1. 修士論文題目
 
 
 
 
 
 
 

日本文学専門分野 修士論文題目(2009年度~)

 
2023年度
秋田 維吹 太宰治『風の便り』収録作品の研究―作中の〈具体的読者〉に注目して―
大澤 直人 三島由紀夫『愛の処刑』論
加藤 のん 伊丹椿園『女水滸伝』の研究―白話小説と前期読本に着目して―
篠原 美夏 和歌における時間表現語彙の運用に関する研究―あさぼらけ・あけぼの・あかつきを中心に―
田中 聡一 敗戦直後の坂口安吾作品の研究―〈土地制度〉・〈農村/民〉・「私」語り―
程 安峰 太宰治の『聊斎志異』―「清貧譚」「竹青」論
張 梓琳 豊島与志雄の大正期の都市小説―生活空間と揺らぐアイデンティティについて―
武 錚 宮本百合子「二つの庭」論―女性たちから変化する「家」を読み解く―
李 宗元 『大和物語』と『後撰和歌集』の関係性―私家集を軸にして―
李 恬恬 平安朝竟宴詠史詩の研究
   
2022年度
一丸 奈央佳 俳画をめぐる諸問題―蕪村の俳画と渡辺崋山『俳諧画譜』を中心として―
今坂 朋彦 昭和前期の新人作家―文芸雑誌を軸として―
韓 子傑 村上春樹『蜂蜜パイ』における「家族の事情」
小林 颯馬 後藤明生「笑い地獄」論―「女性」が映し出す地獄の「構造」―
鄧 羚 佐藤春夫「都会の憂鬱」試論―経済とジェンダーの観点から読む「家」の物語―
ビンジョラ バクル 谷崎潤一郎『ハッサン・カンの妖術』と芥川龍之介『魔術』におけるインドの表象―オカルト・他者性・アイデンティティを中心に―
アラジャクルオール ブルジュ 森鴎外の現代小説における「個人」と「社会」―〈木村物〉を通して―
松本 成葉 『正治初度百首』四季部の配列と歌材に関する研究
楊 櫓 『扶桑集』についての考察―隠逸部を中心に
   
2021年度
飯田 実花 『源氏物語』の邸第呼称
川渕 紗佳 宗祗の源氏学―『雨夜談抄』『種玉編次抄』を対象として―
柴田 悠帆 中世鞍馬天狗伝説研究
樋口 純子 平安朝物語の絵入版本に関する研究
小松 拓矢 近松浄瑠璃の研究―『心中天の網島』を通して―
池田 真紀子 後期読本における怪異的趣向の研究
上野 寛樹 葛西善蔵「湖畔手記」論――〈心境小説〉をめぐる諸問題と葛西の位置――
大西 萌木 谷崎潤一郎の〈家〉
陳 紫璇 太宰治『パンドラの箱』論―語られた女性たち―
   
2020年度
川上 莉奈 『古今和歌集』の『万葉集』受容―「万葉集に入らぬ古き歌」をめぐる諸問題―
中村 麻耶 『源氏物語』研究史における皇統について―1940年代以降の研究を中心に―
徐 永林 『徒然草』における『論語』の受容についての考察
中山 紗恵 藤原行成の漢文学受容―『権記』を中心に―
バシーフキナ・ソフィア 『東海道名所』の考察―旅の表現技法に着目して―
福山 美都 平安時代の長歌に関する研究―訴える対象を起点として―
李 俊甫 十八世紀の抄録絵本
   
2019年度
黄 夢鴿 『文集百首』の研究―定家による新たな詠法を中心に―
大野 暖奈 お伽草子『木幡狐』の研究―きしゅ御前の造型をめぐって―
Tuni Edoardo 百物語怪談集における娯楽性と教化
武久 真士 中原中也の定型詩
森島 真似子 矢田津世子の活動と受容―メディアと作家像に注目して―
タルヴァイニーテ・エレナ 星新一の初期作品の研究―科学・機械・人間―
   
2018年度
稲本 紀佳 近世文学に見る「原忍者」像の変容―黒装束の事例から―
櫛田 夏織 猪飼敬所『太史公律歴天官三書管窺』における考証の方法―律書・歴書の「釐正」を中心に―
後藤 京 『源氏物語』考―〈あやにく〉表現を中心に―
西出 春菜 讃岐俳壇考―安芸文江を中心に―
HADZIC AMRA 「父さん」からみた『ふるさと』―藤村童話における語り手と擬人化について―
羽原 綾香 夏目漱石作品における〈子供視〉
福田 亮 安部公房『幽霊はここにいる』―「幽霊」の機能に注目して―
藤野 育 文化五年本『春雨物語』「樊噲」論
   
2017年度
岩本 佳奈 三島由紀夫作品における女と女―「果実」を中心に―
金 智慧 黙阿弥散切物の研究―「富士額男女繁山」「月梅薫朧夜」を中心に―
兒島 佑美子 近世におけるキリシタン像の様相―物語的排耶書から近世演劇まで―
シェー・ユーシュエン 伊丹椿園『両剣奇遇』における語りと構造―善悪観を中心に―
鈴木 加成太 黄表紙作者の文人意識について―前期・武家作者を中心に―
尹 美羅 志賀直哉「襖」の表現構造―対照性に注目して―
劉 陽 太宰治『竹青』論―「変身」に注目して―
   
2016年度
伊藤 友紀恵 太宰治「女生徒」論―見られる「私」、呼びかける「私」
大坂 一裕 庄野潤三『夕べの雲』論―〈根づき〉の過程とその方法―
岡部 祐佳 『万の文反古』論―序文と作品構造を手がかりに―
楠川 和輝 浦上玉堂『玉堂琴士集』―陶淵明受容の重層性―
白崎 真亜子 稲垣足穂『一千一秒物語』―本文異同を手がかりにして―
宋 詞 『物語二百番歌合』の詞書について
ティモシー・ジェイコブ・ズィ 太宰治『思ひ出』論―作品における回想の方法
中井 陽一 近世中期の前句付俳諧に関する研究―大和国を中心に―
藤村 杏美 宮地嘉六『煤煙の臭ひ』論―「体験派」という評価を超えて―
前田 恵里 『源氏物語』における贈与・饗宴―「過差」を手がかりにして―
森岡 綾子 『源氏物語』服喪考―服喪中の求婚譚を手掛かりに―
守本 もえ 川端康成『散りぬるを』論―初出テキストを視座として―
   
2015年度
程 瑜莉 『三日太平記』論
鈴木 飛鳥 宮澤賢治「よだかの星」論―種という概念を導入して
鈴木 沙也夏 『乙女の港』に於ける人物表象に関する研究
竹端 紀子 定家本『後撰和歌集』に関する研究
福田涼 三島由紀夫『蘭陵王』論
   
2014年度
黒田 翔子 『栄花物語』における省筆の研究
白須 宏樹 太宰治「パンドラの匣」論―恋愛を視座として―
NAKAEMA OLIVIA YUMI 十六世紀イエズス会宣教師における日本文学享受に関する研究―『天草版平家物語』を中心に―
平井 華恵 春陽堂「新作十二番」の書誌的位相―明治中期における木版和装本の問題として―
森 由衣子 『枕草子』章段区分の再検討
劉 方媛 祗園南海における中国古典詩論の影響
Liao Jing 川端康成『みずうみ』論
   
2013年度
許 明善 伸子の新しさ―宮本百合子『二つの庭』『道標』を中心に―
有澤 知世 江戸戯作の研究 ―上方読本の受容と江戸戯作間の影響関係―
池田 弘明 太宰治『斜陽』論
川那邉依奈 太宰治『葉桜と魔笛』論
金 香花 芥川龍之介『奇怪な再会』論―「奇怪な再会」と「南京の基督」の両作品における、女性像に着目して―
村岡 聖 小杉天外『はやり唄』論
山中 晋也 浄瑠璃における異見事の研究
楊 也 『枕草子』の表現方法
2012年度
藤崎 裕子 元雅における「因果」-能《朝長》を手がかりに
2011年度
鹿末 陽子 『撰集抄』における和歌・美文表現の研究
瓦井 裕子 『源氏物語』正編における季節表現
金 寶恩 樋口一葉『大つごもり』―悪人になる決心―
坂之上 紗織 撰者名注記から見る『新古今和歌集』
籔根 知美 馬琴読本の構成に関する一考察―文化五年から七年刊行の中編作品を中心に―
   
2010年度
青山 絵美 『源氏物語』の算賀
今井 亮輔 近世落書文芸の考察
康 盛国 雨森芳洲の漢詩についての考察―『橘窓茶話』『芳洲詩集』を中心に―
仲 沙織 『新可笑記』における親と子
ナルバンディアン カリナ ヤエル 『源氏物語』における「物の怪」のきっかけと機能
宮川 真弥 『枕草子春曙抄』の成立過程についての考察
山本 悠子 兵庫口説の考察
   
2009年度
岩城 佐和 太宰治『女の決闘』考―語り手「私(DAZAI)」をめぐって―
金 侖姫 樋口一葉『うつせみ』における狂気
詹 湘茹 泉鏡花『義血侠血』研究―白糸と欣弥の人物像を中心として―
高濱 海穂 浅井了意の仏書―『父母恩重経話談抄』を中心に―
竹田 さゆり 泉鏡花『草迷宮』考―小次郎法師の役割を中心として―
藤原 香織 『狭衣物語』における〈衣〉の意味
厖 康華 芥川龍之介の童話作品におけるキャラクター造形―『犬と笛』と『桃太郎』を中心に
前田 泰良 西行の研究―釈教歌から探る西行像―
宮本 正章 与謝野晶子『新訳源氏物語』に就きての考察
渡部 真由 『伊勢物語肖聞抄』についての考察