能登國歌三首
16/3878<〓>楯 熊來乃夜良尓 新羅斧 堕入 和之 河毛〓河毛〓 勿鳴為曽弥 浮出流夜登将見 和之
右一首傳云 或有愚人 斧堕海底而不解鐵沈無理浮水 聊作此歌口吟為喩也
16/3879〓楯 熊來酒屋尓 真奴良留奴 和之 佐須比立 率而來奈麻之乎 真奴良留奴 和之
右一首
16/3880所聞多祢乃 机之嶋能 小螺乎 伊拾持來而 石以 都追伎破夫利 早川尓 洗濯 辛塩尓 古胡登毛美 高坏尓盛 机尓立而 母尓奉都也 目豆兒乃<〓> 父尓獻都也 身女兒乃<〓>
16/3878,はしたての,くまきのやらに,しらきをの,おとしいれ,わし,かけてかけて,ななかしそね,うきいづるやとみむ,わし
16/3879,はしたての,くまきさかやに,まぬらるやつこ,わし,さすひたて,ゐてきなましを,まぬらるやつこ,わし
16/3880,かしまねの,つくゑのしまの,しただみを,いひりひもちきて,いしもち,つつきやぶり,はやかはに,あらひすすぎ,からしほに,こごともみ,たかつきにもり,つくゑにたてて,ははにあへつや,めづこのとじ,ちちにあへつや,みめこのとじ
16/3878はしたての 熊来のやらに 新羅斧 落し入れ わし かけてかけて な泣かしそね 浮き出づるやと見む わし
16/3879はしたての 熊来酒屋に まぬらる奴 わし さすひ立て 率て来なましを まぬらる奴 わし
16/3880鹿島嶺の 机の島の しただみを い拾ひ持ち来て 石もち つつき破り 早川に 洗ひ濯ぎ 辛塩に こごと揉み 高坏に盛り 机に立てて 母にあへつや 目豆児の刀自 父にあへつや 身女児の刀自