講演会のご案内



2006年2月22日
静岡大学人文学部長・静岡大学大学院人文社会科学研究科長:松田 純
「臨床と法」研究会代表:浜渦辰二
                

演題:「遺伝医療と心理的ケア」
講師:玉井真理子氏(信州大学医学部助教授:臨床心理学・生命倫理学)
日時:2006年3月4日(土)13:30~14:50
場所:静岡市商工会議所401号室
参加費・事前申込:不要

 余寒の候,皆様方にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 先日(2月18日)も新聞で,「受精卵診断/習慣流産も一部対象へ,学会認める」という記事が流れましたが,これも着床前に遺伝子や染色体を調べるという遺伝医療の一部と言えます。他にも,国民的な関心が寄せられているがん治療の最前線として遺伝子治療がしばしば話題に上り,これまた数日前(2月15日)には,信州大学医学部付属病院が,遺伝子治療や新薬開発の推進などを目指す「先端医療推進センター」を設置したという記事もありました。

 しかし,他方で,こうした遺伝医療を受ける患者は,遺伝がその患者個人だけの問題にとどまらず,子孫・家族・親戚にまで関わる問題となることもあり,これまでの医療にはなかったような,遺伝にまつわるさまざまなことに悩み,苦しんでいます。そこに,これまでにない「心のケア」が必要になる場面があります。

 この度,私たちは,まさに上記の信州大学医学部で遺伝カウンセリングというお仕事に携わっておられる,玉井真理子先生をお招きして,「遺伝医療と心理的ケア」について,お話を伺う機会をもつことができました。信州大学医学部保健学科助教授,臨床心理士でもある玉井先生は,全国にさきがけて遺伝医療の総合的相談窓口が創設された信州大学医学部附属病院遺伝子診療部のカウンセラーもされています。専門分野は,臨床心理学と生命倫理学が接する領域で,出生前診断,遺伝カウンセリング,生殖技術,新生児医療など,おもに,生まれる前後の問題に関心を持たれています。つきましては,広く,静岡地区でこうした問題に関心を持っておられる方々にお集まり頂きたいと思い,ここに講演会のご案内を差し上げる次第です。

 私たちは,現在,静岡大学人文学部で,「臨床と法」研究会という名称のもとに,「対人援助における倫理と法」研究プロジェクトを進めております。このプロジェクトでは,対人援助専門職の方々がさまざまな場面でぶつかる倫理と法の問題に対して,適正に機能し得るための指針を開発していきたいと考えています。今回の講演会も,その一貫として企画されたものです。


〔主催〕静岡大学人文学部・静岡大学大学院人文社会科学研究科・法務研究科
    静岡大学生涯学習教育研究センター
    「臨床と法」研究会(科学研究費「対人援助の倫理と法」研究プロジェクト)
    (ポスター

敬具

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