研究室紹介
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■「中国哲学」 |
中国古典の精読を通じて、広く東アジア世界の文化的特質を解明しようとする実証的な学問です。対象となるのは、『論語』『孟子』『老子』『荘子』『孫子』など春秋戦国時代を代表する中国の古典から日本の漢文まで広い範囲にわたります。
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■「授業」 |
中国の古典を精読する授業を中心に、論文執筆を念頭に置いた討論形式の授業や、貴重資料の調査を進める実習的な授業も行っています。
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■「伝統」 |
昭和23年(1948)の大阪大学法文学部(翌年文学部独立)の創立とともに開設された伝統ある研究室です。その源流は、さらに江戸・梠繧フ懐徳堂(かいとくどう)にさかのぼります。
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■「懐徳堂」 |
懐徳堂(→「懐徳堂と中国古典の世界」)は享保9年(1724)に大坂町人によって創設された漢学塾で、江戸の昌平坂学問所と並ぶ隆盛を誇りました。大阪大学はこの懐徳堂を源流とする総合大学です。中でも、中国哲学研究室は、その懐徳堂の学問と精神とを最も強く継承する研究室です。懐徳堂文庫所蔵資料の整理研究や電子情報化事業に、研究室をあげて取り組んでいます。
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■「出土資料」 |
近年、中国では、考古学的調査によって発見された新たな資料が次々と公開されています。戦国時代(紀元前5〜紀元前3世紀)の竹簡(ちくかん)に記された資料を解読し、孔子・孟子の時代の思想史の謎を解き明かす─これが今、中国古代思想史研究の最重要の課題となっています。(→「戦国楚簡研究会」)
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■「出版」 |
研究室は、大阪大学中国学会の事務局として、年数回の研究会を主催し、学術誌『中国研究集刊』(→「大阪大学中国学会」)を刊行しています。
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