科研「北欧現象学者との共同研究に基づく傷つきやすさと有限性の現象学」の研究目的


日本の現象学者と北欧現象学者の交流が始まって8年が経ち、これまで先行してきた独・仏・米といった国々の現象学者とは少し異なる研究の交流が行われて来ている。その違いは、北欧諸国が福祉とケアの先進国であること、その事と連動して女性の研究者が多いこと、こうしたことが背景にあるように思われる。その特徴を人間の傷つきやすさと有限性に着目した現象学の動向として捉え、誕生、老い、病い、死、障がい、痛み、性といった問題の広がりを現象学的に考察する共同研究を行うことが、本研究の課題である。本研究は、当事者の視点から考察を始めることで、社会の側からの視点ではこぼれ落ちてしまう現象を解明し、ひいては、超高齢社会、少子化、男女共同参画といった現代社会の諸問題の解明にも貢献することが期待される。


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