在学生の声

グローバルヒストリー・地理学コース

この春、新コースに進学した院生

博士号取得を目指す学生にとっては、古代・中世・近世・近現代それぞれの時代の専門の教員から、様々なアドバイスを頂ける環境にあるのはとても魅力的です。また外国学専攻と研究科が同じになったことで、より多様な時代・地域の歴史を研究している先生方との距離が近くなり、自分の研究と接点のある先生が見つけやすい環境になりました。

教員を目指す学生にとっては、全国的に知られた実績を持つ大阪大学歴史教育研究会を母体に、今年度から始まった「教職インターン」は非常に魅力的です。歴史教育研究会では、高校現場の世界史教育の最前線で活躍されている先生方と意見交換ができます。また、教職インターンは現役の高校生と関わることができ、教職志向の院生にとって大変貴重な経験を得ることができます。

GHGコースは、博士号を目指す学生だけでなく、教員を目指す学生にも十分な環境が用意されています。様々な進路をめざす学生が集まり、非常に刺激的な環境で勉学に励むことができます。

【博士前期1年 佐藤武】

インターンシップ



高校教員から院生に

私は高校で地理歴史科の教員として勤務した後、グローバルヒストリー・地理学コースに入学しました。このコースの最大のメリットは、自分の専門について深く、そして幅広く学べる環境が用意されていることだと感じています。

私の専攻は西洋史学ですが、東洋史や人文地理学の授業を受け、自分の専門をより広い視野で学習することができます。また、「歴史・地理教育プログラム」のような教職インターンや、「大阪大学歴史教育研究会」などのように、将来は学校現場などで活躍したい学生・社会人にとって魅力的な学習が用意されています。現場にいる頃は、学習指導要領の改訂に伴い、新しいニーズに応えられる知識と実践力が求められていると日々感じていました。私はこういった社会人時代の課題意識を糧にしつつ、先に述べた本研究科の特徴を活かして、自分の成長につながる学習ができることをとても楽しみにしています。ぜひ皆さんも一緒に学びましょう。

【博士前期1年 花田光輝】



大学院で学んで、教育の現場に復帰

私は東京の私立中高一貫校で長年世界史を教えていますが、1年間の研究休職が取れたので、社会人入試を受験し、昨年入学しました。院生用共同研究室は24時間、研究室から徒歩3分の図書館は22時まで使えるので、昨年度はこれを存分に利用しました。

最もハードな講義は、教職履修者を念頭に置いて「歴史総合を見据えた」2科目で、一方は毎回の課題(論文の事前講読と要約)、他方は年度末の共同論文作成が過酷でした。しかし毎回新鮮な驚きがあり、苦しみつつも楽しく受講できたうえ、歴史学の現代性、つまり「現代の諸課題の解決に資する歴史」を常に意識する契機にもなりました。

修士論文作成演習では、共生文明論と西欧史専攻各2回、年間4回の中間報告に追われ(今年度も継続中)、これもハードですが、主査の教授はもちろん、他分野の教授や博士課程の学生からも様々な意見を頂くことができます。鍛えてもらおうと思っている人には、最適の環境です。

【共生文明論修士2年 真木康彦】

注意:最後のコメントは、旧研究科の共生文明論で入学、現在の新しい体制の下で、指導を受けている院生の意見です。共生文明論の教員はすべてグローバルヒストリー・地理学コースに移動し、新しい体制の下で指導を続けています。