文部省科学研究費補助金 特定領域研究(A)
環太平洋の「消滅に瀕した言語」にかんする緊急調査研究
A04 日本班

最終更新日 2002.6.19.


消滅する方言語彙の緊急調査研究

 研究組織

氏 名  所  属  機  関  E-mail 
研究代表者 小林 隆 東北大学大学院文学研究科   
研究分担者 篠崎 晃一 東京都立大学人文学部   


                              2002年度
 研究の目的
 現在、日本語方言の衰退はたいへんな勢いで進行中であり、組織的な調査が必要である。そこで、消滅の危機に瀕している伝統的方言語彙を収集するための調査を企画する。特に、日本列島全体にわたって語彙を収集し、かつ、交付期間内で一定の成果をあげることを前提に、通信調査法による全国分布調査を実施する。具体的には、約300項目の調査項目について、郵送方式によって全国約1400地点から回答を収集し、データベースのかたちに加工した『消滅の危機に瀕する全国方言語彙資料集』を作成する。これにより、日本語方言に関する学術的に貴重な資料を後世に残すことが可能になる。


 研究実施計画
 (1)調査項目の選定:初年度に選定した調査項目のうち、未調査の語彙項目に修正を加え、本年度用の項目を確定する。いわゆる語彙項目のほか、慣用句・挨拶言葉も対象とする。
 (2)調査票の作成:調査項目を調査票のかたちにまとめる。約100項目の調査項目を、「第5調査票」「第6調査票」に分け印刷を行う。
 (3)調査の実施:「第5調査票」「第6調査票」による調査を実施する。郵送による通信調査法をとるため、各市町村の教育委員会の協力を得る。約1400地点からの回収を見込み、2000地点に配布する。
 (4)調査票の整理:回収した調査票について、パソコンへのデータ入力を行う。
 (5)報告書の作成:以上の成果を『消滅の危機に瀕する全国方言語彙資料集』としてまとめ、公表する。



                              2001年度
 研究の目的
 現在、日本語方言の衰退はたいへんな勢いで進行中であり、組織的な調査が必要である。そこで、消滅の危機に瀕している伝統的方言語彙を収集するための調査を企画する。特に、日本列島全体にわたって語彙を収集し、かつ、交付期間内で一定の成果をあげることを前提に、通信調査法による全国分布調査を実施する。具体的には、約300項目の調査項目について、郵送方式によって全国約1400地点から回答を収集し、データベースのかたちに加工した『消滅の危機に瀕する全国方言語彙資料集』を作成する。これにより、日本語方言に関する学術的に貴重な資料を後世に残すことが可能になる。


 研究実施計画
 (1) 調査項目の選定:前年度に選定した調査項目のうち、未調査の語彙項目に修正を加え、最終的な調査項目を確定する。いわゆる語彙項目のほか、慣用句・挨拶言葉も対象とする。後者については研究分担者が担当する
 (2) 調査票の作成:調査項目をパソコンを使って調査票のかたちにまとめる。約100項目の調査項目を、「第3調査票」「第4調査票」に分け印刷を行う。
 (3) 調査の実施:「第3調査票」「第4調査票」による調査を実施する。郵送による通信調査法をとるため、各市町村の教育委員会の協力を得る。それらの機関・個人への依頼にあたっては、同意の確認およびプライバシーの保護に注意する。約1400地点からの回収を見込み、2000地点に配布する。
 (4) 調査票の整理:「第1調査票」から「第4調査票」まで、回収した調査票について、パソコンへのデータ入力を行う。


 成果報告
 本研究は、消滅の危機に瀕している伝統的方言語彙を記録するために、全国的な分布調査を行なうことめざす。この目的に向けて、本年度は次の作業を行なった。
 1.調査項目の選定:方言差が存在しながらも衰退が著しいと思われる語彙について検討した。その際、国立国語研究所『日本言語地図』が対象にした意味分野の範囲で、抜け落ちている主要な項目を網羅することに配慮した。今年度は、動植物、農業、生活、職業、お金、風習、行事、食物、性格、感情という10個の意味分野について、方言量の多い111項目を選定した。
 2.調査票の作成:上記の調査項目を2つに分け、「第3調査票」「第4調査票」を作成した。質問は過去の通信調査の結果を踏まえ、もっとも回収率が高いと思われるなぞなぞ式を原則とし、これに参考語形を添えるという形式をとった。参考語形は、予想される分布の広がりや、中央語史との関わりなどをもとに選定した。
 3.調査の実施:郵送による通信調査法をとるため、各市町村の教育委員会および話者の方々の協力を得た。教育委員会に依頼し、教育委員会から適当な話者に調査票を渡してもらうという方式をとった。昨年度の結果をもとに、各市町村教育委員会のリストを修正し、全国2000地点に配布した。



                   2000年度

 研究の目的
 現在、日本語方言の衰退はたいへんな勢いで進行中であり、組織的な調査が必要である。そこで、消滅の危機に瀕している伝統的方言語彙を収集するための調査を企画する。特に、日本列島全体にわたって語彙を収集し、かつ、交付期間内で一定の成果をあげることを前提に、通信調査法による全国分布調査を実施する。具体的には、約300項目の調査項目について、郵送方式によって全国約1400地点から回答を収集し、データベースのかたちに加工した『消滅の危機に瀕する全国方言語彙資料集』を作成する。これにより、日本語方言に関する学術的に貴重な資料を後世に残すことが可能になる。


 研究実施計画
 (1)調査項目の選定:方言差が明瞭に存在しながらも衰退の著しい語彙について調査項目の選定を行なう。いわゆる語彙項目のほか、慣用句・挨拶言葉も対象とする。後者については研究分担者が担当することとする。
 (2)調査票の作成:調査項目をパソコンを使って調査票のかたちにまとめる。約300項目の調査項目を、意味分野別に3つの調査票に分ける。このうち、第1・第2調査票の印刷を行なう。
 (3)調査の実施:第1・第2調査票による調査を実施する。郵送による通信調査法をとるため、各市町村の教育委員会および話者の協力を得る。それらの機関・個人への依頼にあたっては、同意の確認およびプライバシーの保護に配慮する。約1400地点からの回収を見込み、2000地点に配布する。
 (4)調査票の整理:回答者の年齢や居住歴など基本的な条件を確認した上で地点番号を確定し、「回答地点情報一覧」を作成する。また、回答内容についてもパソコンへの入力作業を始める。


 成果報告
 本研究は、消滅の危機に瀕している伝統的方言語彙を記録するために、全国的な分布調査を行なうことめざす。この目的に向けて、本年度は次の作業を行なった。
 1.調査項目の選定:方言差が存在しながらも衰退が著しいと思われる語彙について検討した。その際、国立国語研究所『日本言語地図』が対象にした意味分野の範囲で、抜け落ちている主要な項目を網羅することに配慮した。今年度は、身体部位、疾病、感覚、行動、親族など、人間をめぐる意味分野を中心に、方言量の多い116項目を選定した。
 2.調査票の作成:上記の調査項目を2つに分け、「第1調査票」「第2調査票」を作成した。質問は過去の通信調査の結果を踏まえ、もっとも回収率が高いと思われるなぞなそ式を原則とし、これに参考語形を添えるという形式をとった。参考語形は、予想される分布の広がりや、中央語史との関わりなどをもとに選定した。
 3.調査の実施:郵送による通信調査法をとるため、各市町村の教育委員会および話者の方々の協力を得た。教育委員会に依頼し、そこから適当な話者に調査票を渡してもらうという方式をとった。各市町村教育委員会のリストを作成し、全国2000地点に調査票を配布した。
 4.調査票の回収:全国からの回答が戻りつつあり、回収された調査票から順に整理を開始している。回答のあった教育委員会と話者に対しては、折り返し、礼状などを送付している。


 

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