鍵は何か」、是非感想聞かせて下さい。よろしければ、掲示板ではなくて、「東洋史学の諸問題」に頁を加えさせていただければいいのですが。

 そういえば、こないだの続きですが、マルクス。
 私も、マルクスの頭脳は本当に天才だと思いますヨ。それに、厳然とした階級社会を目の前にしたら、プロレタリア革命という発想も当然持つ人がいていいと思います。
 ただ、マルクスはあまり具体的な新たな政治制度のプランを持っていたわけではないみたいです。現在の問題点を指摘し、歴史理論までつなげた点は天才。しかし、ベターな代替プランは提示しなかった。なのに、『共産党宣言』なんか書いてた。
 マルクスは天才だけれど、私が怒っているのは、自分がプロレタリア独裁の中心になる以外に新たな秩序のプランも示さずに革命してしまった人(ボリシェビキ)、それから、原理的には、計画経済はうまく行かず、市場以外にベターな資源配分システムが見つからないのに、それを否定したがる人(学生運動の頃からの左翼)なのです。
(福祉、マクロコントロールなどの為に部分的な調整adjustmentはありです、勿論)
*1964


ホスト情報:XXX.1.222.---
Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC; ja-JP; rv:0.9.4) Gecko/20011130 Netscape6/6.2.1/2002年12月18日<水>17時31分/大阪府/78才
学所治(105) 題名:アマルティア・センについてのざっとした説明。
インド出身で1998年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者。
第3世界からノーベル経済学賞が出るのも珍しいけど、受賞理由も最近では異例なことに、「工学」系ではなく「倫理」系というのが興味を引いた。
っていうか人文系の人間としてはそういうアプローチからしか経済学には接近できないのよね(−_−;;
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月18日<水>02時20分
学所治(104) 題名:アマルティア・セン
アマルティア・センの「貧困の克服―アジア発展の鍵は何か」を年明けあたりから読んでみようと思います。
まだ入手していないのでなんともいえませんが、内容がいい感じでしたらここにいろいろ書き込むかもしれません(^^

ではまた。。。
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月18日<水>00時21分
学所治(103) 題名:大阪在住で
フェミニズムに興味がある人向けのウェブページを見つけました。

http://www.aurorae.net/

MLには少し興味があるけど、なんだか敷居が高そう・・・
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月18日<水>00時15分
学所治(102) 題名:そういえば
アマルティア・センもきちんと読みたいが、いつになるやら・・・
やれやれだわ(^^;;
ホスト情報:JJJ.115.--.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月16日<月>03時31分
学所治(101) 題名:おお
思わずキリ番を踏んでいたりして(^^;;

ホントに思わずだよ(^^
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月16日<月>01時14分
学所治(100) 題名:ポパーの反証可能性とは違いますけど・・・
>社会ダーウィニズムや唯物史観を批判

ポパーの科学哲学とは違った形なのですが、私も少し疑問に感じる。
そこにあるのは「歴史は進歩する」という発想で、私の場合そこに過剰な理想主義を嗅ぎ取ってしまう。
過剰な理想主義が抑圧を生むものだと私は考えているので(^^;;
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月16日<月>01時10分
管理人(99) 学所治さんへ 題名:Re:ポパーかぁ。。。
> なんだか青木氏らしい気がするなぁ・・・
そ、そう?^^;

> でも私はマルクス主義ではないですね。
> だってマルクス主義の人たちものすごく勉強してるでしょう?
> その時点で学所君はアウトです(^^;;
 そうか、学所さんはマルクス主義の勉強してる熱心な人たちには、尊敬?の念をお持ちなのですね? とすれば、下で私が一概に、「昔の自分から抜け出られない奴だ、無責任な奴だ」などと書きなぐったのは、すこし気が引けます。もちろん、そうでない真摯な人々が沢山いるわけですから。

そうです、ポパーは反証可能性を重視し、それができないHistoricismつまり社会ダーウィニズムや唯物史観を批判しました。Historicismを私は「歴史法則主義」と勝手に訳しています。実は、この業界でのプチ情報ですが、東大の岸本教授(もはやK教授なんて言う必要もないでしょう。あそこまで大物になれば、半ば公人です)は、時々相手の研究の「反証可能性」を問題にする、これは岸本的にはかなり厳しい批判なのです。岸本先生は、確実にポパーに基づいていると見ています。

◇私は今日は早いレスでした。以前も言いましたように、サイト更新が進んでいるときは、私の研究が捗っているとき。明日から学務で多忙なので、研究もサイト更新も停滞する予定です。メールの返事も遅れがちになるかも。
*1905

ホスト情報:DD.305.44.--
Opera/6.03 (Windows XP; U) [ja]/2002年12月15日<日>02時51分/大阪府/78才
学所治(98) 題名:ポパーかぁ。。。
なんだか青木氏らしい気がするなぁ・・・
ポパーと言えば反証可能性が思い浮かびますね。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~kogawara/kagaku.htm

上のページを読んでポパーを少しお勉強してみました。
ざっと読んでポパーは歴史哲学ではE・H・カー流の「対話の哲学」で、クーンはウォーラーステインの「世界システム」というところですか(^^;;

僕としては「対話の哲学」の方に共感するかな?
でもこれってばどちらかというと左の方に行きがち(^^;;
まぁ「おまえ左よりだね」と言われても、「たしかにそうだ」としか答えられませんが。。。

でも私はマルクス主義ではないですね。
だってマルクス主義の人たちものすごく勉強してるでしょう?
その時点で学所君はアウトです(^^;;
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月15日<日>01時22分
管理人(97) 題名:公募
この掲示板でも話題になった、岡山大学東洋史ですが、早速公募が出ていました。
中国近代史専門を募っているのですが、条件が来春4月1日現在50〜57歳。
このページを見ている人の中で該当者はいるのかな?

詳しくは、岡大までお問い合わせを。

ホスト情報:DD.305.34.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年12月14日<土>12時34分/大阪府/78才
管理人(96) 学所治さんへ 題名:Re:う〜ん(^^;;
URLありがとう、見てみました。ついつい、「あ、この投稿者はXXさんでは!?」と勘ぐってしまうのですが、違うのだろうな。

学所さんて、まじめですよね。

私は学生時代、Karl Popperにハマってたことがありました。もう10何年も前のことで、当時は戦後、70年代までにマルクス主義で確立されてきたアジア史からどんどん遠ざかっていくことが、なんかまだ新鮮な時代だった。

先日、西洋史の友人と飲んだが、そいつは自分で、本来的にはマルクス主義者だ、みたいな感じのこと言ってたました。

私の見たところ、現在40代〜50代の歴史研究者で、「私は社会主義者ではない」と言い切れる人は、実はかなり少ないのではないかと想像します。
敢えて言いたいのですが、彼らの多くは別に具体的な理念や理想があって現代なお社会主義やマルクス主義を主張しているのではなくて、70年代までの自分を脱ぎ捨てる勇気を、ついに持てなかっただけのことだと思うのです。そして大学という守られた環境にいるからこそ、そういうこと、まだ言っていられるのです。無責任です。

ホスト情報:SSS.229.67.---
Opera/6.03 (Windows XP; U) [ja]/2002年12月14日<土>01時57分/大阪府/78才
学所治(95) 題名:う〜ん(^^;;
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835209&tid=nrbbkeaf3xa4ka4da4a4a4f&sid=1835209&mid=1&type=date&first=1

一応載せておくのですが、再読すると自分の無知さ加減がかなり出ていて嫌になっちゃう(^^;;

まあ人並みにやったよと言えるものがフェミニズムの、それも一部の理論的な部分だけというのでは汗顔モノです。
あのトピでは私の今現在の主な論争相手になっているtoka3aki氏の方が、いいネタを持っていそうですね(^^;;
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月12日<木>02時02分
管理人(94) 学所治さんへ 題名:Re:歴史哲学
> 私がヤフーの世界史カテに「歴史哲学について」というトピを作
よろしければURL教えてください。

どうも毎日新聞の宣伝ばかりしてしまいましたが、別に親しい人が勤めてるから贔屓しているとかではありません。単に、自分の詳しい領域に照らして、他紙に比して論評が適切だと思ったからここでそう書いているだけです。

ただ、自分で下の記事を書いてからあとで恥ずかしく思ったのは、あるMLである人が行っていた台北市長選挙分析を読んだとき。市議選の各党の得票率まで細かくあげたもので、現地でウォッチしてる人には、とても敵わないと感じた。

ホスト情報:DD.MMM.94.134
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年12月11日<水>00時58分/大阪府/88才
学所治(93) 題名:歴史哲学
「歴史とは何か?」というテーマに興味がある人は、私がヤフーの世界史カテに「歴史哲学について」というトピを作っているのでよろしければどうぞ。

あっ。ちなみに学所治=usotukihermitなんで、「ふふふ〜ん」ぐらいによんでくださいね<皆さん

暇つぶしにはいいかもしれないですよ。。。
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月10日<火>01時08分
学所治(92) 題名:それと
同性愛者がいたと見ると、「(同性)〜はどうなんですか?」などと無神経に質問するやつもむかつきますね。。。
露骨に嫌悪感をあらわにするやつもいて、それもまたむかつくのだけれど。。。
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月09日<月>00時35分
学所治(91) 題名:RE:Re娼婦
私のもとの投稿読み直したらかなり意味不明。
自分で書いておきながら、わけがわからん(^^;;

しかしフェミニズムのスタンスはあまり変わらないところから書いていると思うので、少し補足しながら考えてみます。

あの投稿では多分、ファッションの意味の二重性を書いていたのだと思う。

「装う」ということが社会に対してどのように開かれているのか?

若年層ではプライベートという感覚はとても大きくなっている一方、世代が上のほうになるとその境界線はもう少し違って社会性の部分がある程度大きくなってくる。
でも若い人たちの間でも、「性」を基盤とした共同性にとらわれている事実もある。

「性」を基盤にした共同性の話をすると、ちょうどタイムリーな話があるので書いとくけど、人と付き合うのにセクシャリティなどというものをいちいち問題にしないし、付き合っている人がいるかどうか聞くのにも異性愛者とは限らんから「パートナーはいるの?」と聞くようにしていると言うと、まず100%に近い割り合いでジョークだと思われる。誰も本気で考えんのよね。

子供の話もそうだな。両親がそろっているのがアタリマエという前提でいつも考える人がほとんど。シングルファーザーやシングルマザーもいくらでもいるのにね。


それと娼婦だけど、空間的な仕掛けもあるのではないかな?想像で申し訳ないけど。
「性」それ自体が性的欲望を喚起するというのではなく、性にまつわるイメージのほうがむしろ本能が壊れた人間にとっては重要である気がする。

それと性の商品化だけど、これは「性的イメージ」の価値をどのように考えるかで意見が分かれると思うよ。
僕は性が商品として扱われることには特に反対しない。なぜ反対しないのかは理由があって、一般化は必ず抑圧を含んでいるというのがその理由。
自己責任の範囲内なら自由にしても良いのではないかな?


ところで毎日新聞はいいですね(^^
わたしも大学時代から新聞は毎日新聞に決めてます。
それに最近の天声人語の悪文ときたら・・・
学所治も真っ青(^^;;
ホスト情報:JJJ.115.40.---
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月09日<月>00時26分

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 


管理人 あおき。(90) 題名:台湾選挙 




昨日、台北市長選挙をめぐる朝日の報道について書いたが、今回の選挙に限って言えば、読売はもっとひどかった。

「今回市長選は、今年7月に民進党主席を兼任した陳総統にとっては初の重要選挙。陳政権は最近、支持率を急速に落としており、「台北在住の都市住民から陳政権への経済政策や改革姿勢に不信任が突きつけられた」と、衝撃を受けている。」

と、あたかも台北が接戦か民進党有利だったような論調である。これはミスリーディングな記事だ。



毎日新聞はさすがだ。飯田和郎記者は

「民進党は台北市長選で国民党に敗れたものの、高雄市長のポスト
を守り、一応の安堵を示した。与野党とも今後は次期総統選への態勢づくりに本格的に
着手するが、国民党は台北市長に再選された馬英九氏を含めて候補者の人選を進め、第
2野党・親民党と連携を深めるとみられる。難問が山積する中、陳水扁総統には再選へ
の険しい道が続きそうだ。

 民進党主席を兼ねる陳総統は7日夜、「(両市長選のうち)目標の半分を達成できた
。感謝したい」と語り、高雄市長選の勝利を評価した。同党は同市長選に最も力点を置
いた。地盤とする南部地域の拠点都市・高雄で敗れれば、支持基盤の再構築を迫られる
ところだったからだ。

 台北市長選は大差がついたが、民進党の李応元氏の得票率(36%)は、同党が昨年
12月の立法委員(国会議員)選で台北で得た34%を上回った。34%は「実質的な
勝敗ライン」(徐履冰・聯合報論説委員)とされていた。」

と伝えているが、この論評が正しい。昨日下に書いたことと照らし合わせてみれば、論点を毎日新聞が正確に把握している事がわかる。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年12月08日<日>22時13分/78才/男性
管理人 あおき。(89) 学所治さんへ 題名:Re:娼婦
学所さん、

 何度かレスを書きつつ、どうも納得いかずに削除してしまいました。
 一つ疑問として残っているのは、

> まず第一に他者から見て娼婦は自分が娼婦だとわかるシグナルをだして
>いるんだよな。この言葉に従えば。
 というの、それはそうではないのですか? シグナル出していなかったら、営業が成り立たないし。
 ホストというのは、「性の商品化」なのですか? あれは「性」?

---------------------------------------------------------------

◇◆台湾の台北と高雄で市長選挙、現職勝利◆◇

 最近、民進党の陳水扁政権が、農協系金融機関の不良債権処理を積極的に進めようとした結果、貸し渋りで不利益を蒙る農民漁民の大反発をくらうなど、支持率を下げていた。その中で行われた、地方首長選挙。
 直前の下馬評では、台北の馬英九勝利は確実視され、台北での着目点は、国民党馬候補:民進党李應元候補の得票率が65%:35%のラインをめぐってどう上下するかであり、また高雄では、直前に宋楚瑜が国民党候補支持を打ち出した結果、現職民進党の謝長廷が市長の座を守れるか否かにあった。
 結果は、台北市は明日にならないと正確な数字はでないものの、ほぼ65%:35%、高雄は謝長廷が再選された。
 台湾選挙は、一般の民主主義国家の選挙に共通することだが、対中国関係が唯一の争点になる、といったことはなく、様々な争点が組み合わさって投票に結びつく。だから国家アイデンティティだけで選挙を分析するのは間違っているのだが、中国派対台湾派のディメンションで今回の結果を見るならば、台湾派・陳水扁政権が、かろうじて、中国派に沈没させられずに済んだ、と言えるだろう。

 一体、台湾人はどこに行こうとしているのか。我々には分かりにくいが、敢えて台湾政治を見る補助線を幾つか挙げる。
(1)台北は外省人や中国派が多いが、全国的には、台湾派が優勢である。
(2)メディアは、中国派が優勢。
(3)独立派=親日という式はもはや成り立たない。民進党新潮流派に顕著なように、台湾派が中国から自分たちを守ろうとするときに受け入れる文化・価値観は、米国のものである。
(4)民意の究極の目標は、生き延び、繁栄するところにある。独立を望む人々が多いのも、中国に統一された場合の恐怖を感じるからである。独立願望=台湾ナショナリズムというのは、間違った見方。統一派に中華ナショナリズムが強いのは確かだが、それよりも彼らが、自分の既得権を陳水扁たちに手渡したくない気持ちが強いと見たほうがいい。

 毎日や時事が「台北・高雄で現職勝利」などと伝えるのに対して、朝日新聞は「台北市長選挙、馬英九氏が再選」とタイトルを掲げる。
 また朝日新聞は、今月中にも、各紙が報じた、WTOで中国が台湾との2国間交渉に追い込まれたニュース、立川で台湾人の評論家・金美齢さんの講演会が中国人集団の圧力で中止になったニュース(読売はこれを言論の自由の危機として社説で論じた)を、管見の限りまったく報じていない。これら中国の印象を悪くするようなニュースを、朝日新聞は読者に伝えなかった。
公正とは何であろうか。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年12月08日<日>00時39分/78才/男性
学所治(88) 題名:娼婦
誰でしたか。
日本の女性の服装を見て「あれは娼婦の〜〜」と言ったのは。
よくよく考えるとこれはなかなかおもしろい発言であるように思えます。
まず第一に他者から見て娼婦は自分が娼婦だとわかるシグナルをだしているんだよな。この言葉に従えば。
私には全く区別かつかないのだけど、なにせ女を買ったという経験がないので、もしそれが明示されていると考えればそれはファッション論と通じてくるものがある。

しかしこれだけ性イメージがいびつに肥大化してくると、その境界自体曖昧だよな
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月04日<水>00時37分
学所治(87) 題名:料理と哲学
この関係もとても深いものがあります。
現代の料理の盛り付けの思想に日本料理の思想が反映しているのは言うまでもありませんが、今現在の料理の思想は盛り付けという表層的なレベルの問題より深いレベルでの革命が起こっているようです。

20世紀を代表するフレンチの天才ジョエル・ロビュションがむかし神学校で論理学を学んでいたというのは、現代の料理の潮流を考えるとなかなかおもしろい事実ですけど、やはり今は(ロビュションも引退したことですし^^)「エルブジ」のシェフ(名前を忘れた^^;;)が要注目ですね。

彼は、私が解釈した限りでは、料理の要素の抽出にかなり優れた才覚があるように思いました。調理過程の抽象化と実際の現場での具象化は、「知とは常に実践である」という私の考えの理想的な現れだと感心しました。
私も彼のようにありたいですね。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月03日<火>01時03分
学所治(86) 題名:『この世の終わりという名の雑貨店』
という映画は<今>の日本を切り取った映画としてかなり秀逸。
同潤会アパートの「共同体」の話とも少し絡んでくるかもしれないけど、<個>の輪郭がうまく描かれない現代の自分探しの物語りという筋立てです。

主演の高橋まり子がかなり魅力的でそれだけでも十分ですが、興味を引いたのは主人公の「おしゃれをしたときだけ本当の自分になれる気がするの」というせりふ。
いや今ホントにモード・ファッションに興味があるので。。。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月03日<火>00時42分
学所治(85) 題名:同潤会(続き)
(続き)
 「住人に社交ダンスのプロがいて、大学生になると手ほどきを受けた」。四〇年(昭和十五年)にここで生まれ、三十数年間を過ごした建築家の橋本文雄さんは振り返る。アパートに近い早稲田大学、東京大学など独身部の学生が住人の子供の家庭教師を務めた。住人である文化人や大学教授、官僚、政治家、医者らの講演会も盛んだった。
「人間は原始社会の古(むかし)から共同体をなし――」。四七年(昭和二十二年)から三年半にわたって発行された「江戸川アパート新聞」の第一号巻頭記事の「アパート共同体」だ。筆者は住人であり、中央大学名誉教授となった板倉勝正さん。中庭の改装など、紙上で激しいやり取りも交わされた。紙面を再録した「同潤会アパート生活史」の編者、吉川盛一さんは「集合住宅の住人としての意識の高さがうかがえる」と話す。
 しかし振り返れば、アパート共同体の理想もつかの間だった。戦後、集合住宅事業を引き継いだのは日本住宅公団(現在の都市基盤整備公団)。核家族化時代、大量供給を至上命題とした公団住宅には設計上も、人々の「住まい方」においても同潤会の理想は受け継がれなかった。
 江戸川の共同体自体、昭和三十年代から求心力を失っていく。テレビが普及、人々が自室にこもるようになった。バブルも追い打ちをかけ、住人の間で売買していた空室を不動産会社を通じ売却する例が出てきた。共同体は分断状態に。
 今、一連の同潤会アパートの建て替えが進んでいる。歴史的建造物としての保存の要望も根強いが、老朽化にはあらがえず、代官山は建築家、安藤忠雄氏の手による建て替え計画が進行中だ。江戸川も取り壊しは免れず、二〇〇五年春には地上十一階の「新江戸川アパートメント」(仮称)に生まれ変わる。
 しかし遺産が一つ。現在管理組合法人の理事を務める橋本さんによると「占有面積など再入居の条件は決してよくないが、元の住人の七割近くが残りそう」。崩壊しかかった共同体だが、住人はほどよい近所付き合いの感触を忘れていなかった。プライバシーが確保しがたい長屋とも、隣人の顔も分からない現代のマンションとも違う、絶妙の距離感を保った共同体。同潤会は姿を消しつつ、集合住宅の理想とは、と問いかけてくる。

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「思想」と「住まい」の関係を考えるといろいろとおもしろい関係がありそうですね。
例えばウィメンズリブのことを考えると、「台所の形態をどのように取るか?」ということと「人がどのように台所と関わるか?」ということはとても深い関係にあるでしょう。私が見る限りでは現在の台所の形態は大きく二つの潮流があって、ひとつは住まいから台所の機能が極小化していくというベクトルと、もう一つはシステムキッチンに見られるように台所の機能が限りなくプロ仕様のものになっているというベクトルです。

 リブによって台所の形態は大きく変わったと思いますが、今現在はリブによって生まれた台所の形態が<別の>歴史的文脈の中で再解釈されているという印象を受けます。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年12月02日<月>23時25分
管理人(84) 学所治さんへ 題名:巴蜀書社と情勢分析への答
 巴蜀書社、宋代郡守通考シリーズ10冊が刊行に。みなさん、もうお使いでしょうか。度肝を抜かれる強引さをもって、北宋南宋両代のすべての各府州の守臣を、1年区切りで誰であったか、特定してしまっているのです。プロの仕事ではありません。

 巴蜀書社からは近く、「宋人年譜叢刊」(年譜200余種、譜主250余人)が出る予定ですが、こちらには期待します(田口さん、情報ありがとう)。

 以前、学所さんが中国政治の今後について意見を求めておられましたね。政治的意見は言わない主義ですが、現状分析ということで言えば、長期的にはこういうことがいえます。
 日本などから技術と資金を貢がせ、国内に再投資させ、成長路線をひた走る中国ですが、長期的には、少子高齢化で税負担者が減り社会福祉コストが膨らんでゆきます。また現在、中国は経済成長によって、共産党支配に対する不満を吸収しています。失業率やインフレが悪化すれば、変動がおきるかもしれませんが、どうなるかは専門家の意見も一定しません。中国知識人の間に、国民党支持が多いという報道を見たこともあります。
 だからといって、国民党主導であれ、台湾が併合されることはありません。台湾が中国の一部になれば、米国が築き上げた地球史上最強の軍事基地である沖縄の価値が相殺されてしまい、世界を手放すことになるからです。
(以前、ある台湾人が、「我々を中国から守ってくれている米軍が、沖縄を苦しめている。我々は、沖縄の人々には心底、申し訳ないと思っている」とクビをうなだれていました)。
 私の分析は、だいたいどの新聞にも出ているようなことです。予測は誰にも不可能なことです。
Opera/6.03 (Windows XP; U) [ja]/2002年12月01日<日>16時20分/大阪府/78才
管理人(83) 学所治さんへ 題名:Re:ごめん
> かなり行き過ぎた部分があったね。
> その点についてはどうかご容赦ください(^^;;

いやあ...別に誰かが怒ったり、興奮したり、という事態にはなっていないと思います。全然大丈夫と思います。
同潤会の新聞記事、ありがとうございました(って、お礼が遅くなりましたが)。いろいろ知識が増えました。プロジェクトX的な熱意がこ められていたんですね。

「Gun's Room」というサイトに、岡山大学の図書館前の通りの紅葉について書いてありました。最近はなかなか行けませんが、あれは 美しいですね。
Opera/6.03 (Windows XP; U) [ja]/2002年11月30日<土>02時21分/大阪府/78才
学所治(82) 題名:ごめん
かなり行き過ぎた部分があったね。
その点についてはどうかご容赦ください(^^;;

同潤会の記事の続きは来週の月曜あたりで書きます。
あとIさんに教えてもらった所も探訪しなければなりませんが、旅費が少し厳しいので年内は岡山市出石町から鶴見橋を越えたあたりの景観の、歴史学も踏まえたうえでのフィールドワークをしておこうと思っています。
この前あのあたりをふらふらしてたら、明らかに岡山市の中心部と町の趣きが異なるのでこれは何かあるかも?っていう直感ですが。。。

まぁあまりあてにならないですが(^^;;
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月29日<金>00時42分
大知(81) 題名:人事について
S先生の転出については、公式発表後に掲示板に載せました。
一応伏字にしておいたので分かる人だけ分かるようにしました。
東洋史関係者にはバレバレですが。
ただ、S先生ご自身がしずしずと去るおつもりだったらしく、その点軽率だったと思います。
また、「残った人には、良い伝統を受け継ぐ責任がある。」というのは本当にその通りですね。先学の切り開いた地に安住していてはいけませんね。
我々もパイオニアにならなければ!
「研究者はいずれは師を乗り越えなければならないのだし」はプレッシャーですが、
人生の目標として肝に銘じたいと思います。
いつまでもS先生に頼ってばかりもいられませんよね…。
ちょうどいい刺激になりました。
それではまた、学会などと中心に岡山情報をお伝えします。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2002年11月27日<水>02時12分/26才/女性
管理人 あおき。(80) 学所治さんへ 題名:Re[2]:性の商品化
>匿名でよいから誰か反論して欲しい。
>それともフェミニストはここにはいないのでしょうか?

 うーん。反論はなかなか出にくいかもしれません。というのは、それほどアクセスの多い大規模サイトではないし、殆どの人がROMですし。
 管理人として、人々の動向を見ている上で言うと、この掲示板は、東洋史関係者が「リンク集」を利用するついでに見る、あとは実に雑多なキーワード検索で「リンク集」を訪れた人々(東洋史以外にも、女優さんの名前とか、「自動和訳」とか)が、チラッと見ていく、といった感じです。あと、個人的友人、私の学生さんなども少なくないと予想されます。
 そこで、学所さんに提案なのですが、ここではあまり「議論」「反論」を期待せずに、「情報提供」、つまり「教えてやろう」というスタンスで書いていただけないでしょうか。むしろそうすることで、私を含め、今まであまり深く勉強したことのなかった人の目が開けることも、あると思うのです。また、学所さんの書いたことが、ネット上であれ、記録として残される、というところに意味があると考えるのです。
 もちろん、学所さんの議論に反論のある人は、是非書き込んでください。

 ちなみに、最近アクセスが非常に増えていまして、日に15件はあるかな。リンク集自体のアクセスが増えているほかにも、恐らく一つには、学所さんがいろいろ書いてくれるから。もう一つは大知さん情報の影響も考えられます。
 他のあるサイトの掲示板で、ある学生の方から、人事の話は注意しろ、という趣旨の忠告を頂きましたが、そのようなこと言われるまでもなく、この掲示板上の人事の話は、情報解禁日を確認した上で、関係者にも直接チェックしてもらって削除せず載せていますから大丈夫です(大知さん、ご安心下さい)。
 もっとも、掲示板という物の本質上、管理人には責任が伴います。気は重いのですが、それでも何人かの学生の勉強の役には立っているみたいなので、仕事と思ってしっかり管理していきます。みなさんもご協力ください。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年11月26日<火>10時12分/78才/男性
学所治(79) 題名:リンクできてなかったね
場所だけ言っておこう。
ヤフーの掲示板の

ホーム>科学>社会科学> 社会学

『細菌共有論』のmsg2685の「つぶやき」の投稿。

いい投稿だよ。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月25日<月>21時23分
学所治(78) 題名:あまりに素晴らしい投稿だったので
皆さんにも読んでもらいたく、リンクします。

最近考えるのが「孤独」。
「孤独」とはなんであるのか?という答えが端的に示されています。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月25日<月>01時50分
学所治(77) 学所治さんへ 題名:Re:性の商品化
私の先のコメントはフェミニストから見れば噴飯モノだと思うのだけど・・・

匿名でよいから誰か反論して欲しい。
それともフェミニストはここにはいないのでしょうか?(と少し煽ってみたりして^^)

でわ.
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月25日<月>00時52分
学所治(76) 題名:ところで
岡大東洋史出身の先輩Iさん。
私なんかよりおもしろい話をいっぱい知っているのだから教えてよ。

私は教養がないので「ほ〜」「へ〜」ぐらいしか言えない。恥ずかしながら。

でもIさんはいい歳のとりかたしているね(^^
だんだん魅力的になってるよ
では。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月25日<月>00時42分
学所治(75) 題名:ありがとう(^^
私はこの掲示板に書くことで、自分の薄っぺらさを見つめるいい機会になっています(^^;;
青木氏の好意に甘えっぱなしで申し訳ないと思うのだけど、甘えさせてね(^^

さてもう随分と昔の話になっている気もしますが、「同潤会」です。そうあの「同潤会青山アパート」の話。。。
みんな忘れてるかもしれないな。でも書かせてもらいます。

11月16日付けの日経新聞より
-----------------------------
 ビルの谷間にひっそりと立つ古びたアパートが来春、七十年の歴史の幕を閉じる。昭和初期の東京人のあこがれだった「同潤会江戸川アパートメント」。当時目指したのは最先端の住戸を建設することだけでなく、都市生活の新たな提示だった。
 JR飯田橋駅から徒歩数分の東京都新宿区新小川町。都心の一角に六階建ての「江戸川アパートメント」がある。一九三四年(昭和九年)、財団法人同潤会が建てた。欧風の住棟が中庭を「ロ」の字型に囲む。エレベーター、集中暖房、水洗トイレ、内線にも使える電話網・・・・。

同潤会といえば「青山」や「代官山」のアパートが思い浮かぶ。だが当時の最高のノウハウがつぎ込まれたという点では全十六ヶ所中、最後に建設された「江戸川」が一番。しかもそこにはある理念が込められていた。
 同潤会は関東大震災の被災者に住宅を供給するために設立された。しかしほぼ十年が過ぎるうちに役割が変わった。復興後、空前のアパートブームとなり、平屋住宅まで「アパート」と呼ばれた時、”正しい”集合住宅を示すという使命を負った。内田青蔵・文化女子大学教授は「設計者は東京帝国大学のエリート集団。新しい日本の都市づくりに熱意を燃やしたはず」とみる。
 その理想とは都市の多様性をアパートという空間に持ち込むこと。家族持ちと独身者、異種の共同体を築こうというもので、一棟内での本格的「共生」は江戸川で完成した。全二百六十戸に四十種の間取りがあり、洋室だけの「3DK」も。五、六階に「独身部」百三十一戸が配置された。
 バーカウンターを備えた食堂、理髪店や地下に作られた広々とした大浴場も、住人の共同体意識を高める装置となる。仕掛けの数々は戦後の混乱期に一層効果を発揮した。「社交室」もその舞台で、ダンスパーティーやピアノ演奏会、また英語や習字、バレエ、絵画など子供向けの教室が住人の手で催された。

続く
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月25日<月>00時37分
管理人 あおき。(74) 学所治さんへ 題名:Re:性の商品化
>いろいろお忙しい中、ページの更新や掲示板のコメントなどご苦労様です(^^
 ありがとうございます。HPが更新されているときは、管理人の研究は捗っているな、思ってください。

 ジェンダー関係については、私は適切なコメントができませんが、是非いろいろお考えを載せてください。より多くの人が、知識を共有できると思います。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年11月24日<日>23時21分/78才/男性
学所治(73) 題名:性の商品化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021123-00000203-mai-soci

テレビ朝日の『銭形金太郎』はたまに見ていたのだけれど、あの例の野球拳のコーナーはそんなに問題なのかな?
たしかに「性の商品化」を助長しかねないという意見が出てくるのはわかるが、現に性は商品化されているじゃあないですか、という突っ込みを僕は入れたくなる。だいたい資本主義というのは金になるコト・モノは全て商品になるという可能性から逃れることは出来ない。
ただ「性」が商品化されることの問題の本質をどう読むべきであるか?という問題はある。
ここで「性」を「性行為」または「それに付随する幻想・イメージ」と読むと、「性行為」や「性イメージ」が人間の尊厳といかように関わってくるかと僕は読む。

ごめん。前提を書いていなかった(^^;;

僕は資本主義社会のもとで消費されることに強く反対する「べき」というボーダーラインに、「人間の尊厳」という概念を使いたい。

さて話が少し戻る。
『銭形金太郎』の件のコーナーは、「性行為」および「性イメージ」が「人間の尊厳」にどのように関わってくるのか?という問いと僕は読むのだが、僕はそんな問いはいかにも薄っぺらく感じる。性イメージなんて軽いもので、むしろテレビというツールを使ってバラエティ番組で「性イメージ」の拡大化戦略をとったほうがいい。
つまり性関係が「異性愛」という領域には限られないということですね(^^

「性」はもっと公に語られてもよいと思います(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月24日<日>00時16分
管理人(72) 学所治さんへ 題名:Re:(無題)
学所さん、大知さん、

 私も、昔の東大東洋史や、私がいたころの岡大東洋史って、本当によかった、それが変化してしまうとすれば辛い、と感じます。しかし、出てからそういう恋々としたことを言っていても何もプラスではない。
 逆に、残った人には、良い伝統を受け継ぐ責任がある。私も阪大の伝統を受け継いで行く責任がある。
 岡大の風通しの良い伝統は、Y,I,S先生といった先代先生のみならず(アハハ、Sがもう「先代」になってしまった)、W,K先生も十分にお持ちですよね。大丈夫と思います。NewS先生もそれっぽいし。
 大知さんの指導については、NewS先生がいるし、大知さん自身、ある程度一人前になっているのだろうし、それほど心配してません。ていうか、研究者はいずれは師を乗り越えなければならないのだし(自分でそういうことは恐れ多くて言えませんが)。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月24日<日>00時16分/大阪府/78才
学所治(71) 題名:
「袖触れ合うも他生の縁」と申しますが、人生の中で深い縁を切り結ぶできる人と出会うというのはそうそうあることではありません。
岡山大学東洋史研究室はその「そうそうにあるはずのない出会い」がいくつも積み重なっていると思います。それこそ好並先生からの奇跡的な出会いの系譜があるのでしょう。
学生のほうも随分と変わった人が多いのが東洋史でした。おそらく私も変人の一人なのでしょう。あんまり自覚がないのですが。

縁というものを考えると、いろいろあるわけで、大学の研究室ということになると「学問」という目的のもと人が集まるわけです。けれども単純に「学問」ということだけでつながる関係というのは、「学問」というものを考えるうえでもあまりよくないものではあります。
東洋史のみならず「人文科学」というものは純粋理論の追求とはちがい、人の痛み、悲しみ、喜び、そういった感情の部分に対する感受性の豊かさが強く求められる分野です。
そうなると「学問」を追求する環境も「学問」という部分だけでつながっているよりも、より多くの接点があり、多面的な関係の中にある環境のほうがそこから出てくる業績に必ずフィードバックされると思います。

私は某店から今の店で仕事してますが、前の店やめるときも大知さんのように動揺させてしまった人がいましたね。この人は怒ってしまって私と話してくれなくなりました(^^;;

大知さん。またこの掲示板見ているひとへ

あれは結構痛いので快く送り出してあげてください。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月23日<土>00時43分
大知(70) 題名:一夜明けて
どうも、混乱した書き込みをしてしまってすみません。
私はまだ直接S先生とお話していないので、仄聞した情報しか持っておらず余計に混乱していました。
今度じっくり話し合う予定です。
その時、詳しい事情なども分かると思います。
徒に驚かせてしまい、すみませんでした。
今後、正確な岡大状況を出来る限りお伝えしようと思っています。

S,I先生がおとうさんとおかあさん、W,K先生そして青木先生が3人兄弟、というのは言い得て妙ですね。
私は岡大の雰囲気しか知らないのですが、それでもこの環境が得難く、幸福なものだと感じています。それが直に失われるとは思いませんが、徐々に変質していくのでしょうね。歴史をやっているくせに、自分の事になると変化を受け入れがたいとは矛盾していますね。

最後に、岡大のBBSが復活したと教えていただいたので、お知らせします。
余り盛況ではないので書き込みをよろしくお願いします。
もしかしたら既にHONGANさんから連絡がいっているかもしれませんが。
http://www1.bbsplus.com/cgi-bin/joy.cgi?id=okadai
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2002年11月22日<金>05時50分/26才/女性
学所治(69) 題名:(無題)
青木先生。いろいろお忙しい中、ページの更新や掲示板のコメントなどご苦労様です(^^

>大知様

S先生の情報ビックリです。
岡大東洋史の雰囲気があのままあったらいいと思います。
でもS先生の懐の深さは、WさんやKさんとは少し違う趣があるので、昔からの岡大東洋史からは少し変わっていくような気もしますね。
W氏もK氏もともに好漢であるとは認めますが(^^

今「モード」の概念を再考察中です。

http://www.mode21.com/

モードの概念は、「歴史」、「ウィメンズリブ」、「住空間」、といった概念にまたがってくる概念です。
今度の休みは一日あくので、それまでに「フェミ」と「モード」と「インテリア」についてもう少し深めて、熟成させて投稿しておきます。。。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月22日<金>01時39分
管理人(68) 大知さんへ 題名:Re:岡大情報
ショックです。まったく知りませんでした。
私は、S,I先生がおとうさんとおかあさん、W,K先生そして私が3人兄弟、という職場が、ものすごく好きだったのです。私の主要業績も、そのころ生み出せたもの。職場での彼らの暖かいフォローがあったからこそです。

S教授にも、様々な事情があり、ぎりぎりの選択されたんたんだと思います。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月21日<木>15時32分/大阪府/78才
大知(67) 題名:岡大情報
本日大変驚いたニュースがありました。
岡大のS教授が来年度から龍谷大学に移動されるのです。
岡大のリベラルな雰囲気は私としてはこのS先生に負うところが多いと思っているので大変残念です。
(因みに、「×…卒論の準備を始めるのがおそすぎる。時々不真面目な奴がいる。」というのは私も同感です。今年も強者がいます。この時期にまだ史料も読んでなくて今年卒業したいって言う人とか…。)
でも、国立大学も変わり、今後の状況も良く分からないのでS先生が私立大学に移られるのも仕方ないと思いました。何よりもS先生はずっと岡大だと思い込んでいた自分がいたと改めて気付きました。
人間、環境が変わるのは当然ですよね。
すみません、やっぱりちょっと混乱しているみたいです。
S先生は私の指導教官でもあるので今後の研究方法ついてはじっくり相談する予定です。
岡大には北魏のプロが既にもう一人いらっしゃるのでその点は大丈夫だと思いますが。
ひとまず、お知らせまで。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2002年11月21日<木>06時13分/26才/女性
管理人(66) 学所治さんへ 題名:Re[2]:岡山動向
大知さん、

 いろいろ近況、ありがとう。
 大知さんがいま、どういう研究しているのか、また、どういう意図でやっているのか、とても興味があります。岡山の様子も。 
 ここの掲示板では、どうぞオープンに、今やっている研究などについてお話してください。しかし一方、アイデア泥棒という人々も、世界には存在します。だから、ネタを公開して、みんなにそういった被害にあってもらいたくはない。適当に肝心の部分を隠しつつ、ご自身の研究について、議論してください。下にある、ある学生の方とは、ここの掲示板以降、メールで具体的史料を使って、ひそひそと話し合ったのです。

学所さん、

 削除のご要望、これでいいですか?パスワード入れておくと、自分で自由に削除できるよ。

 津山のお店情報、ありがとう。津山までは、なかなかよう行かなんなあ。

 日本における、反戦思想。いろいろ書きかけたけど、どうしても私の専門ではないので、やめました。またこんど。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月20日<水>23時19分/大阪府/78才
学所治(63) 題名:同潤会
この情報も載せておかねば。。。

http://www.udc.go.jp/lab/

コメントはまた今度。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月19日<火>00時25分
学所治(62) 大知さんへ 題名:Re:岡山動向
大知さんに学所様とか言われるとかなりこそばゆいな(^^;;

何でも良いから「勝負している」という人が、僕は大好きなだけで。
大知さんという「人となり」が紡いでいく物語りは少し読んでみたい。

でわ。。。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月19日<火>00時21分
学所治(61) 題名:(無題)
今日は一向に進まない「カフェ学」の一環として津山に古い民家を見に行ってきました。
古い家も随分痛んでいる様子が散見されて少々痛い旅でもありました。


今は「生活すること」と「街に行く」ということの関係、カフェをやる上での技法的な問題、そして「カフェの歴史」と「今を生きるカフェ」といった問題などに取り組んでいます。

「歴史」と「ほっとするという感覚」と「おいしいというハレの感覚」。。。

それと津山におもしろそうな店を見つけました。入ってないのですが。(というのも僕は今月財政が厳しくて^^;;)
店の名前と住所を書いておきます。

KIZOU-MIZUNO
津山市本町3−20
TEL 0868-22-3177
E−MAIL mizunoto@orange.ocn.ne.jp
営業時間 10:00〜18:30
休日 第1・3火曜日

近くにはバール横町という同じくインテリアデザインの店があり、これはインテリアデザインの店の集合体(屋台?)があってこれもおもしろい取り組みだと思った。
屋台村的なやり方で「カフェ」を核としたアジール(昔の日本でいえば戦国時代の「河原」みたいな)ものを岡山に作ってみるというのもおもしろそう。というか欲しい(^^

それではまた。。。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月19日<火>00時15分
大知(60) 題名:岡山動向
岡山の動向についてお知らせします。
12月14日に六朝刻文史料研究会があります。
これは史料読解で、現在は北斉の石柱の碑文を拓本から読んでいます。
そして12月下旬にあの吉備津で卒論合宿があります。
想像するだに寒そうだ…私も参加予定です。
年長者のS先生は11月下旬から約10日間、渡米されます。
美術館を中心に巡られるそうです。
曰く「わしはアメリカが嫌いなんじゃがなあ、はっはっは」


学所様
私もここまで来てしまうとは思っていなかったです。
特に私の学部時代をご存知なら益々ありえない!と思われるのも仕方ないです。
実際退官されたI先生にも言われてしまいました…。
ま、機会があれば是非色々お話しましょう。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2002年11月18日<月>23時43分/26才/女性
学所治(58) 題名:読み返すと(汗
随分と誤字がありました。

学碩→碩学
謝る→誤る

ここらへん間違えるとわけわからないですね(^^;;
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月18日<月>05時34分
学所治(56) 題名:RE:大知さん
お久しぶりだね。
随分とご無沙汰しているけど、恙無くしているでしょうか?

大知さんがこれほどまでの学碩となるとは、失礼な話、思ってもしませんでした。
また再会する事あれば近くの席にでも座っていただいてゆるりと憂き世を離れた話など致したく思います。

M藤氏やT氏のくだらない誹謗は私一人で粉砕できるのでね(^^
こういうと同階の連中からいろいろ言われそうな気もするけど(^^;;

でわ。。。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月18日<月>05時06分
学所治(55) 管理人さんへ 題名:とりあえずのレスです(^^
青木氏の長年の思想上の懸案というのは、おそらくなんだけど僕には想像できる。
僕の場合は多分青木氏とは少し違って、日本での<アンチ>なになにの反省意識から来ている。
直裁に言ってしまえば「日本において反戦思想は可能であるのか?」という問い。
私は「ノー」と答える。
もちろんフェミニズムの思想は僕も深くコミットした経緯が過去にあって、フェミニズム的価値観からの<世界>の様相の俯瞰というものはある程度把握できるものなのだが、すでに僕の卒論にはそのような世界観に対する異議申し立てが含まれている。
第一章ではクリステヴァを引用しながら、<世界>の一様さこそが問題となるものだという疑問も呈していた(気がする)。
直近の出来事では、イラク問題をどのように読解するか?
これは現象としての<イラク−世界>として読むのは少し疑問を感じるのだ。
しかし一方でイラクが文化的な多元主義の美文で擁護されるべきものでもない。

ナチはどうか?

ここで過去に投稿したチョムスキーの政治的信条。
強制収容所はなかったという少数派の意見であっても圧殺するべきではない、という僕から見れば明らかに謝っている考えの表明。

しかし<倫理>はロジックで明快に説明されなければならない。

この投稿のはじめに戻る。
「日本における反戦思想」これは可能か?
これは<倫理>的ロジックがないので無理だろう。
ここでいうのは日本には「形而上学」がないから、倫理がそもそも成立しないという問題がある。もちろん日本のキリスト者は別だ。多分ムスリムもそうだろう。日本にだってファンダメンタリストがいることは重々に承知している。

で日本は<可能性として>ファンダメンタリズムに基かない<倫理>の可能性にも開かれている気はする。

この問題はかなり厄介な問題で、ここまでいくと正直な話掲示板ではできない話になると思う。そういうわけで前に言ったES細胞の話になる(^^

う〜ん。こうなるとカントあたりをきちんと勉強する必要があるというところになるのだろうな。。。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月18日<月>04時12分
管理人(54) 学所治さんへ 題名:Re:他掲示板での話だが
文化多元主義と人道主義。
私自身の長年の思想上の懸案。
学所さんの詳しいところに関して言えば、ジェンダーに様々な意味を負わせた各伝統文化とその延長の現在の各地域の文化、そして「普遍的」価値の関係。
私の詳しいところで言えば、士大夫エリートの中華文化と漢族の地域文化、そして西欧近代的価値の関係。
またいろいろご教示ください。
(この日曜日と月曜、勉強に打ち込みますので、レスできない予定です)

☆★このページのロゴ、うるさい感じなので、字に変更しました。

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月17日<日>12時20分/大阪府/78才
学所治(53) 題名:他掲示板での話だが
文化的多元主義と人道主義は相容れない考え方であろうか?
ここの掲示板でもいろいろ書いてきたことと、上記の問題と僕の感情のマグマのところでは答えはほとんど出ていると感じているのだが、言葉としてきちんと吐き出せない。
とても居心地が悪いので、居心地が悪いということだけ吐き出させてもらおう(^^;;

同潤会の情報などもゲットしたのだけれど、その話はまた今度という事で(^^;;
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月17日<日>03時11分
管理人(52) 大知さんへ 題名:Re:わあ!
大知さん、

> 青木先生…先日は少しの間ですが京都でお会いできて嬉しかったです。
 私も、嬉しかったです − が、ちょっとだけしか、話せませんでしたね。

> 少しお疲れだったように見えたのは気のせいでしょうか?
 お気遣いありがとうございます。あれは疲れではなくて、老けですよ、加齢。

 岡山はどんな感じですか? ここでもいいし、メールでもいいので、こんど教えてください。

Honganさんにもう一言:

 「少数民族」という言い方は、近代的な、中華民族(というか中国国民)を位置づけるときに適合的な言い方ですね。同じ中国国民だが人口的に少数の非漢族という意味で。一方、「漢化」という基準は、実は客観的真実ではなく、史料の書き手が、自分の文化とは異なると(政治的に)認定したグループ(=例えば「胡」)の文化について記述するときに、これをどの程度自分の文化(中国文化、これも書き手の想像)に近寄ったか判断する際の、評価の基準。想像するに、北魏孝文帝も金の世宗も、史官を含む漢人官僚(自分を漢人と考えている官僚)との間の政治的な力関係から、漢化に寄与した立派な皇帝という位置づけを、その「漢人」たちに対して行うことができたのかも知れません。
 漢化概念に則るのではなく、その概念自体の成り立ちを考察するする必要はもちろんあるし、それは人類学と密接に絡むことだと思うのです。例えば人類学の末成道男先生は、「漢化」で非漢族を見る見方なのですが、これには批判もある……が、人類学については今ひとつ、論文で触れたり、授業で取り上げたりするほどの自信がありません。そのうち、勉強します。

学所さん、
 支配−被支配と、中心−周縁というのは、重なるものなのでしょうか。近代資本主義システムのようなものを考えるときには、重ねて考えることが多いように思います。しかし、東南アジア研究者は、おそらく、周縁が中心に服しているというイメージは、あまりない。W先生見ていると、なんとなくそんな感じがしません?
 

☆★なぜか題名が黄色で見にくい。「題名色」で黒以外の適当な色を選ぶとよいかもしれません。なお、下に利用ブラウザまで出るのは、できれば出ないように設定したいと思いますが、やり方がよく分かりません。

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月17日<日>00時42分/大阪府/78才
大知(51) 題名:わあ!
青木先生…先日は少しの間ですが京都でお会いできて嬉しかったです。
もっと色々お話すれば良かったかな…とも思いました。
少しお疲れだったように見えたのは気のせいでしょうか?
岡山の動向をまたお知らせしますね。
そして、少し見ないうちにとっても書き込みが増えていて吃驚しました。
学所君…こういう話は会った時にしたいね。
でも私にはここまでの議論は出来ないけど。
青木先生のお言葉を借りるなら「日本の大学という絶対安全圏」から出ていないから。研究に没頭できる素晴らしい環境ではあるけど、それに甘えているという自覚もあります。
Honganさん…州郡制とは直接関係ないですが所感を述べます。
民衆の把握、というか地方の安定は北魏は在地の有力者を利用していたようです。中央から地方官を派遣しても(その場合北族が多い)統治する力が弱いしノウハウも無いので、所謂漢人名族の力をかりていました。
制度の問題としては、土地と人民の把握となると北魏の場合、計口授田から均田制・三長制なんかが代表的なんでしょうが、一般的に均田制の役割は豪族の土地兼併を抑制して農民の没落を防ぐ社会政策・農民に土地を与えて生産力を挙げる経済政策と解釈されているけど、岡大S先生の意見だと元来は兵役負担者の確保が目的なんだよね…。この解釈が正しいとしたら、北魏王朝の歴史的意義そのものが変わるんだよね…。私もこれ位の論文書きたい。
あと、少数民族って一括してるけど、同じ少数民族でも漢化の深度は違うし、同じ一族であっても時代によって深化は変わるし、少数民族だって定住するのもいれば漢族だって移住したりさせられたりしてるし、単純に胡漢を対比させると実態からどんどん離れる気がします。ここはもう丹念に個別具体的に史料をあたるしかないのではないでしょうか。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)/2002年11月16日<土>07時14分/26才/女性
管理人(50) 題名:★★デザイン、変えました☆☆
このほうが読みやすいと思うのですが、いかがでしょう。
ここは、1投稿が議論になっていて比較的長文ですので、投稿時の文字制限も、2000字にアップ。
タグも使えて、イメージ挿入も可能なはず。

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月16日<土>03時12分/大阪府/78才
学所治(49) HONGANさんへ 題名:>HONGANくん
> でも私が思うに(あくまで想像ですが)、その時代、あの広大な黄土平原の黄色い大地に、
> 土壁の家が集まった漢族の集落があり、その向こうには少数民族のテントの部落がある、
> という状況の中で、州郡制というような一元的なやり方で民衆を把握できていたとは
> あまり思えないんですよね。
>  とくに少数民族なんかは、気が付いたらテントをたたんで、家畜を連れて
> いなくなったりしていたと思うんです。

おもわず黄土平原の情景というものを、行ったことはないのだけれど、想像してしまいました。
僕には専門的なところからの意見というものは全く出来ないのだけれど、自然というものに生かされている「私」という<自然−自分>の軸と、支配と被支配の関係性という<中心−周縁>の軸でみると面白そうな気がした。
人間は現実にいる環境にどのように適応していくのかという<私から対象へ>という視点、今度は逆に、環境によって生じるパワーバランスとそれに付随して生じる人々の動きという言うなれば<対象から私へ>という視点。
僕ならそういう切り口でこの問題を切ってみたいなと思った。
いかんせん知識の絶対量が全然ですが(^^;;

> 北魏王朝はどのようにして民衆、とくに少数民族を
> 把握していたのか、と言うことを考えているんですが、やっぱりよくわかりません。
> 先行研究に負けてしまいそうな自分を叱咤激励しながらやっております。

先行研究の重みというのはきちんと勉強した人であればあるほど大変なものだろうね(^^
僕は全く勉強をしてなかったので、そこらへんの重みはあまりなかったのだけど(^^;;

やはり勉強はするものだ。
今になって知識量の不足を痛感する日々なので・・・
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月16日<土>00時08分
管理人(48) HONGANさんへ 題名:Re[5]:
学所さん、
 
 鈴木清順についての情報、ありがとうございます。「陽炎座」ロードショーのころを覚えている歳です、私は。見なかったが。「夢二」といえば、「夢路」だったか、「夢二」だったか、とにかくユメジというバーに一度だけいったことを思い出しました。男性同士が女装して語らう場。基本的には男性オンリーなのですが、私はその夜、デート中で、彼女が女性同士で楽しむバーの前で「ここ入ってみようかー」と大声でつぶやいたら、通りがかった男性が「そこ高いよ。うちの店にこない?」と声かけてくれて、二人でその小さなお店に行った。マスターのユメジさん、地味だけれど、女装すると花のある、素敵な人でした。まだあるのかな、あのお店。
 う、東洋史とかけはなれてしまった。

>日本で生きているとあまり歴史というものを意識する瞬間
>がないと思うのだけれど、その理由として古くからある民
>家をつぶしてじゃんじゃん既製品の家を作っているからに

 そうですね。日本て、奈良や京都に古いもの残している割には、自分で伝統を作っていこうっていう気概がないように思う。星新一の作品には、歴史のしみこんだ古い家がときどき出てくる。
 竊に「大蔵省」の「財務省」への改名を怒ってるんです。JAL・JAS統合での鶴丸マークや雪印の消滅も、仕方ないとはいえ、悲しい。東京の原宿に同潤会青山アパートていう素敵な建築がるのですが、なくなるというし。ある台湾の友人が、今の日本に残る伝統的なものを非常に羨ましがっていました。台湾は日本でも中国でもない、自分自身の伝統が欲しい。でも実際は、日本にはそういうものがあるのに、どんどん自ら捨てている。
 
Honganさん、

 魏晋南北朝については、岡大が日本一なのでダブルS先生にお任せなのですが、異動する人々と定住する人々と行政の関係、後代には何か参考になる話があるのかどうか、と考えました。阪大の東洋史って、ウィグルとか突厥とかモンゴルとか、所謂塞外諸民族が大勢力なのですが、そういう人々から見た場合、漢族と移動する非漢族をどう「一元的」に「把握」しようとしたか、コメントが出てくるかもしれない。それから漢族も移動します。人と土地を把握して版籍を整備するのは、唐宋でも明清でも、いつも課題。極端な話、現代の中国も、出稼ぎ労働を把握できていない。
 しかし、北魏は北魏で徹底的に史料に基づいた実証研究やれば、怖いものなしです。それが歴史研究のイイ所。ダブルS先生にコンサルトして、いい結果を出してください。

http://t_links.tripod.co.jp/
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)/2002年11月15日<金>21時13分/大阪府/78才
HONGAN(47) 学所治さんへ 題名:Re[4]:
> ご無沙汰だね。
> そうそう私の少ない蔵書を譲るという件はとても申し訳なかったね。
とんでもないです。こちらこそ、ご連絡を差し上げるのが遅くなって、
申し訳なく思ってるくらいで。

> ところでホンガン氏はどのようなテーマと格闘しているの?
> よかったら教えてくれないかな?
私は、南北朝時代、とくに北朝の民族問題を考えています。
従来、大まかに言って、華北では十六国時代の胡漢二重体制
(漢族には州郡制を以て、少数民族には単于制を以て統治に当たる)を経て、
北魏では、民衆支配は漢族風の州郡制をもって行われたと解釈されているのです。
でも私が思うに(あくまで想像ですが)、その時代、あの広大な黄土平原の黄色い大地に、
土壁の家が集まった漢族の集落があり、その向こうには少数民族のテントの部落がある、
という状況の中で、州郡制というような一元的なやり方で民衆を把握できていたとは
あまり思えないんですよね。
 とくに少数民族なんかは、気が付いたらテントをたたんで、家畜を連れて
いなくなったりしていたと思うんです。
 そういうときに、北魏王朝はどのようにして民衆、とくに少数民族を
把握していたのか、と言うことを考えているんですが、やっぱりよくわかりません。
先行研究に負けてしまいそうな自分を叱咤激励しながらやっております。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; T312461)/2002年11月15日<金>16時40分/岡山県
学所治(45) 題名:たまにはいいのではないですか?
こんばんわ(^^

>学生相手に愚痴を言うのも

いいではないですか(^^
青木氏は、僕が岡大在学中はあまり接する機会がなかったけれど、少しウェブサイトで愚痴って見せたりするぐらいのほうが親近感が感じられてとても好感が持てると思うよ(^^
見た感じ少し凛とした印象があるからね(^^

>古い家って、絶対に生命がありますよね

こういう感性というのが、僕は好きだ。
言葉ではなんとも表現しにくいものなんだけど、歴史の中に生きているという感覚、日本の風習では「形見わけ」とかもそうだね。こういう感覚はその中にいるとほっとする。この感性はもう少し追っていってみたいな。古民家を訪ねる中で少し見えてくるものがあるかもしれない(^^

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月15日<金>02時01分
学所治(44) HONGANさんへ 題名:ホンガン氏お久しぶり(^^
ご無沙汰だね。
そうそう私の少ない蔵書を譲るという件はとても申し訳なかったね。

>お二方の議論

あれは議論と呼べるレベルにはないですよ(^^;;
僕が青木氏に遊んでもらっているようなものです。

ところでホンガン氏はどのようなテーマと格闘しているの?
よかったら教えてくれないかな?
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月15日<金>01時45分
管理人 あおき。(43) HONGANさんへ 題名:Re[3]:【広告】世界初!視聴者参加型ブロードバンドテレビ局!
わ、なんだこの広告!
一昨日、昨日と、大学が忙しくてここチェックしてなかったら、ヘンな広告が入ってた……でも、おかげで、Hoganさんにいらしていただけた。

そう、問題は、大学が忙しいことなんですよ。私なんか若輩はまだ委員会とかが忙しくないほうなんですけど、それでも授業が多すぎて。私の知る限り、この業界で私は2番目に負担が多いです。第1位は、茨城大の知り合い。10コマ以上ある。私が2位で7〜8コマ。阪大の東洋史の先生方って、研究環境の保持に不熱心だと、断言できる。

しかし、実名入りの自分のHPの自分の掲示板で、学生相手に職場の愚痴を言うのもバカの極みなので、やめておきます。

学所さん、民家訪ねるなんて、いいですね〜。家、とくに古い家って、絶対に生命がありますよね。入ったとたんに、人の気配を感じる。数年前に家(別にウェッブに写真のせたりはしてません)を売ったのですが、その家を最後に出るとき、「ありがとう」「さようなら」という言葉が交わせたように思います。

つづく。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年11月14日<木>20時40分/78才/男性
HONGAN(42) 学所治さんへ 題名:Re[2]:【広告】世界初!視聴者参加型ブロードバンドテレビ局!
岡大M2のHONGANです。
こういう事でしか、あおき先生の掲示板に参加できない
不勉強者ですが、お二方の議論は興味深く拝見させていただいております。

さて、↓下のような広告に関しては、イチイチたしなめるのも
無駄な労力で、恐らくこのような業者(やから)は、書きっぱなしで、
そのあとどうなったかなんてお構いなしでしょうから、
ご丁寧に「勝手な書き込み失礼します。内容が不適切であれば
 削除して下さい。」と書いてありますから、削除して差し上げましょう。
でもあおき先生はお忙しいんでしょうね。削除するのも面倒くさいですからね。
まったく迷惑な話です、こういう広告は。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; T312461)/2002年11月14日<木>01時07分/岡山県
学所治(41) web-iさんへ 題名:Re:【広告】世界初!視聴者参加型ブロードバンドテレビ局!
私が言うのもなんですが・・・
広告はここにはふさわしくないでしょう?
いきなり掲示板に広告を載せるというのは、見ている側としてはかなり不愉快で気持ちがいいものではないですね。マナーに反する行為と非難されても文句はいえんでしょう。。。

こういう広告に類するものを掲示板に投稿するというのであれば、いったん管理人である青木先生に直接メールで掲示板に書き込みする旨を伝えたうえで投稿するのが筋ではないですか?

私の考えに文句があればメアドも公開しているのでいつでもどうぞ(^^

でわ。。。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月14日<木>00時36分
学所治(39) 題名:映画ファン
一口に映画ファンといってもいろいろな映画ファンがいますよね。
ここだと中国映画なんでしょうけど、実は今鈴木清順に興味があります。

http://www.so-net.ne.jp/seijun/index2.html

彼の『殺しの烙印』のアバンギャルドな感性にひかれて『ピストル・オペラ』を捜索中ですがレンタルでは見つからないですね。。。
購入は少し厳しいので誰か情報くれたらうれしいですね。よろしく。
あと『あらかじめ忘れ去られた恋人たちよ』もすごく見てみたい(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月12日<火>01時33分
学所治(38) 学所治さんへ 題名:Re:古民家再生
というわけで今年いっぱいは岡山の古民家を訪ねる旅をしていきます(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月12日<火>01時03分
学所治(37) 題名:古民家再生
ワールドフォトプレスという会社から出版されている『古民家再生』という本が非常におもしろかった。
今日の休日はこの本を読むことで終わってしまったけれども、あとビデオが一本か、とにかくお薦めなのでこれから「家」を建てようかという人には一読をお薦め。
この本で感じたことは「歴史」は過ぎ去っていくものではなく、折り重なっていくものなんだなあと思った。日本で生きているとあまり歴史というものを意識する瞬間がないと思うのだけれど、その理由として古くからある民家をつぶしてじゃんじゃん既製品の家を作っているからに違いない。古民家はこの本によると年間一万件ほどもつぶされているとの事らしい。
ただこの本には古民家に住むのはそれなりの覚悟が必要という件もあったけど(寒い、暗い)、適切なリデザインを施してあげればそういうことはないという意見が大勢のようだ。
ただやはりここでも規制等の問題があるのが少し散見された。

現在の「家という箱を買うという感覚」はよくないものだと思う。
そういった「生活」という部分を「市場原理」にゆだねてしまうことで日本人は大切な何かを失ったのではないのだろうか?
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月12日<火>01時02分
学所治(36) 管理人 あおき。さんへ 題名:ふむふむ
青木氏も忙しい中、私のくだらない質問に答えてくれてありがとう(^^

>  困っているのは時間、そして研究させてもらえるポスト。

時間というのはやはり大事だね。僕の仕事にひきつけていえば、最初不器用な人間ほど鍛えていけばいい仕事をする。それは僕のやっている仕事に限っていうと、ルーティンワークの部分と人間的な面白みの部分と、大きく分けて二つのポイントがあるね。始め使いやすい人材と思っても、時間がたってみるとルーティンワークの構造にあれこれといろいろ考えてきた人間のほうが最終的にはいい仕事をする。
器用な人間はルーティンワークがなぜそのように構築されているのかという「時間」の絶対量が少ないから、同じルーティンワークでもそれがもっている意味の広がりは少し物足りないという側面はあるね(^^

>  私だけではないと思うし、たいへんか否かは、本人がそれに気付くか否か。学所さんはどうですか?

ある程度に苦労するのは良いことでしょう(^^
「若いうちの苦労は買ってでもせよ」
至言ですね(^^;;

>  それによる人事はまだやっていませんが、すぐにでもそういう評価法に対応できるように、論文件数だけでなく、あらゆるデータを整理中です。詳しくはは企業秘密ですが、どこの大学でも、学生の数(沢山持ってれば、コストパフォーマンスの高い先生ということですからね)、研究助成金のゲット数とかも数えられるんではないですか。まったく驚くようなくだらないデータまで取られてます。

なるほど。不景気なんだから基礎研究などに費やす予算を減らせなどという、私から見たらどうしようもない馬鹿(失礼^^;;)が多数派ですからそういったマネジメントという部分も勘案しなければならないのですね。学問のコストパフォーマンスという考え方は少し笑ってしまった(^^
よく考えると笑えないけど。。。

>  私の見解を求められたので私見を述べますが、研究に対する評価は、専門の世界、例えば「中国前近代史(宋〜清)」程度の範囲でしたら、肩書き等に関係なく、真に質を評価できます。それはプロとして保証できる。漢代史の専門家が、近代経済史の論文の評価を的確にできるかと言えば、それは危ないかもしれない。「相手の肩書きに惑わされないでこそ、プロだ」くらいの自覚はあります。

あの文章を書いたときに頭にあったのは薬害エイズで有名になった安部氏なんですね。
岡大の東洋史は今考えるとかなりリベラルな雰囲気であったなあと思います。
しかしながらそういった自由発言を許さない環境があるのではないか、安部氏しかりですが、そのような視線に対してはある程度の戦略というものが必要になるのでしょうね。

ところでROMしている人もご意見伺いたいのですが、中国の昨今の政治状況についての予測を聞かせてください。
やっぱり江沢民は軍権力だけは放さないとか。。。
お願いします(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月11日<月>00時51分
管理人 あおき。(35) 学所治さんへ 題名:Re:おもしろい提案ですねぇ(^^
クイックリスポンス、ありがとうございます。

>大学の予算削減がそこまできつきつなのは初耳なんだけど。
 正直言ってしまうと、現在はそんな「きつきつ」ではないです。圧倒的に不足しているのは考える時間。予算ではない。
 大学の年間予算は、数億規模ではなく、その2桁か3桁上です。一学部、研究費だけで数十億〜数百億ですし、一大学あたりの人件費等の総支出はかなりのものでしょう。特に東大なんて、原子炉や外洋船まであるし。阪大でさえスパコンあるし。
 困っているのは時間、そして研究させてもらえるポスト。

>たいへんだねえ。青木氏も(^^;;
 私だけではないと思うし、たいへんか否かは、本人がそれに気付くか否か。学所さんはどうですか?

>どこかの記事で大学の先生の評価に発表した論文の数で評価を
>決めるというしょ〜もない評価法が検討されているというのを
>見たような気がするけど、あれは今は実行されているの?
 それによる人事はまだやっていませんが、すぐにでもそういう評価法に対応できるように、論文件数だけでなく、あらゆるデータを整理中です。詳しくはは企業秘密ですが、どこの大学でも、学生の数(沢山持ってれば、コストパフォーマンスの高い先生ということですからね)、研究助成金のゲット数とかも数えられるんではないですか。まったく驚くようなくだらないデータまで取られてます。

>それは研究の評価が、きちんと、正当に、肩書きに関係なく、
>学者の世界の中で、評価されることが出来ると思う?僕はこ
>の事で判断材料がゼロなので教えて欲しいのだけど。
 私の見解を求められたので私見を述べますが、研究に対する評価は、専門の世界、例えば「中国前近代史(宋〜清)」程度の範囲でしたら、肩書き等に関係なく、真に質を評価できます。それはプロとして保証できる。漢代史の専門家が、近代経済史の論文の評価を的確にできるかと言えば、それは危ないかもしれない。「相手の肩書きに惑わされないでこそ、プロだ」くらいの自覚はあります。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年11月09日<土>11時44分/78才/男性
学所治(34) 題名:おもしろい提案ですねぇ(^^
>ノーベル歴史学賞作ってください。

ノーベル歴史学賞というのは考えもしなかった(^^
たしかに世論と言う大きいところを動かす方法としてはかなり有効な方法かも?

でもなんだか余裕がないよね。いろいろと。。。

>大学改革の持つ問題点

大学改革やいろいろな「改革」というものが声高に叫ばれているけれど、結局すべては支出をどう減らそうかということしか論じていないよね。プライマリーバランスとかわけわかんない言葉を使っているけれど、まぁ結局はやりくりをどうしようかという程度の問題でしかない。でもここには夢とか理想とかがないよね。まぁ余裕がないから夢や理想が語れないのか、理想や夢がないから余裕がないのかよく分からないけど(^^
でも将来のビジョンがないのに今お金がないからとりあえずお金を使うのをやめておこうというような、まぁなんと言うか貧乏たらしい発想で少しづつ支出を控えると言うような発想では国と言うものを考えたらダメだよね。大学の予算削減がそこまできつきつなのは初耳なんだけど。

>研究時間も十分保証される

たいへんだねえ。青木氏も(^^;;
どこかの記事で大学の先生の評価に発表した論文の数で評価を決めるというしょ〜もない評価法が検討されているというのを見たような気がするけど、あれは今は実行されているの?

う〜ん。なんというか学者の世界というのは学者に任せていいよ。
だけどそれには前提条件があるように思えるのだけど、それは今の日本ではどうなのだろう?青木氏に教えてもらえたらいいのだけれど。。。
それは研究の評価が、きちんと、正当に、肩書きに関係なく、学者の世界の中で、評価されることが出来ると思う?僕はこの事で判断材料がゼロなので教えて欲しいのだけど。

テレビや新聞はあんまりあてにならないからね(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月08日<金>01時09分
管理人 あおき。(33) 学所治さんへ 題名:Re:念押し
ここをご覧の皆様、安徽農業大学・陳ろく氏、陸羽「茶経」、徽宗「大観茶論」について、情報があれば、当掲示板もしくは、下記学所さんまで、宜しくお願いいたします。

週の真中は授業が多くて、書き込みできませんでした。それに、慎重な性格なので、一度文章書いても、書き込みまでに時間を置かないと不安なタチで。

>どのような領域についてもいえると思いますが、「必要な無駄」
>を「無駄な無駄」と考えてはいけないことが大事ですね。
>不景気なんだから学者にはもっと<無駄なもの>を生産
>して欲しいですね。
>それが文化ってものなんだと思いますよ(^^

 でしょう? 
 実は、このあと少し書き込んだんだけど、愚痴っぽくなるから一端取り消し。書き直し。

 「必要な無駄」の余地がどんどん少なくなっていくのが、いまの日本の大学の状況です。ある国立大学では、夏休み2ヶ月は教官に給料はらわない制度を作っているそうです。どう思います?
 ネットの世界は「無責任」の良さがある、自由な言論の場がある点でしょう。でも、責任という点を考えると、自分の状況の不満を述べるのは、責任逃れのような面がある。一方、現在の大学改革の持つ問題点を発表するのも、責任だと思う。そういう意味で、少し述べさせてもらいます。

 東大の東洋史に、台湾人の先生が赴任された。日本人の先生方は、この「無駄な学問」をする伝統を、是非受け継いで欲しい、とお願いをした。ただまあ、東大だからそれはできるかもしれないが、他の大学では学所さんの言う「必要な無駄」はゆるされない。そういうのが、今の日本の国家的決定なのです。
 学所さんもご存知のように、日本の中国学は、多くの領域で、世界一といっていい。それは、これまで日本に存在した、人文科学研究者の層の厚さと、研究者に与えられた研究時間によって、実現されてきたものです。それが今、なくなっている。宮崎市定先生、仁井田陞先生の著作のように、世界中で読まれている古典といっていい研究が、今後日本で生み出される余地は、極めて小さくなっている。昨今の財政難、不況の状況下では、人文科学まで面倒を見てられない、というの世論であり、国家の決定なわけですが、日本が比較優位を保っている分野が一つ消滅しようとしているのは、事実です。
 私がそのことについて、愚痴を言うべきではありません。そして、国や国民が、そのことを承知している上で、現在の選択を行っていることなら、それで良いのです。もしそういうことを分からずに世論が形成されているならば、それを世論に訴える責任が、私にはあります。

愛国心、ナショナリズムという点から言うと、少なくとも私が言いたいのは、こういう政策的決定はともかく一端、国家という枠組みで行われており、それを動かしてゆく一番大きな要素が、人々の国家的決定への関心だと思うのです。一番影響が大きいのは、都道府県や人類というサイズではなく、日本というサイズでの意思なのです。

 学所さん、ノーベル歴史学賞作ってください。そうすると、研究時間も十分保証されると思う。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年11月07日<木>22時05分/78才/男性
学所治(32) 題名:念押し
ナショナリズムをいう人はいてもいいけど近くにいて欲しくない。
西尾幹二、坂本氏、小林氏などなど。。。
僕としては彼らの評価については2つの基準で判断していて、パブリックスペースについてどうかという事と、プライベートスペースについてどうかということと、ですね。
正直なところ彼らのように愛国心に燃える人が近くにいたらうっとうしい(^^
それで一番いい方法は中学ぐらいで副読本ぐらいの扱いで彼らの教科書を扱って欲しい。
歴史と神話の関係性、自己と先入観の関係性、こういった問題を扱うにはいい機会でしょうね(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月06日<水>00時02分
学所治(31) 題名:先入観について
先入観のない議論なんかおもしろくないよ<青木氏
公的な役割をになわされた場において、「先入観」に絶えず目配せした発言というのは当然のことながら要求されると思うけど、私的な空間において、例えば僕の友人が「女性は全て馬鹿だ」だと言ってもかなり強い口調で反論はするだろうが友人関係を僕のほうから終わらせるということにはならないと思うよ。
友人関係を結んでいるというのはそういった倫理的な判断基準とは別レベルの問題で、人生というサイクルが一致しているから自然とそうなっているものだと思う。
だから相手の先入観の中に僕の先入観とは不協和音が生じるものがあっても、僕としては、実際問題構わないと思う。実際学問と政治の関係について、僕と僕の友人とは妥協不可能であろうと想像できる。

僕が興味を引かれるのは、先入観と自分自身との関係を、僕と話す人がどういうふうに考えるのだろうか?ということ。発言する時は誰もが自分の正しさを疑わないと思うけれども、そんなことはないわけで、この話は例えば結婚した人なんかは「ああ〜」とうなづくかもしれない。関係の濃密さが伴ってくるとそういう衝突はあると思うよ(^^
パレスチナとかユーゴにある問題はその関係の濃密さを考えないと、新聞とかTVだけみてテロは良くないなあなどとお気楽なことを言っているのでは、問題の本質を読み違える可能性はあるよね。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月05日<火>23時31分
学所治(30) 題名:あと
安徽農業大学教授の陳碌(碌は字がなかったのでそうかいてますが、この字の偏を木に変えて読んでください)氏の文献についての情報も募集中です(^^

皆さんよろしくお願いします。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月05日<火>21時20分
学所治(29) 題名:The Pianistって
『ピアニスト』っていう映画、どこかで聞いた覚えがあるような?
今度探して観てみます(^^

それと最近必要に迫られて「カフェ学」を正面からやろうと思っています。
で誰かこのサイトを見ている人で陸羽の「茶経」に詳しいという人。徽宗の「大観茶論」に詳しいという人がいたら何かいい情報教えてください。
また岡山在住の人で中国に行くという人がいれば、上記の2文献を手元においておきたいので僕の代わりに購入していただけたらうれしいのですが。。。

ついででいいのですけど。お願いします。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月05日<火>21時12分
学所治(28) 題名:無題
ES細胞を活用した医療については、ヤフーの掲示板でクリスチャンファンダメンタリストと少しやり取りした経緯があって、私のフェミニズム的関心も少しありましたので少し考える機会がありました。
この問題では<倫理>が主題となるのですが、その<倫理>の核心部分にある問題として「人間の定義」をどう行うかという問題があります。
これがなかなか難しい側面があって、いわゆるパーソン論という<人格>という指標で倫理的行動を考えようという方法も、では知的障害者とチンパンジーの比較ではどちらが<人格>というのがあるんだという問題などあるようです。また人間の発生のプロセスは連続的でどこから人間でどこから非人間であるかという線引きは難しいという側面がありますね。
この問題についてはどちらかというとファンダメンタリストに賛同してしまうことが多いですが。(クリスチャンファンダメンタリストの意見はアメリカ共和党保守派の意見と同じと読んでください)この問題について個人的な結論はでているので、この問題についてはもう言及しませんが。

あれから研究と政治の関係についてもう少し考えてみました。

研究について公的な保証はどのように担保されるのが適当なのか?
どのような「差別」をひきおこすような研究でも自由にやらせるべきで、これは例えば大学ごとの予算を定額制にして、例えば1大学につき何億円という数値を決めて、あとは最高学府内の自治に任せる形でいいような気がします。
知的生産性の最大化ということを考えれば、アカデミズムの自由競争をきちんと国庫によって保証するということが一番肝心な点になる気がします。
どのような領域についてもいえると思いますが、「必要な無駄」を「無駄な無駄」と考えてはいけないことが大事ですね。
不景気なんだから学者にはもっと<無駄なもの>を生産して欲しいですね。
それが文化ってものなんだと思いますよ(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月05日<火>20時59分
管理人 あおき。(27) 学所治さんへ 題名:Re:さ〜てと
ES細胞を活用した医療については、さすがに定見はありません。これを機会に、今後勉強してみます、としか言えないです。

人種研究については、私のかってな質問に、お答えありがとうございます。

>もしそのような研究について国庫から支出されているということで
>あれば、投票行動で反対しますよ。なぜならばそういった政治的問題を
 現実には、御用学者に、税金が支払われていますよね。でも、「我党が政権を取ったら、我党の政策に賛成する御用学者には、費用も機会も与えない」という主張の政党って聞いたことないから、今のところ投票行動につなげようがない。むかし、AF問題というのがあった。アジアフォード財団という米国の財団から、自由に使っていいという金を貰うか貰わないかで、東洋史研究者がもめた。今から眺めると、金を貰っても内容に反映させなくていいんだから、貰っておけばいい、と思うのですが、当事者たちは緊張してたらしいです。昔の人は純粋だったからな〜。
 東洋前近代史なんて、まったく政府から自由で、幸せです。ただ、大学行政ということからいうと、いかにも文部科学省に気に入られそうな美辞麗句を使って、許可や割り当てに預かろうとするのが普通。「文化」「国際」「人間」「環境」などの言葉を、適当に順列組合せでくっつけると、霞ヶ関で喜んでくれるらしい。今の大学改革は決して下からのものではない。明治維新が上からの改革だったのと同じ。

 実は話題に取り上げておきながら、私自身は「新しい歴史教科書」についても見解を公表したくないんですね。意見はあるんですが、先入観の無い議論がとても難しい話題なので。ただ多分、私と学所さんと、同じ意見です。

 『カンダハール』についてのご紹介、ありがとうございました。
 友人の妹(米国、一度会った)が女優さんなんですが、The Pianistという映画に出演してるのです。

 学会続きで、妙に忙しかった数日でした。自分の報告だったら、かえって疲れなかったのかも知れないな。勉強になったし、久しぶりに岡大の人にも会えたし、有意義でした。
 でも、へとへと。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)/2002年11月05日<火>14時57分/78才/男性
学所治(26) 題名:さ〜てと
すこし居着かせてもらいますね<青木氏(プライベートでやっている事なのでため口ということでおねがいします^^)

ここの掲示板を見る人がどれぐらい映画をみるのかよく分からないのですけど、最近の日本映画って妙にジャポニズムが強調された作品が多いですよね。これはあくまで私的な印象で実際に統計とってどうこうというソースは提示できませんが(そんなことは専門家ではないのでわざわざしません^^)、北野の最新作の『DOLLS』でもジャポニズム的引用が多用されていましたね。
正直言ってジャポニズム的表現は、日本人的な感覚からいうと「ダサい」の一言ですね。
話題作の『狂気の桜』しかりですが、ジャポニズムという表現との距離感について監督はもう少し繊細な感覚をもって欲しいですね。これは先に述べた「ナショナリズム」の問題とも関わってくる問題ですが、「ナショナリズム」がきちんと意識されていないという現状が表現者の精神構造に影を落としていることは明白な事実であろうかと思います。なぜなら表現者というものはそういう前衛性(あるいは精神的な繊細さ)の現れですから。

一時期日本映画は復興の兆しを見せていたけど、また凋落するんかな?
『狂気の桜』の前半20分の鋭さに期待をつなぐしかないのかな(^^
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月05日<火>02時29分
学所治(25) 題名:補足
再生医療について。
ES細胞を活用した医療についての賛成は民主主義的な多数決の原理に則れば、私はおそらく少数意見だろう、という理由で消極的に「公的に」賛成するということです。
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)/2002年11月03日<日>02時23分
Re:せっかく大知嬢がメッセージをおいていっているので
管理人 あおき。(20) 学所治さんへ 投稿日:2002年10月31日<木>00時13分/78才/男性
おお、学所さん!ご無沙汰しております!
ここに来てくれたなんて、嬉しいです。

>アカでミミック
って、共産主義者の物まね好き者たちって言う意味ですか?

 チョムスキーについてのコメント、ちょっと分からなかったのですが、「チョムスキー的な意味での言語の伝播力」と理解すればいいのでしょうか。

> これは、昨今の風潮を鑑みても、「学問」の側において
>も重要な課題であると考えますが?

 正論だと思います。でも、私は少なくとも今ここでは、政治の話をしたくない。なぜなら、私は、学問の世界にいます。そして私はこの世界の多くの人と、政治的な話をするのが嫌だからなのです。
 例えば、戦後多くの知識人は、アメリカ側だけとの講和を求めず、全面講和を求めた。そこから始まり、安保にあれだけ反対したのに、現在は日米体制を受け入れている。特に我々中国関係者は、停滞論、毛沢東賛美、台湾無視、と連続して間違いを犯してきた。学生運動だって、楽しかったのは事実だろうけど、目的に於いてはおよそ意味不明だった。要するに、あまりに多く誤ってきたのにそれを認めようとはしません。
 頭の固い人も多く、自分と反対の政治的見解は、いくら説得的であっても、受け入れない。私がこのサイトで、何か政治的なことを書いたら、必ず感情的に反発する人がいると思います。そしたら、東洋史研究にとってマイナスなだけなので、私はサイトにはそういうこと、書かないのです。
 2000年の明清史夏合宿だったと思いますが、私は、日ごろ尊敬する宋代身分法研究の大家、上方の明清財政史の大家などと、日中関係について酒の席で議論しました。そのとき、研究では私がこれほど尊敬している先生方が、現代的・政治的なこととなると、この程度の国際常識もお持ちではないのか、と愕然とした記憶があります。無論、だからといって、私の彼らの業績に対する評価は、いささかも変わりませんが。
 サイードは別です。彼の目の前には、殺されてゆく同胞がいる。命をかけて、イラク攻撃に反対しているわけです。台湾で民主化運動を戦い抜いてきた先生方の政治的主張も、同じです。そういうのと比べたら、多くの日本の「知識人」は、日本の大学という絶対安全圏から、厳しさとは無縁の「主張」をしているに過ぎません。ナイーヴな、有害な政治ごっこです。私は、この世界にいて、そう感じるのです。そんな御託を聞くより、私は、不況で本当に苦しんでいる人、圧政で苦しみを味わっている人々の声を、謙虚に聞く機会があればいい、といつも望んでいます。(この書き込み、しばらくしたら消すかもしれません)。

 お答えになってるでしょうか?

p.s.皆さん:私は本名を出してこのページを作っていますが、掲示板に書いてくださる方は、ハンドルでも結構です。どうぞ気楽にやってください。

せっかく大知嬢がメッセージをおいていっているので
学所治(19) 投稿日:2002年10月28日<月>00時47分
私も何か書きましょう(^^;;
っていっても当掲示板にふさわしい書き込みも出来るはずもありませんが(^^;;

E.サイードについて岡山大学の掲示板に少し独り言を落としていったのですが、あまり関心を引けずに終わってしまいました。
しかしながら学者と世論の関係というものを、今は部外者となってしまったのでその立場として考えてみますが、世論の形成という部分にコミットするか否かというのは非常に重要な部分を占めるように思えますね。
これは、例えば、ノーム・チョムスキーとの比較で考えると、いわゆるアメリカのアカでミミックな立場における言論の伝播力というものはチョムスキーの場合、一時は20世紀最高の知性と歌われたものが今日では、アメリカのリベラルで見るべき意見というのはサイードぐらいだ、となるわけです。

日本の場合ですと、竹中平蔵がいかにおかしな経済政策を行おうかとしていても、政治的文脈のなかでそれが正当であると誤読されるわけです。

青木先生においては、「政治」と「学問」の関係についてはいかように考えられますか?
これは、昨今の風潮を鑑みても、「学問」の側においても重要な課題であると考えますが?

って気が向いたらで良いです。
私の掲示板のスタンスもそのようなものですので(^^


でわ。。。

Re:ご無沙汰しています
管理人 あおき。(18) 大知 聖子さんへ 投稿日:2002年10月11日<金>01時50分/78才/男性
大知様、お久しぶりです。

 大知さんこそ、お元気ですか? いつ以来会っていないでしょう。もしかして、石田先生のとき以来でしょうか。

 ごめんなさい、レスが遅れました。見落としていました。

>くどくど書いてしまいましたが、実は青木
>先生にドクターの院試の際に「期待し
>すぎていました。」と言われ、

 そ、そんなきついこと、言いました?私。
 部分的な論点に関してではなかったですか?
 もし、研究全体についてだとしたら、それは少し良くないコメントだったと思います。
 でも、ちゃんと合格しましたよね。

>この薛氏は元来は蜀族(少数民族)なのですが
>北魏に頭角を現して所謂漢人名族に
>位置付けられます。
>しかしこれは北魏王朝から承認されたのであり、
>本来そういう格付けは王朝から付
>与される性質のものではないので実際は蜀族出
>身というレッテルがついてまわります。

 河東薛氏ですね。薛氏の事例を具体的に調べることで、爵制について何かつかめるわけですね。私は素人ですので、細かいコメントは差し控えますが、非常に面白そうだと思います。それは、単にお世辞として言うのではなく、私自身、大学学部3年の頃、北魏研究を志し、撤退した経験があるし、その後女真の金についてはいろいろやったので、本当にそちらの方面に興味があるのです。論文が出たら、勉強させてもらいます。

 爵制の機能について、大知さんの論文を読み、類似の機能を果たすランク付けが後代にもあったとすると、その機能を果たすのが何故当時は爵制であったのか、ということを考えたことを思い出しました。もしその答が大知さんの論文に書いてあったなら、私の読みが至らなかったのだと思います。

>今年は論文の全国デビューを狙っています。

 すごく、期待しています。私自身の経験からすると、活字にする段階で、やっと十分なものになるような気がするのです。

>それをずっと覚えているのでいつか見返して
>やろうと虎視眈々と狙っているので

 ありがとう、見返されないように、私も頑張ります。狙われているのは、すごく励みになります。

>頭文字Aってやっぱりアレから由来してい
>るんですよね…。

 そう、あれです。昔から、バイクのアクセルターンとか車のドリフトが好きでした。でも、ある程度パワーのある後輪駆動の車を、サーキット等に持ってゆかないとできないので、仕方なくビデオで我慢しているのです。


ご無沙汰しています
大知 聖子(17) 投稿日:2002年10月04日<金>02時54分
お久しぶりです。岡代D2の大知です。リンクを辿って到着しました。
折角なので書き込みをします。
青木先生はいかがお過ごしでしょうか?
私は夏にS先生ツアーで山西省に行って来ました。
現在この地方を研究テーマにしているのでとても興味深い旅でした。
具体的には北朝期の河東(現在の山西省南西部)薛氏について、
その実態を調べることを通して爵制の機能について明らかにしたいと思っています。
この薛氏は元来は蜀族(少数民族)なのですが北魏に頭角を現して所謂漢人名族に
位置付けられます。
しかしこれは北魏王朝から承認されたのであり、本来そういう格付けは王朝から付与される性質のものではないので実際は蜀族出身というレッテルがついてまわります。
その辺のギャップ等が面白く手ごたえを感じています。
今年は論文の全国デビューを狙っています。
くどくど書いてしまいましたが、実は青木先生にドクターの院試の際に「期待しすぎていました。」と言われ、それをずっと覚えているのでいつか見返してやろうと虎視眈々と狙っているのでこんな文章になってしまいました。
それでは、まるっきり私的な書き込みですが、失礼します。

追伸
頭文字Aってやっぱりアレから由来しているんですよね…。
じゃあプロジェクトAや最速理論があるんですか?

Re:はじめまして
管理人(16) 萩野祐さんへ 投稿日:2002年09月01日<日>15時18分/大阪府/78才
荻野様

 返信遅れて、失礼しました。めったに書き込む人がおらず、ほとんどチェックしてなかったので。

> 長年お話をうかがいたいと思っていた青木先生と、お話しすることができて非常
 あの時は、新鮮な話ができて、私も嬉しかったです。

> 隋唐の研究の現況に関しては、私自身も切実な思いでいっぱいです。
(荻野さん以外の、ここをご覧になった方へ:最近の日本の隋唐代史はまったく振るわない、日本史の人間が個別テーマを見つけて散発的にゲリラ論文を書いているだけだ、というような話をしていました)

> とりあえず残った夏休み期間は、9月の古代史研究会での発表に向けて、
 よろしければ、その古代史研究会の情報をこのサイトに載せておきたいのですが、お教え願えませんか?

> 「監察とは何か」ということをじっくりと考えたいです。
 「監察」「監督」というのは、伝統漢語にはない、我々の言葉にすぎませんね。例えば考課を監察に含めるか否か、というような議論には、私も以前「淳煕臧否とその失敗」で少し触れたような気がするのですが、あまり積極的な意味はない。監察というと、なぜか経済学者Hicksの「auditが重要であった」という台詞が言及されたりするのですが(斯波氏の本にあったし、他の人もどこかで言及してた)、近代アジアで、いつころから監察という概念が意識され始めたのかの方が重要と思います。
 突き詰めていくと、荻野さんが何故監察をやるのか、という問題に行き着くような気がします。一体丹羽先生や小川先生やHucker先生は、なぜ貴重な人生の大きな部分を監察制度研究に捧げられるに至ったのか。というか、論文の説得力がその辺に絡んできそうな。私が監察で論文を書いている理由については、今度お話します。またなんかの折にいろいろ話すチャンスがあること、楽しみにしてます。

あおき。

 

http://t_links.tripod.co.jp/

はじめまして
萩野祐(15) 投稿日:2002年08月24日<土>20時48分/大阪府/24才/男性
青木先生、こんばんは。
大阪市立大学後期博士課程の萩野です。

宋代研究会の合宿、お疲れ様でした。
長年お話をうかがいたいと思っていた青木先生と、お話しすることができて非常にうれしかったです。
隋唐の研究の現況に関しては、私自身も切実な思いでいっぱいです。
何とか現状を打開できるような研究ができればよいのですが・・・。

合宿から帰るなり、小川さんのレジメを見て、早速こちらにうかがわせていただきました。
今までこのHPのことを知らなかったことが、何かお恥ずかしいです。
これからもちょくちょく顔を出させていただきますので、よろしくお願いいたします。

とりあえず残った夏休み期間は、9月の古代史研究会での発表に向けて、
「監察とは何か」ということをじっくりと考えたいです。
少しでも従来の結論と異なるようなものが出せればいいなと思っています。

また、先生と談話会や合宿などでお会いできることを楽しみにしています。
それでは、失礼いたします。


Re:はじめまして
管理人(14) こばやしさんへ 投稿日:2002年07月21日<日>16時07分/大阪府/79才/男性
こばやし様、

 だれか、日本にある宋代の画や書や陶器の展示情報、出してくれないかな、と思っていたのですが、なんせ書き込みが少ないのがこの掲示板の最大の特徴なので、少し望み薄かもしれません。
 先日、故宮をお勧めしましたけれど、かなり簡単にいけると思います。カタコトの日本語ができれば十分みて回れます。
 それから、こばやしさんもこれからまだまだ時間がおありになると思うので、どうぞ宋のものだけでなく、いろいろみてくるのもいいかなと思います。中国へ行って中国社会を感じてくるのもいいと思うし。
 何か迷ってることあったら、また来てください。
 今回は、なにかあまり参考になることが書けなくて、すみません。

青木。


Re:はじめまして
管理人(13) こばやしさんへ 投稿日:2002年07月11日<木>01時01分/大阪府/79才/男性
 はじめまして。来てくれてありがとうございます。
 思うのですが、宋の文物ということで言うと、日本国内を移動するより、ひとっとびに台北に行き、数日ゆっくり故宮博物院を見てきたほうが安いのでは。あそこの展示はすごいです。海外旅行はパスポートを作ったりして面倒だし、日本語が通じない場合もありますが(あたりまえか)、思い切って行ってみてはどうでしょうか?でも、今からだとチケット取りが少し大変かもしれません。
 あくまで国内の博物館ということでしたら、ここを訪れてくれた書や画に詳しい方、誰か適切なコメントしてくださいませんか。
 経済史ということですが、史料的には、宋のものはほぼ全部印刷されてますから、国内の大学で十分見ることができます。
 1年のころは、私もすごく未熟で貧乏でした。これから、頑張って研究続けてください。応援してます。

あおき。


はじめまして
こばやし(12) 投稿日:2002年07月11日<木>00時01分/東京都/20才/男性
はじめまして。僕は宋代経済史を勉強したいと思っている未熟な一年のものです。この夏に日本にある(お金が無いもので)宋代史に関係のある様々なものを見てまわりたいと思っているのですが、何処にどのようなものがあるのかほとんど知らないので、博識な皆様に少しおしえていただけたらと思い書き込みをさせていただきました。恥ずかしい限りですが、どうぞよろしくお願い致します.

Re:こんにちは
あおき(11) ナカムラタイラさんへ 投稿日:2002年05月24日<金>14時29分
中村様
はじめまして。台湾史の授業、院の方がおいでになったんですね!?
把握していませんでした、失礼しました。
よろしかったら、授業で少しゲストスピーカーとして、研究の内容をお話し
いただけたら、すごくいいと思うのですが、どうでしょう!?
できればお会いしたいと思いますが、御都合は?メール出します。
あおき。

こんにちは
ナカムラタイラ(10) 投稿日:2002年05月23日<木>20時40分/京都府
青木先生こんにちは。阪大で先生の授業(台湾史)の聴講をさせていただいている学生です。文学研究科で博士後期の学生をしています。イバンさんを検索していたらここにたどり着きました。わたしは台湾で人類学の修士論文を書きました。『国家意識の誕生--台湾タイヤル族と日本植民地経験の記憶』というものです。こんど台湾学会で口頭発表の予定です。同じテーマで、発展させて博士論文を書きたいと思っています。よろしくお願いします。東洋史研究リンク集の充実にはびっくりしました。中村平

Re[3]:ご無沙汰申し上げます
管理人・青木敦(9) HONGANさんへ 投稿日:2002年04月28日<日>23時30分/大阪府
Hogan様

> 後継者は、絶対必要になるので、何とか捜して
 独立行政法人化に向けて、ちゃんとしたサイト構築は、大学単位で
も必要になってきます。ですから、Hogan様は岡大へずいぶん貢献
してることになります。
 その辺の重要性は、S先生たちが理解しておられるから大丈夫です。

> Tさんへの話は会ったときにしておきます。
 また、頼みごとしてしまって、ごめん。私も引っ込み思案をやめて
Tさんへちゃんと連絡します。

青木。


http://t_links.tripod.co.jp

Re[2]:ご無沙汰申し上げます
HONGAN(8) 管理人・青木敦さんへ 投稿日:2002年04月28日<日>19時44分/岡山県
> 学業第一、サイト管理が負担になるようだったら、絶対なんとかすべきです。
> S先生に相談して、後継者を探しては。
あ。結構大丈夫です。
みなさん、そんなに私をせかす訳じゃないし。
本業の息抜きにもなるので、とりあえずぼちぼちやっていきます。
後継者は、絶対必要になるので、何とか捜して
育成します。

> とりあえず、温かく見守ってはおりますが、その「お頼み」とは具体的に
> どういうお頼み?
いえいえ。もう、温かく見守ってくださっているだけで十分です。

Tさんへの話は会ったときにしておきます。
ではでは。

http://www6.plala.or.jp/ho_gun/

Re:ご無沙汰申し上げます
管理人・青木敦(7) HONGANさんへ 投稿日:2002年04月27日<土>06時52分/大阪府
Hogan様

> こちら(岡大東洋史)は、昨晩(4/26)、新歓コンパが
> あったようです。「ようです」というのは、
 だんだん離れていってしまうの、つらいな。こんど入ってくる人たちなんて、
アオキなんて伝説でしか、知らないのですからね。

>  僕の方は、自分のサイトはおろか、東洋史のサイトも
> 更新できない有り様で、とても情けなく思いつつ、
> そして「後継者を養成しなければ」と日々痛感しつつ、
 学業第一、サイト管理が負担になるようだったら、絶対なんとかすべきです。
S先生に相談して、後継者を探しては。

> でも、厚顔なお頼みですが温かく見守ってやってください。
 とりあえず、温かく見守ってはおりますが、その「お頼み」とは具体的に
どういうお頼み?

 Hoganさん、できたらお願い。
 学部3年?に、Tリサさんいたでしょ。この前のオイコンの写真を携帯に送
る約束だったのに携帯への送信方法が分からず、それきりになっている。
 あるサーバにアップしておいて、アドレス教えるからあとで見てくれって
形でもいいかなあ。あったら、聞いてみて。

 内輪の話になりましたが、私にまったく出会ったことない人など、投稿
歓迎です。Hoganさんみたいな知己も嬉しいし、新しい人も嬉しいし。

管理者・青木敦

pswd=paya

http://t_links.tripod.co.jp

ご無沙汰申し上げます
HONGAN(6) 投稿日:2002年04月27日<土>06時22分/岡山県/23才/男性
お久しぶりです。青木先生お元気ですか?
この間は、岡大東洋史サイトへの掲示板への書き込み、
お忙しい中、ありがとうございました。
こちら(岡大東洋史)は、昨晩(4/26)、新歓コンパが
あったようです。「ようです」というのは、
まぁ、僕は参加していないのですけど・・・。
新入生は6人(?)入ったそうです。
今年は少し少なめなのだそうです。

 僕の方は、自分のサイトはおろか、東洋史のサイトも
更新できない有り様で、とても情けなく思いつつ、
そして「後継者を養成しなければ」と日々痛感しつつ、
時間ばかりが過ぎ去って行ってる次第です。
でも、厚顔なお頼みですが温かく見守ってやってください。
http://www6.plala.or.jp/ho_gun/

Re:初めまして!ではないのですが
管理人(あおき)(5) 金沢大学東洋史のダメ学生高橋さんへ 投稿日:2001年12月04日<火>22時22分/大阪府
高橋様

> 青木先生お元気でいらっしゃいますか?
 はい。なにか、メールで直接やり取りしていたので、こちらに書き込み忘れてました。私は元気です。

> 私は卒論に苦しめられています(笑)
 もうすぐですよねー。私の知っている学生が、PCの不調で突如大部分の文章を失いました。バックアップはいろんなところにマメに取っておこう。

青木。

(pswd=paya)


初めまして!ではないのですが
金沢大学東洋史のダメ学生高橋(4) 投稿日:2001年10月28日<日>20時06分/石川県
お久しぶりです,とは言っても青木先生に集中に来ていただいた時,
少々お話ししただけなのですが。
青木先生お元気でいらっしゃいますか?
私は卒論に苦しめられています(笑)

Re:はじめまして。ぶしつけかもしれませんが、お許しください。
管理者(3) おおたさきさんへ 投稿日:2001年10月21日<日>03時55分/大阪府
> イバン・ユカン氏へのインタビューを見たかったのですが、
> そこだけ落ちていました。もし、お時間が有りましたら、再掲載をしてもらえないでしょ>うか?原住民の復権運動について興味があるので、できれば読みたいのです。

ご指摘を受け、初めて気がつきました。私のミスだったようで、折角見てくださったのに、失礼を致しました。
 原文は「長興村の状況 ― イバン・ユカン(イバン・ノーカン)氏へのインタヴューの記録」『アジア農村研究会通信』Vol.1(2000年1月)に載っていたものですが、入手の難しい雑誌です(もしどうしても現物を見たいということであれば、少し後になりますがお送りしても結構です)。また、対話形式ではなく、私のメモに過ぎないので、ご期待に添えないかもしれません。
 次回私がアップロードできるのは来週あたりになりそうなのですが、アップしなおしましたら、掲載のメアドにご連絡します。

はじめまして。ぶしつけかもしれませんが、お許しください。
おおたさき(2) 投稿日:2001年10月20日<土>17時38分
イバン・ユカン氏へのインタビューを見たかったのですが、
そこだけ落ちていました。もし、お時間が有りましたら、再掲載をしてもらえないでしょうか?原住民の復権運動について興味があるので、できれば読みたいのです。お願いします


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